足の爪、正しくケアできている? 専門家がお手入れ方法や靴選びのポイントを伝授!
ananweb / 2024年4月6日 18時0分
今まで適当にやっていた人こそ、一気に効果を実感できる足のケア。正しい爪の切り方やお手入れ方法、靴選びや歩き方をマスターしていつでもサンダルが履ける自慢の足を育てておこう。フットケア外来の医師・高山かおる先生に足の爪のケアについてお聞きしました。
正しい爪ケアを知って、足の健康を守ろう!
1、正しい爪の切り方
自己流でやっている人が多い足の爪切り。でも実は、正しい爪の切り方は健康な足のためには大切なこと。コツを押さえてトラブルレスの足を目指して。
スクエアオフカットを心がける。
爪甲遊離縁(そうこうゆうりえん)は、平らでまっすぐにカットし、両端を少しだけ丸く切る。「端を切りすぎないことで、爪が皮膚に食い込みにくくなり、巻き爪予防に。必ず最後に断面にヤスリをかけて、爪が割れるのを防ぎましょう」(フットケア外来の医師・高山かおる先生)
切りすぎない。
爪の長さは指先と同じか、1mmくらい長めに切る。「爪を短く切りすぎると、地面を踏み込んだときに足指の先端まで力がいかないため、足の機能が低下して爪甲が小さくなり、巻き爪などのトラブルを招く原因になります」
端まで切り揃える。
爪は端から端まできちんと切ることが大切。「爪の負荷を減らすためには、一度に真ん中の幅広い範囲を切るのではなく、爪の端から5~6回に分けて少しずつ切るのがポイント。爪の割れや二枚爪の予防になります」
爪切り選びのポイント
よく切れる。 大きすぎない。 刃がまっすぐ。爪切りはたこ糸がスムーズに切れるほど切れ味がいいもので、手の大きさに合った大きすぎないものを。刃先の形状は、カーブがついていない直線刃が。少しずつ細かく切ることができてスクエアオフカットに最適。
2、爪の衛生ケア
足先が外気にさらされるサンダルを履くと、爪まわりに汚れが溜まりやすく乾燥してカサつきやすくなるという問題が。日々のお手入れで清潔な爪をキープしよう!
よごれ除去
爪の先やキワのすき間には、汚れや角質が溜まりがち。「歯に歯垢が溜まるように足の爪にも角質が溜まります。細かいところは歯ブラシや専用アイテムでケアして。できれば毎日、最低でも週に1回はお手入れを」
保湿
夏場も意外と乾燥するので、お風呂上がりは爪まわりの保湿を。「ネイルオイルやハンドクリーム、使わなくなった乳液でもOKなので爪に塗り、靴下を履くのがおすすめ。とくに先端が乾燥しやすいので念入りに」
セルフネイルとの付き合い方
トラブルに気づくことが大事。「自爪をキレイにしてからネイルポリッシュを塗り、きちんとオフすることが大切。塗りっぱなしだと、爪の乾燥や変色にも気づかないことがあるのでこまめにチェックしましょう」
専門家が監修! 足指爪を守るグッズ
あしラブラシ
高山先生が監修した足の指の間や爪を洗う専用ブラシ。肌を傷つけにくいやわらかい毛先のブラシで汚れをオフ。グリップは濡れていても持ちやすい。¥650(足育研究会)
フットブラッシュ ライオン
歯磨きメーカー・LIONが開発した足洗浄ブラシ。足指の間や爪のすき間にも入るソフトな極細毛を採用。独自のロングS字ハンドル構造で足先をケア。¥1,650(フットハイジーン)
3、靴選びと歩き方
足に何らかのトラブルがある人は、靴や歩き方に原因があることが! 足の健康を最優先して、アイテムや習慣を見直そう。
【靴選び】足首と甲が固定されたかかとが浮かない靴を。
足に合わない靴を履き続けると痛みや爪の変形などのトラブルを招く。「一般的にサンダルやミュールはかかとの安定感がなく、歩くとパカパカして不安定になりがち。長時間履くのには適していません。おすすめは、足首と足の甲の2点が固定されていてかかとが浮かない、スポーツタイプのもの。最近流行っているようですが、これなら安定するので長時間履いても大丈夫。ヒールの高さは5cmくらいまでのものが快適に歩けます。デザイン優先で靴を選ぶ人も多いと思いますが、自分の足の形やサイズをきちんと測って靴選びをしましょう。百貨店などの靴売り場にいるシューフィッターに、足を測定してもらうのもいいと思います」
スニーカー・パンプス・オフィス靴は?
通勤時は歩くのでスニーカーを履き、職場でパンプスに履き替えるのがおすすめ。パンプスは滑らない中敷きを敷いたり、シューズバンドで固定したい。スニーカーはワンサイズ上げて、履くたびに靴紐をきちんと結び直すこと。
【歩き方】かかとから着地してつま先で地面を踏み込む。
トラブルレスな足のためには、無意識の歩き方のクセを見直し、正しい歩き方をマスターすることが大事。大切なのは足の指を意識して、しっかり指の腹に体重を乗せて歩くこと。「足を着地させるときは、まずかかとの外側から。かかとから着地することで、つまずきにくくなります。次に重心を足の外側・小指側から親指側に移動させます。最後は足指の腹で地面をしっかり押し出します。歩くときは、内股でも外股でもなく、つま先が正面を向くようにまっすぐ足を出しましょう。こうすれば左右均等に足の指に体重が乗るので、タコやウオノメ、巻き爪などのトラブルとは無縁に。もちろん自分の足に合った靴で歩くことはマストです」
高山かおる先生 埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長、足育研究会代表。足の問題を根本から解決することを目指した足と爪のケア外来を開局。共著に『足爪治療マスターBOOK』(全日本病院出版会)がある。
※『anan』2024年4月10日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)
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