生まれたときから保護猫でした…飼い主がハチワレ猫さまを迎え入れたきっかけとは
ananweb / 2024年4月13日 20時0分
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第224回目は白黒のマリー(Marie)さまの登場です。
生まれた瞬間保護猫になった猫さまの物語
【フレンチ猫さま】vol.224
猫さまの話をもっと聞かせて!
マリーさまはもうじき1歳になる女性猫さま。
<マリーさまが語ります>
私たちは朝とても早く起きます。7時から7時半頃に朝食をとり、天気に応じて3~40分ほど庭に出ます。それから9時頃まで飼い主と一緒に遊び、その後、12時から13時まで寝ます。15時から16時頃に再び起きて食事をし、気が向けばまた遊びます。その後また眠ります。21時頃に夕食をとり、22時半に再び庭に出て3~40分ほど過ごします。それが私の毎日のタイムスケジュールです。
雨の日は窓越しに庭を見て家にいるだけです。ベッドは窓際にあり、そこからいつも座って隣人や鳥を観察しています。飼い主はほとんどが在宅勤務なので散歩もできるし、遊んでもくれ、相性も抜群です。
食事はドライフードとウェットフードで、カリカリとウェットフードは3:7の割合です。魚と鶏の胸肉が好きなことを飼い主は知っていて、月に1~3回、新鮮な魚や鶏の胸肉を食べられます。おやつは乾燥肉が好きですが、有名な『ちゅ〜る』も大好きです。
おもちゃは音を立てる小さな赤いネズミ。初めての診察の時、獣医師からプレゼントしてもらいました。好奇心旺盛で遊び心があり、冬でも水遊びをして飼い主を驚かせます。
<飼い主から見たマリーさまとは>
私が子どもの頃、祖母が見つけた大人の野良猫を飼っていて、その猫には赤ちゃんがいました。その猫は皮膚感染症を患っていたので、私たちは彼女を受け入れて治療しました。祖母はルーシー(当時私がその猫にそう名付けました)の世話をしながら、困っている動物たちを助けるべきだと私に教えてくれました。
マリーとの出会いは、友人が私に猫を飼わないかと尋ねてきた時から始まります。マリーは5匹の赤ちゃんのうちの1匹です。彼女の母親は、妊娠した後に飼い主に捨てられた野良猫でした。
私の友人のひとりが、マオ(マリーの母親)が近所で食べ物を探していることに気づき、彼女に食べ物を与えました。ドイツ北部の冬は非常に寒いため、私の友人は彼女が暖かくなれるようにシェルターを作りました。そして、マオが妊娠していることを知ったとき、赤ちゃんを養子にしてくれる人を探し始めました。
私は動物を養子にするつもりはありませんでしたが、ボーイフレンドと少し話し合った結果、マリーを養子にすることに決め、マリーがドイツからフランスまで問題なく移動できるようにすべての事務手続き(パスポート、予防接種など)を行いました。私は生後4か月のマリーと一緒に電車に乗って、フランスの家に向かいました。私たちは6時間も移動しました。彼女にとって電車での移動は非常に長かったと思いますが、それでも飛行機に乗って空港でストレスを感じるよりかは良かったと思っています。
パリの家では一度洋服タンスに隠れてしまい、とても心配になりました。私はあちこち探しましたが、突然彼女が私の顔に飛びついて驚きました。その時、彼女がわざと隠れていることに気づき、その日以来、それが彼女のお気に入りのゲームになりました。
今では私たちにとって家族の一員のようなものです。子どもっぽくはありませんが、子どもに近いですね。でも、彼女は私たちのことを両親ではなく遊び友達だと思っていると思います(笑)。チャームポイントは彼女の目だと思います。彼女の視線は大きな愛情と賞賛のようです。彼女は鳥を見るとき、とても美しい目をしています。私とマリーは周囲を探索したり、自然を楽しんだりするために出かけたがるところがそっくりです。
マリーは私に平和と幸福をもたらします。マリー以外も猫は総じて良い雰囲気や感情を発する動物だと思います。
ーーマリーさまはドイツ生まれのフランス育ち。飼い主のヴィヴィアナもドイツ出身でモードのクリエイターとしてパリで生活しています。ドイツにいる友人から引き取り、パリまで連れてきたのは、幼少の頃の祖母からの教え「困っている動物たちを助けるべきだ」という言葉が心に残っていて、マリーさまを迎えたのでしょうね。著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!
取材、文・Manabu Matsunaga
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