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奥平大兼×鈴鹿央士「ゲームシーンはほぼアドリブ」 eスポーツに青春をかける高校生役に!

ananweb / 2024年2月16日 19時0分

奥平大兼×鈴鹿央士「ゲームシーンはほぼアドリブ」 eスポーツに青春をかける高校生役に!

映画『PLAY ! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』で、eスポーツに青春をかける高校生を熱演した奥平大兼さんと鈴鹿央士さん。俳優としてめざましい活躍が続く彼らが、本作を通して感じた芝居への想いとは。



――映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』で、初共演を果たしたお二人。今作は、性格や家庭環境などまったく違う3人の高校生がチームを組み、eスポーツ『ロケットリーグ』の全国大会を目指すという実話をもとにした物語です。奥平さんは、ご自身が演じる翔太と、鈴鹿さん演じる達郎のバランスを見せるのに苦労したと話されていましたね。それぞれ、どのように役と向き合っていましたか。



奥平大兼:もうひとりのチームメイトである亘(小倉史也)を含め、それぞれが今抱えている悩みとか背景などを、まったく話したりはしないんです。親友かといったらそうでもなくて、ちょっと不思議な関係の3人。仲良しの雰囲気を出すのは一番簡単な表現方法だけど、そうではなくあくまでも同じ目標を持つ仲間、という認識で臨みました。監督も僕らに自由にお芝居をさせてくれたというのもあって、それぞれが自分の役どころや3人の関係性を解釈して、お芝居をしていたと思います。



鈴鹿央士:僕が演じた達郎は、もともとは人間を人間として見ていないようなタイプの人なんですけど、仲間に対する憧れみたいなものは実は3人の中で一番強いんだろうな、と思っていました。仲間ができた喜びを感じながらも表に出すことはしないのですが、少しずつ変わっていく意識を達郎に吹き込んでいく感覚で演じました。



――お芝居がそれぞれに任されていた部分があったということは、お互いの表現や、想いを擦り合わせていくような作業も必要だったのでは?



奥平:そうですね。だって僕や央士くんだけじゃなく、みんなが自由に演じていたし、ゲームシーンはほぼアドリブみたいなもので。



鈴鹿:うん、そうだったかも。



奥平:でも予想外のお芝居を受けたりするけど、その時の空気感やお互いの想いを酌んで生まれたお芝居が、リアルに近いのかもしれないとも思いました。その感覚は、役としても僕としても楽しかった。



鈴鹿:あるシーンの撮影で、いろんな都合が重なってしまい、僕がやりづらさを感じてしまったんです。そうしたら大ちゃん(奥平)が「僕がこうしますよ」っていろんなアイデアを出してくれて。その結果、僕はすごくやりやすくなったし、みんなが納得して動けたと思っています。一方でテストや本番では言葉ではなく、こういう芝居どう? って感じに想いを芝居で記してくれるところもあったりして、すごく楽しかったです。



奥平:みんながお互いにカバーし合ってたよね。



――役の上だけではなく、現場のチームワークも高まったんですね。今作の魅力を教えてください。



奥平:お互いをよく知らない3人が、eスポーツを通して熱くなっていくところです。高校時代の、この時期ならではの熱量の高さというのは、大きな魅力です。



鈴鹿:日本で初めてeスポーツを題材にした映画だという新しさもありつつ、部活のことや恋愛など、青春映画としてのキラキラした部分もちゃんと組み込まれています。新しさと普遍的な部分の両方がミックスされて、現役高校生はもちろん、幅広い世代に届けられる映画だと思っています。



――お二人は、熱量が思わず高くなってしまうことはありますか?



奥平:僕は一つの作品を終えてクランクアップする時。それまで背負っていたものにバイバイしなければいけないのは、やっと終わったという達成感や嬉しさを感じつつも、ちょっと寂しい。特に自分の成長に繋がったり、大切な人たちと作り上げた作品の時は、泣きはしないけど想いが込み上げます。



鈴鹿:クランクアップは確かに! あと僕は、最近初めてファンイベントをやったんですが、その時にも感じました。普段は画面越しに僕らの芝居を届けるばかりなので、イベントでファンの方たちの顔を直接見られた時に、わ、これはちょっとやばい…ってなって。誰かを応援したり好きになったりする気持ちって、すごく特別ですよね。みなさんが僕のドラマや映画を人生の楽しみにしてくれているのを知って、だから僕は頑張れるんだという実感が湧きました。



奥平:生でファンのみなさんと会える機会は、貴重ですね。



――ちなみに、テンションが高くなるとどうなりますか?



鈴鹿:叫んだりはしないけど(小さく)イエーイみたいな(笑)。



奥平:そうだね。シンプルに気分いい人、みたいな感じです(笑)。

『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』 メンバー募集のポスターを見てやってきた翔太、ポスターを貼った張本人の達郎、達郎が強引に誘った亘の3人は、お互いのことをよく知らないまま“全国高校eスポーツ大会”にエントリー。eスポーツの『ロケットリーグ』で全国大会出場を目指す青春物語。3月8日(金)より全国ロードショー。配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

(写真左)おくだいら・だいけん 2003年生まれ、東京都出身。デビュー作は映画『MOTHER マザー』。配信作品『ワンダーハッチ ‐空飛ぶ竜の島‐』(Disney+)ほか主演作多数。

(写真右)すずか・おうじ 2000年生まれ、岡山県出身。『MEN’S NON-NO』専属モデル。出演作はドラマ『君に届け』(Netflix)ほか多数。主演ドラマ『闇バイト家族』(テレ東系)が放送中。
ジャケット¥367,400 シャツ¥80,300 パンツ¥145,200(以上マルニ/マルニ ジャパン クライアントサービス TEL:0120・374・708) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年2月21日号より。写真・土山大輔(TRON) スタイリスト・伊藤省吾(sitor) ヘア&メイク・速水昭仁(奥平さん) 永瀬多壱(VANITES/鈴鹿さん) 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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