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ショコラムース×ビーツ!? この春から続々登場、気鋭のペストリーシェフが作るお菓子たち

ananweb / 2024年4月18日 21時0分

ショコラムース×ビーツ!? この春から続々登場、気鋭のペストリーシェフが作るお菓子たち

スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回はアンダーズ 東京『ペストリー ショップ』のオレンジバジルペストケーキなどです。

「重いものも車輪を使えば簡単に動かせるでしょう。同じように知識を使えば、これまで以上の食の喜びも導き出せるんです」。ノルマン・ジュビンさんは、スイスのミシュラン三ツ星レストランやパレスホテル東京『エステール』などを経て昨年末、20代にして「アンダーズ東京」の新ペストリーシェフに就任。才能あふれる若き理論派は、人懐っこい笑顔で教えてくれた。お菓子作りのセオリーも新しい手法も、ただ取り入れるのでなく、なぜそうするのかを深く解き明かしていくのが彼のスタイル。人の感覚の仕組みまで細かく研究して、忘れられない味わいへ自在にアプローチしていく。

ショコラのムースに合わせたのはまさかのビーツ。大地を思わせるビーツの香りでカカオのボタニカル感を見事に引き出してみせた。また、オレンジのケーキなら、「柑橘は桃などに比べてとろみがなく、舌に味わいをとどめにくいから」と、ひと工夫。オレンジをムースやジュレなど異なるテクスチャーにして重ねることで、口溶けとともに順に味わいが現れ、長くオレンジの余韻が続くように。さらにライムクリームのキュンとくる酸味で、柑橘の清々しさが際立ち、大胆に重ねたバジルペーストの青い香りが重なればもう、オレンジ畑にいる気分! 素材と食べ手に寄り添う理論が、心躍る食の喜びや驚きに出合わせてくれる。

この春から続々とショーケースに並び始めたノルマンさんのお菓子たち。左から、「オレンジバジルペストケーキ」「ビーツ&チョコレートムース」「リンゴとヘーゼルナッツ」すべて¥700。一口のなかにさまざまなテクスチャーが潜んでいて、噛むほど、とろけるほどに移り変わり、膨らむ味わいがドラマティック!

アンダーズ 東京『ペストリー ショップ』 東京都港区虎ノ門1‐23‐4 虎ノ門ヒルズ 森タワー1F TEL:03・6830・7765 10:00~19:00(18:45LO) 無休

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

※『anan』2024年4月24日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・chico

(by anan編集部)

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