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「ハイスぺ彼もベタ惚れ…!」出会いに恵まれる「愛され女性の特徴」

ananweb / 2024年3月21日 20時0分

「ハイスぺ彼もベタ惚れ…!」出会いに恵まれる「愛され女性の特徴」

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、書店員として働く23歳女性。副業でフードデリバリーの配達員をはじめたら、なんと胸キュンの出会いが…。素敵な出会いをするための秘訣を三松先生が教えてくれます!

紬(23歳)、大好きな書店仕事だけど貯金レス。始めたフードデリバリーのバイトで…

【レスなひとびと】vol. 235

紬は書店員として働く23歳。物心ついた頃から本好き。本に関わる仕事はずっと夢だった。しかし。

「今月も全然貯金できなかった〜!」

紬の手取りは月15万円前後。家賃7万円、光熱費1.5万円、食費3万円。毎月ギリギリ。
でも本の仕事が大好きなので転職はしたくない。
ジムに行くお金はないので、運動を兼ねつつできる副業はないかと考えた。
フードデリバリーの配達員だ!
最初のうちは、慣れない大きなリュックによろめいた。ただ、ふだんとは違って屋外で働く開放感がいい感じ。

「え、これどこから入るの?」

転機が訪れたのは、ある雨の晩。目的地に着いたものの、タワマンの入り口には「入居者専用」の看板が。配達員は、配達専用裏口まで回らないといけないっぽい。
あわてて自転車でターンしようとすると、ズベッと滑って転んでしまった!

「うそっ、中身が」

幸いハンバーガーだったからギリセーフ。ただコーヒーが少しこぼれてしまった。

「味は劣るかもだけど…」

エントランスの自販機で、ひとまずコーヒーを買い直して修復。
オートロックの自動ドアを2回もくぐって、やっとエレベーターで29階へ。
チャイムを鳴らすと、同い年くらいのスウェット姿の男性が出てくる。

「すみません、さっき転んでしまって、コーヒーが少しこぼれてしまって。
別のもので申し訳ないのですが、よかったら」
怒られちゃうかも、とびくびくしながらハンバーガーの袋とコーヒーを差し出す。
彼は受け取ると「こんな雨の日にすみません。ちょっと待ってて」と言い、タオルを持って戻ってきた。

「返さなくていいから」

そう言って、紬にタオルを渡してドアを閉めた。

数日後、配達のバイトの日。

「あっ」

再び、あのタワマン29階の彼からオーダーが入った。洗って畳んでおいたタオルを一緒に持って出る。
そして彼に桜フラペチーノの袋と、タオルの入った紙袋を渡すと。

「え! あのときの…。ありがとう」

驚きながらお礼を言われた。彼の左手には読みかけの小説が。最近紬も読んだ小説だ。

「あ、その小説、いい展開しますよね、奇想天外っていうか」

思わずポロッと感想が出てしまう。すると、彼が初めて笑った。

「本、お好きなんですか」

「はあ、いつもは書店員しててこっちは副業で」

「そうなんですか…あの…」

彼から名刺を渡される。誰でも知ってる外資系のIT企業だ。

「ツカサっていいます。よかったら、今度ごはん行きませんか。小説の話したいな」

「…!」

久しぶりに、なんだかドキドキ。好きなものがきっかけになるって、いいな。

【三松さんからのコメント】

好きなものへの気持ちを貫く紬さん、かっこいいですね。
今の時代、「仕事に不満がある」=「転職しなければならない」わけではない。
お金をむっちゃかけて運動している社会人が多いなか、お金をもらいながら運動しちゃおうというポジティブさが推せます。

フードデリバリーのバイトが出会いにつながったのは、紬さんの他者を気遣う人間性のたまもの。困難な状況でも投げやりにならず、ごかまさず、最大限の気遣いをしたから。趣味が合ったのもGOOD。趣味はもっておいて損はないと思ったでしょ!

好きじゃないものをムリやり摂取する必要はありませんが、人との共通点が作れれば作れるほど、いい出会いの確率って上がります。趣味をもつって大切。読書、動画、料理、スポーツ、あ、大谷翔平選手だってスポーツが取り持ったご縁じゃないですか!
少しでも「おもしろいかも」と思ったら深掘りチェックしてみて。もしかしたら、それがきっかけで話が弾むことだってある。

紬さんにはマネー貯金はなくても、いい出会いのための「経験貯金」があったのです。
彼と一緒に桜フラペチーノを持って、御苑の桜の木の下でふたりで読書。ドラマのような楽しいデートができるといいですね!

「貯金レスでも卑屈にならず、経験貯金をしとこう。趣味や好きなことを突き詰めとくとタワマンに住むことができるかもしれない。あ、人間性も磨くのは忘れずに」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

©aerogondo/Adobe Stock

文・三松真由美

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