亡き父の不貞を知って母が大激怒… 20代女性が頭を抱えた「不倫発覚の結末」【後編】
ananweb / 2024年4月24日 21時15分
真琴さん(仮名・28歳)は、就職後しばらくして父親を亡くしました。遺品の整理中、スマートフォンに残っていた不倫相手と思わしき女性とのメールのやり取りを見つけてしまったのだそう。いったん封印したものの、2年後にその女性から「渡したいものがある」というメールが届き、直接会うことに…。相手は、サチコさん(仮名)という60代の女性。父親が用意していたという真琴さんへの就職祝いを受け取ったそうですが、その後どうなったのでしょうか。
女性と父親の関係
「サチコさんから父親との関係について話を聞きました。父親とは仕事関係で知り合い、10年以上の付き合いだったそうです。知り合ったとき、すでにサチコさんは夫を病気で亡くしていました。サチコさんには、私と同じ歳くらいの娘がいるらしく、女性二人での生活は何かと大変だったそう。それで、同じ娘を持つ立場の父にいろいろと相談をしているうちに、親しくなっていったとのことでした。深くは聞きませんでしたが、やはり不倫関係だったのだと思います」
「渡すときに取りに来る」と言ったきり…
「サチコさんから受け取った、父からの就職祝いのプレゼントを開けてみると、中にはペンのセットが入っていました。父は私の就職をとても喜んでいて、サチコさんに付き合ってもらい、職場で使えるようにと購入してくれたようでした。プレゼントをいったんサチコさんに預け、“娘に渡すときに取りに来る”と言っていたそうですが、結局そのまま亡くなってしまったんです。
私は就職と同時に実家を出てひとり暮らしを始めましたが、そのことについて“寂しい”とこぼしていたそう。当時、父はまったくそんな素振りを見せなかったので意外でした。サチコさんは、“やっと渡すことができた”と安心したように言いました。ずっと胸に引っかかっていたようです。こうしたサチコさんの穏やかな人柄に、父も安らぎをおぼえたんだろうなと、なんとなく納得できました」
母親からの急な電話
「サチコさんと会ってから半年ほど経ったころ、母から急に電話がかかってきました。“あの人、不倫してた”と言うのです。どうやら父親のスマートフォンを見つけ、メールを覗いてしまったようでした。
母はかなり怒っていて、“訴える”と声を荒げていました。私はなんとか冷静になるように言い聞かせ、“話を聞くから”と、久しぶりに実家を訪ねることにしました」
「不倫相手を訴える」と言う母親に対して…
「私は母に、すでに遺品整理の際に父のスマートフォンを見ていたことを伝えました。相手の女性の存在も知っていて、連絡があったことも。そして、実際に会って、父の残したプレゼントを受け取ったと報告しました。
母は“あり得ない”と激怒し、“相手の女性を訴える”と言いました。母が怒るのも理解できます。信じていた夫がほかの女性と会っていたなんて、裏切り行為ですから。ただ、父が亡くなったのはもう2年も前。ここで事を荒立てては父も浮かばれないだろうとなだめました。そこで母も大人しくなり、以来、一切この件に関して触れることはなくなりましたね。サチコさんともあれきりです。
今は私も結婚し、出産もしました。母は孫をとても可愛がってくれています。父の不貞のことも吹っ切れたようで、相変わらずエネルギッシュに元気でいてくれていることに安心しています」
“父親の死後に不倫を知った女性の告白”をご紹介しました。
不倫をしたという事実は亡くなってからも消えません。のちにこうして親子関係に不和をもたらしてしまうこともあるでしょう。真琴さんのケースは結果的に丸く収まったようですが、同じ轍を踏まないよう心掛けたいものです。
©tomoco_sozai/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock
文・塚田牧夫
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