激レアな“お雛様グッズ”もかわいい…! 岩﨑家のゴージャスなお雛様を愛でる展覧会
ananweb / 2024年2月25日 9時0分
春の雛祭りシーズンにぴったりの展覧会「岩﨑家のお雛さま」が東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で開かれています。本展では、三菱を創業した岩﨑家の雛人形をはじめ、御所人形や豪華な打掛、工芸品などが勢ぞろい。静嘉堂@丸の内オリジナルのかわいい“お雛様グッズ”もあわせてご紹介します!
春の雰囲気を感じられる!
静嘉堂@丸の内ホワイエ ※本記事の写真は、主催者の許可を得て撮影しています。
【女子的アートナビ】vol. 326
本展では、三菱第四代社長の岩﨑小彌太(こやた、1879-1945)が妻の孝子(1888-1975)のために注文した「岩﨑家雛人形」を中心に、岩﨑家ゆかりの名品を展示。また、春の雰囲気を感じられる工芸品の優品も紹介され、計45点の作品を楽しめます。
プレス内覧会に登壇された静嘉堂文庫美術館館長の安村敏信さんは、お雛様の由来などについて次のように語っています。
安村さん NHK大河ドラマでも注目されている『源氏物語』の「若紫」にも「雛(ひいな)遊び」が出てきます。お雛様は平安貴族の子どもたちの遊びでした。江戸時代には町人にも伝わり、今のようなお雛様がつくられます。おもしろいのは、お雛様の姿です。衣裳は平安期の十二単(じゅうにひとえ)ですが、道具類は武家のもので、「公武合体」しているのです。幕末よりも前に、文化の面ではすでに公家と武家が一緒になっているのが興味深いです。
小さくてかわいい!
五世大木平藏「貝桶・合貝」 昭和時代初期 20世紀 丸平文庫蔵
では、見どころをいくつかご紹介。
第1章「雛の世界―小さきものは、みなうつくし」では、岩﨑家が京都の丸平大木人形店に注文した雛道具を展示。一つひとつ精巧につくられた美しくかわいい道具一式を見ることができます。
今の雛道具は、江戸時代の上級武士の婚礼調度を参考につくられているそうです。室町時代に婚礼調度が整い、江戸時代に広がって雛道具セットがつくられるようになりました。
この章で特にかわいい作品は、「貝桶(かいおけ)・合貝(あわせがい)」。ハマグリの貝殻を用いた「貝合わせ」という遊びに使われるもので、爪先ほどの小さなハマグリの稚貝の内側に華やかな吉祥図が描かれています。ハマグリは「貞節の象徴」ということで、貝桶が婚礼調度に使われるようになったそうです。
ちなみに、岩﨑家が雛人形を注文した丸平大木人形店は、約250年も続く京都の人形司で、当主は「大木平藏」を襲名。優美な人形で知られ、宮家や華族などに愛されてきた老舗です。
お顔がかわいい!
五世大木平藏「岩﨑家雛人形 内裏雛」 昭和時代初期 20世紀 静嘉堂文庫美術館蔵
第2章「岩﨑家のお雛さま」では、本展の目玉である岩﨑家のゴージャスな内裏雛が登場! 華やかで愛らしいお雛様です。
お顔が丸く、かわいらしい子どものように見えますが、これは「稚児(ちご)雛」と呼ばれるもの。装束の文様も美しく、岩﨑家の替紋「花菱紋」もあしらわれています。
五世大木平藏「岩﨑家雛人形 三人官女」 昭和時代初期 20世紀 静嘉堂文庫美術館蔵
三人官女もステキです。彼女たちは、盃にお酒を注ぐ道具の長柄銚子(ながえちょうし)、婚礼などのときの飾り物である嶋台(しまだい)、長柄銚子のお酒が減ったときに継ぎ足す加銚子(くわえちょうし)を持っています。
ウサギがかわいい!
五世大木平藏「木彫彩色御所人形」 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵
第3章「御所人形と春を愛でる」では、かわいい御所人形を展示。御所人形とは、京都で生まれた美術的な人形のこと。今回展示されているのは、小彌太の還暦を祝し、孝子夫人が丸平大木人形店に特注した人形セットです。小彌太が卯年生まれだったことから、ウサギが重要なモチーフとして使われています。
この展示室では、ほかにも浮世絵の草創期を代表する絵師・菱川師宣(ひしかわもろのぶ、?-1694)が江戸時代の風俗を描いた絵巻や、野々村仁清(生没年不詳)の代表作のひとつである京焼の茶壺など、多彩な作品も楽しめます。
また、最後の第4章「初公開 岩﨑家ゆかりの打掛」では、明治時代末期につくられた豪華な打掛が見られるほか、大人気の国宝「曜変天目」(稲葉天目)も展示。心ゆくまで岩﨑家ゆかりの美の世界を堪能できます。
お雛様グッズもかわいい!
静嘉堂@丸の内ミュージアムショップでは、岩﨑家のお雛様をモチーフにした多彩なグッズが勢ぞろい。特に心を奪われたのは、三人官女さまのマグネット(¥1,200・税込)。優美さが際立っています!
御所人形の手ぬぐい(¥1,500・税込)も、癒されるかわいさ。
ウサギモチーフの御所人形セットは、マスクケースになっています。ほかにも、クリアファイルやミニポーチなど、ここでしか買えない静嘉堂オリジナルのレアなお雛様グッズがそろっています。
雛祭り気分をたっぷり味わえる本展は、3月31日(日)まで開催。
Information
会期:2024年2月17日(土)~3月31日(日)
開館時間:10:00 – 17:00 (毎週土曜日は午後6時まで、第4水曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30前まで
休館日:月曜日(ただし、3月4日(月)はトークフリーデーとして開館)
会場:静嘉堂@丸の内 (明治生命館1階)
観覧料:一般 ¥1,500、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下無料
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
結成78年の伝統を誇るビッグバンド「ザ・ブルーコーツオーケストラ」 ジャズ全盛時代の昭和をふりかえるコンサート開催決定
@Press / 2024年7月12日 9時0分
-
夏の嵐山で“もふもふ”わんにゃんに会える! かわいい動物画を愛でる展覧会
ananweb / 2024年7月7日 9時0分
-
吉岡里帆、華やか着物姿披露 地元・京都での思い出明かす「大沢池が本当に美しくて」
モデルプレス / 2024年7月4日 15時26分
-
新しい産直?ハマグリの産地「Amazon」の正しさ 「AIの進化」は私たちや社会に何をもたらすのか
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 20時0分
-
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」7月9日(火)25時よりBS11にて再放送決定!
@Press / 2024年6月21日 18時0分
ランキング
-
1大谷翔平&真美子さんのレッドカーペット中継に… 人気アイドルが「思いっきり映ってる」と話題
Sirabee / 2024年7月18日 15時40分
-
2がんや早死にのリスクを高めるだけ…和田秀樹が「女性は絶対に飲んではいけない」と話す危険な薬の名前
プレジデントオンライン / 2024年7月19日 10時15分
-
3義母と元夫は減塩生活中!? 嫁に去られた親子の今…【お義母さん! 味が濃すぎです Vol.48】
Woman.excite / 2024年7月15日 21時0分
-
4毎日テレビをつけっぱなしで寝る夫。年間どれだけ電気代を損している?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月18日 8時50分
-
5「夏の不眠」解決策の1つに薬の見直しを…5割超のエアコン節約派は考えるべき
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)