デート代は割り勘が正解…? 男性の「経済状況と本音がわかる行動」とは
ananweb / 2024年4月8日 20時0分
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、年金生活の恋人とのデート代について迷うアラフィフ女性のお悩み。正解がわからないという彼女に、佑雪さんが「男性のプライドとお金」について、ズバリ回答してくれます!
お悩み:「年金生活の彼におごってもらっていいですか?」
【クラブ佑雪】vol. 340
今付き合っている彼は昨年、役員を退任し、今は社外取締役を続けながらの悠々自適の年金生活ですが、やはり現役時代と比べると生活スタイルも大きく変わっているようです。
そんななか、お互いの老いを受け止めながら、お付き合いを続けています。
今度、彼に誘われて初めて旅行に行くことになったのですが、お金のことで悩んでいます。 厳密に言うと旅行的なのは2回目で、前回は彼の出張先で落ち合い、翌日昼頃まで一緒だったのですが、ホテルを出るときにお金の支払いを聞いてみたところ、「要らない」と言われたので、それを想定してプレゼントを用意して渡したのですが、明らかに不機嫌にさせてしまいました。
最終的には「ありがとう」と言ってくれたのですが、どうしたらよかったのかとトラウマになっています。いつも(年4回)会うときはホテル代はこちらで予約するため、私が負担し(これは私から申し出て)、彼はちょっといい食事をご馳走してくれて手土産を渡してくれます。今度は行きの途中から合流し、ずっと一緒で、それだけでもドキドキ。 楽しみな反面、やらかしてしまわないか心配です。 彼に事前にいくらか渡す方がいいのか聞こうとも思いますが、せっかく楽しみに計画しているのに水を差すような気がして。
私としては、また二人で旅行に行けるようにしたいので、彼に全部払ってもらうのも負担になってしまわないかと心配しています。でも、年上の男性としてのプライドもあるし、彼が年齢を気にしているからこそ、どうしたらいいのかわかりません。
(ひろ 53歳未婚? 会社員)
「男性のプライドとお金の関係について」
お二人が既婚者なのか独身なのかも分かりかねますが、そんなことがどうでもいいくらい大人のお付き合いですね。確かに現役時代より収入は落ちているかもしれませんが、頼れるところはありがたく頼っていいと思いますよ?
というか、デートが年4回って、不倫だったりすると生活に差し障りのないペースがそれくらいっていうのもあるんでしょうが、たとえ遠距離でも気持ちがある二人なら、せめて月イチでは会うと思うんですよね。お金があれば。でも、それも含めて彼もそこまで経済的に余裕がないから、その頻度なのかなと。まずは思いますよね。
で、詳細がありませんが、彼、60代? 70代? 今の60代以上の感覚ではデートの際は男性が女性におごって当たり前でしょうし、まして男性が年上で会社でそれなりの地位があれば、男性に対してだってご馳走するのがフツーだったり。まして、ご相談者さまは年下の彼女なわけでしょ? フツーにご馳走になっておけばいいと思うんですけど、ダメですか?
ただ、ちょっと引っかかるのが「会うときはホテル代はこちらで予約するため、私が負担」という件。もし、もしですよ? その年代でもっとお金に余裕があれば、「ごめんね、ホテル予約してもらって」って言いながら、現金を返すと思うんですよね。ご相談者さまが受け取りを拒否しても、帰ってみたらバッグの底に金封が突っ込まれてたって話になってるはず。それをやらず、食事代と手土産は負担するって、いわゆる割り勘にしてるってことは、ご相談者さまの予想通り“そこまでの余裕はない”って考えるのが自然です。余裕はあるけど、たまたまそこに気が回らなかっただけっていう線は考えにくい。だって、お土産まで用意してるくらい、気遣いはできる人だから。
なのでね、ご相談者さまにホテル代を払ってもらってるっていうのは、彼からとってもありがたいんじゃないかな。ただ、男子たるものカッコもつけたい、と。めんどくさいですね〜。でもね、そもそもですよ? なぜ、ご相談者さまと会うのか。そこの本質的なところを考えてみましょうよ。なぜ? ときめきたいから。はい、それもありますよね。ふれあいたいから。それももちろんあるでしょう。で、それらをひっくるめて“まだまだ自分が男性として現役だっていう自信をもちたいから”だと思うんですよ。そのためには「旅行代くらいご馳走したい」っていうのが彼の本音では? また、その旅行がファーストクラスでヨーロッパとかだったらムリだけど、自分の手が届く範囲で旅行の行き先やお宿、レストランを決めてるんでしょうし、年4回しか会えないのもそれが予算の範囲内ってことなんでしょう。
彼だってむやみやたらなお金の遣い方はしないでしょうから、払ってくれるのであれば、そこは“範囲内”なんだって信じて、素直にご馳走になっちゃっていいんじゃないかな? どうしても気が済まないなら、「いくら出せばいい?」とか聞かずにそっと金封をお渡しすればいいかと存じます。額は自分にかかるであろう予算よりちょい少なめの、キリのいい数字が妥当かと。6〜7万円かかりそうなら5万円、11〜15万円程度なら10万円包んで、「ほんの気持ちしか入ってないから受け取って」と渡しましょう。そこで本当に彼がカッコつけたくて、なおかつ余裕があれば、必ず! いいですか? 必ずです、「要らない」って突き返してきますから。受け取ったら、渡して正解ってことです。もし、よろしければ、結果、教えてくださいね。楽しい旅行になるよう、お祈り申し上げます。
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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。
©wetzkaz/Adobe Stock
文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子
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