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もふもふが3名もいる幸せ… 元保護猫さまたちと飼い主の愛情たっぷりの日常とは

ananweb / 2024年5月19日 19時30分

もふもふが3名もいる幸せ… 元保護猫さまたちと飼い主の愛情たっぷりの日常とは

フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第235回目はオスロ(Oslo)さまとネレウス(Néréus )さま、シャーロット(Charlotte)さまの登場です。

個性あふれる猫さまたちの物語

【フレンチ猫さま】vol.235
猫さまの話をもっと聞かせて!
オスロさま、ネレウスさまはともに6歳の男性猫さま、シャーロットさまは4歳の女性猫さま。



<オスロさまが語ります>
僕たちはパリにある80㎡のアパートに住んでいます。住まいは快適で、僕らは一日のほとんどを寝て過ごしていますが、朝は必ず飼い主に挨拶します。特に僕はお腹を撫ぜてもらうためにへそ天状態で身を投げ出します。

食事は『Japhy』のカリカリとパテが主食です。僕たちは自分をコントロールする方法を知っているので、カリカリはセルフサービスです。パテの場合は週に1~2回程度の割合でいただいています。僕たちはみんなパテが大好物なので出るのが楽しみです。そして『Japhy』のマグロのおやつももらっています。

僕らは皆、それぞれひとりでいるのが好きです。僕はバスルームのバスケット、ネレウスは飼い主のベッドの上、シャーロットはオフィスのカーペットの上にいるのが好きです。全員が揃うときは飼い主のベッドに乗ります。



<飼い主から見たオスロさま、ネレウスさま、シャーロットさまとは>
オスロとネレウスは、元彼の家に行ったときに出会いました。彼らはすぐに私を気に入ってくれ、私も同様でした。元彼と別れることになったとき、小さな子どもたち(猫たち)をすべて私が守ることにしました。彼らとは切り離せない関係になっていたので…。

元彼によると、ネレウスの人生のスタートは順風満帆ではなく、もとは野良猫だったそうです。彼は路面電車の線路の下で母親と兄弟と一緒にいたとき、尻尾の一部を失いました。生後3週間のときだったそうです。それから元彼はネレウスを養子にし、ミルクを与えて養育しました。オスロは3歳で養子に迎えられました。元彼の元恋人は警察官だったので、彼女には猫たちの世話をする時間がありませんでした。それで彼女は別れる時に2匹を元彼に託しました。それから元彼と私の出会いがあり、それがオスロとネレウスと出会うきっかけとなったのです。

当時私は20㎡の狭いアパートに住んでいて、マルセイユの両親を訪ねたとき、シャーロットが私についてきました。私がシャーロットに会ったとき、彼女は赤ちゃんでした。まだ生後数週間で、私の手に収まるくらいだったはずです。私はすぐに彼女に恋をしました。それは私にとって初めての自分の猫でした。最初はとても恥ずかしがり屋でしたが、数分後には私を抱きしめにきました。

このようないきさつから3匹が揃って生活することになったのです。オスロは、抱きしめられるのが大好きで大きなぬいぐるみのようです。ネレウスは緊張感をもって生活しており、何が起こっているかをすべて観察しています。シャーロットは、不機嫌になることもありますが、同時にとても優しいボスです。

『Japhy』社(キャットフード)から毎月新しいおもちゃが届きますが、彼らのお気に入りは羽根ばたきです。オスロは毎朝、私の足元に身を投げて抱きしめてくれます。ネレウスはブラッシングされるのが大好きです。シャーロットはあぐらをかいて座っているみんなの膝に飛び込みます。みんなそれぞれ個性があって楽しい毎日です。

シャーロットは性格的にも肉体的にもおしゃれキャットのマリーに似ていると思います。オスロはウサギのように見え、ネレウスは目が大きいため日本の漫画に出てくる猫のように見えます。そして彼らは皆とてもかわいくて愛情深いです。私たちは皆、ひとつの大きな家族です。私は彼らの母親であり、彼らは私の子どもです。

心に残るエピソードはたくさんあります。シャーロットと私たちの出会いは必然的だったと思います。手が小さい私の手より少しだけ大きいくらいの頃でした。私が初めて猫と一緒に夜を過ごしたのはオスロ。本当のつながりがありました。オスロは私の腕の中に潜り込んで眠りにつきました。ネレウスはちょっと複雑で、彼は私のことをあまり好きではなかった、あるいは私を警戒していました。それで、彼が初めて私を抱きしめてくれたときは感動し、涙したぐらいです。今となっては、彼らは皆、私の心の支えであり、かけがえのない存在です。

ーー出会いと別れ、猫さまを手放すときのそれぞれの心の機微が感じ取れました。人の人生にはいろんなことが起こり、猫さまもそれによって飼い主が変わったとしてもへっちゃらな生命力があるのだと、今回飼い主の話を聞いて思いました。

著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!

取材、文・Manabu Matsunaga

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