「見下していた妹の仕返しで不倫相手も夫も奪われました」すべてを失った自信家35歳人妻の「壮絶な顛末」【後編】
ananweb / 2023年12月10日 21時20分
自分とそっくりな妹(奈津さん・仮名・34歳)から恋愛相談を受けるふりをして、彼女の思いの人を横取りしていた真里さん(仮名・35歳)。十年ほど前、合コンで出会った男性(航さん・仮名・35歳)との間に子ども(愛理さん・仮名・10歳)を授かり結婚へ。これを機に恋愛も卒業することを決意。しかし、出産後に義母の問題行動で悩みを抱えるようになり、妹の勧めでカウンセリングを受けることに。そのカウンセラー(健一さん・仮名・37歳)と十年間不倫関係を続けるも、あっさり捨てられてしまいます。
真里さんは彼に突然別れを告げられても、長年不倫関係にあったので、そう簡単にこの現実を受け入れられなかったそう。でも、不倫が誰にもバレていなかったこともあり、とりあえず元の生活に戻ることにしたのだとか。
十年の不倫があっけなく終わって…素知らぬ顔で元の生活に戻るも…
「そんなある日、妹の奈津から部屋に呼び出されました。ドアを開けるとなんとそこには何から何まで私にそっくりな妹の姿が…。
『私の真似をするなんてどういうつもり!』と思わず大声をあげると、『お姉ちゃんになりすまして、すべてを解決したのよ』と奈津がニヤリと笑ったのです。よくよく話を聞くと、娘から『ママが知らない男の人と浮気している』と相談を受けたのが事の始まりのよう。
娘の手には彼からのラブレターがいくつも握られており、それで妹は自分が紹介したカウンセラーと私が長く不倫関係にあると悟ったのだとか。自分がカウンセリングを勧めた手前、奈津も責任を感じたと語りました」
妹の話にじっと耳を傾ける真里さん。この後、健一さんとの不倫関係が破綻した衝撃の事実を知ることになります。
「妹は私になりすましてカウンセリングを受けに行き『スマホの番号が変わった』と健一さんに伝え、自分に電話がかかってくるように仕向けたのだとか。だから、私がいくらかけても彼に電話がつながらなかったわけです。
奈津は電話で健一さんを呼び出してはデートを重ねて…二人はお互い独身なので堂々と外出できたのでしょう。十年間も不倫していたのに、彼は私でなく奈津と一緒にいることにまったく気づかなかったそう。
私は健一さんに深く愛されていると思っていただけに、この事実にかなりショックを受けました」
しかし、傷心の真里さんにさらなる悲劇が襲いかかります。
不倫の事実を知っていた妹…その時彼女から聞かされた衝撃の言葉とは…?
「健一さんと奈津はすっかり意気投合していたようです。妹から『実は姉になりすましてあなたに近づいたの』と打ち明けられても、『君のほうが魅力的だよ』と彼はすんなり事実を受け入れたと言うじゃないですか。
奈津は『十年も不倫していた相手の区別もつかないなんて、彼もばかだよね』『お姉ちゃんと別れるよう健一さんを説得して…二人の関係が終わったところで、私は彼をさっさと捨ててやったわ』と言い放ったのです。
さらに『今まで私の好きな人を横取りしていたでしょ…気づかないとでも思っていたの? 今回のこともお姉ちゃんへの仕返しのひとつだから』と詰め寄って来て。妹のあまりの迫力に、私は頭が真っ白になってしまいました」
妹は真里さんの夫である航さんにも不倫を暴露していたのだとか。その日、真里さんは自宅に帰るも「もう一緒にはいられない」と夫に家を追い出されたと言います。
「話し合いの末、夫に慰謝料を払って娘も手放す形で離婚することになりました。住む場所がないので、ただホテルを転々とする日々。
このご時世、簡単に仕事も見つからず、とうとう貯金も底をついてしまって…仕方なく実家を頼ることに。しかし『不倫した娘を家にあげることはできない』と両親につっぱねられて…『今、奈津が愛理の母親代わりになって航さんと三人で家族として暮らしている』と衝撃の事実を聞かされたのです。
完全に私の居場所を奪った妹…これが彼女からのさらなる『仕返し』なのでしょう。すべてを失ったけれど、これも自業自得…。背負って生きていくしかありません」
十年間も不倫をして家族を裏切り続けた真里さん。妹からの復讐で何もかもなくしても、不倫の制裁が下ったのだと思い全部受け入れるしかないでしょう。それ以上に大切な人を傷つけたことを深く反省してもらいたいところです。
©kei907/Adobe
文・菜花明芽
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