こんなはずじゃなかった… 注文住宅を建てた主婦が後悔した「家を建てる前のNG準備」
ananweb / 2024年5月20日 20時45分
注文住宅を建てたいと思ったら、「CMで見たハウスメーカーのモデルハウスを見に行こう」「資料だけ請求してみよう」と考えるかたもいるのではないでしょうか。実はどちらも、家を建てたいと考え始めたばかりのかたにはおすすめできません。筆者は2023年の末に完成した、ハウスメーカーで建てた平屋に住んでいます。家づくりを検討し始めたのは2022年6月。この1年半の経験をもとに、「家を建てる前のNG準備」と「OK準備」についてご紹介します。
筆者が後悔した「家を建てる前のNG準備」
NG準備1.下調べせずに住宅展示場に行くこと
筆者は家族と「家を建てよう」と決めたあとすぐ、住宅展示場へ行きました。住宅展示場といえば、子ども向けのイベントを開催していたり、来場者は粗品がもらえたりと気軽に足を運べそうなイメージではないでしょうか。筆者も「家づくりのイメージができればいいな」程度の軽い気持ちで、ハウスメーカーのモデルハウスを見学しに行きました。
下調べはほぼしておらず、各ハウスメーカーの特徴や注文住宅の相場感などについても無知な状態。一気にたくさんの情報が入ってきて混乱し、良し悪しの判断がしづらくなってしまいました。
また、どのハウスメーカーも、モデルハウスに入ると営業担当の方が案内してくれて、この方が見積もり作成から契約までのやりとりをするケースが多いです。この営業担当によって家づくりの良し悪しに大きく影響することもあり、こちらが何も準備をしていない状態では、スムーズに話し合いが進まなくなる可能性も……。営業担当に関しては巡り合わせではありますが、住宅展示場へはある程度家づくりに関する知識をもってから行くことをおすすめします。
NG準備2.気軽な気持ちで建築業者の資料請求をしてしまったこと
ハウスメーカーや工務店などの建築業者への資料請求も、家づくり検討当初にやりがちですが、筆者の経験上おすすめできません。
軽い気持ちで手当たり次第に資料請求をしてしまうと、電話やメールによる営業への対応に追われることになります。建築業者の情報はホームページである程度確認できますし、大手や中堅ハウスメーカーなら、実際に注文住宅を建てたかたがSNSで発信をしているケースも多々あります。「とりあえず資料だけ」と安易に請求をすると、後悔するかもしれません。
自分の要望に合った間取りをさまざまな建築業者から一括請求できるサイトもありますが、家づくりのイメージがあいまいな段階で利用するのはNG。思い描いた間取りが送られてくることはなく、営業の電話がかかってくるだけでした。
また、モデルハウス同様、資料請求の際に対応してくれるのは営業の方で、基本的に担当はずっと変わりません。ちなみに筆者が資料請求した建築業者の営業担当は、経験の浅い若手の方が多かった印象です。
NG準備3.建築業者に見積もりをもらってから予算を検討したこと
せっかく注文住宅を建てるなら、理想をつめこんだ家にしたいと思うのは誰しも同じですよね。ただし、予算オーバーなら諦めなくてはならないことも。家にどのくらいお金をかけられるのかは、とても重要です。
筆者は、土地や建物の相場を調べないまま建築業者が作成した見積もりを見たため、業者の提示額が予算のベースとなってしまいました。相場感を知らないと、のちのち諦めなければならなかったり、無理をして住宅ローンを借り入れて返済に苦しんだりする可能性もあります。
注文住宅を検討するなら、予算は早い段階で家族と話し合っておきたいですね。
こうすればよかった! 家を建てる前の「OK準備」
筆者が「もう一度家づくりをするならこうする」と考える、おすすめの準備を順番にご紹介します。
OK準備1.家にかけられる予算を考える
住宅ローンを組む予定なら、各金融機関ホームページの住宅ローンシミュレーションをやってみるとよいでしょう。現在の年収などの情報を入力するだけで、住宅ローンの限度額がわかります。
家づくりを検討し始めたらすぐに、将来の教育費・老後資金などとのバランスも考えながら、おおよその予算を計画したいですね。
OK準備2.情報収集をして理想の家をイメージする
書籍や住宅情報誌などの間取り事例を見て、理想に近いものをまとめておくとよいでしょう。建築業者に要望を伝える際に役立ちます。
ハウスメーカー・工務店の特徴については、ネット検索やSNSで調べればたくさんの情報を得られます。建築業者とやりとりを始める前に、各業者の特徴や相場を調べておきましょう。また、こだわりたいポイントや理想の暮らしを家族で話し合うことも大切です。
OK準備3.理想を叶えられそうな建築業者・土地を探す
家族の理想の家をイメージできたら、実現できそうなハウスメーカー・工務店に絞って、見積もりを依頼しましょう。この段階であればある程度知識があるはずなので、モデルハウスに行って、さらに具体的なイメージを膨らませるのもよいですね。
土地を購入する予定なら、建築業者選びと並行して、土地探しも進めていきましょう。不動産業者に土地探しを依頼するか、建築業者経由で不動産業者へ連絡してくれる場合もあります。
最近家を建てた友人や職場の同僚がいたら、紹介してもらうのもよいでしょう。家づくりに満足している方なら、優秀な営業が担当している可能性も高いため、話だけでも聞いてみるとよいかもしれません。
家を建てたいと思ったら知ることから!
「注文住宅を建てたい」と思ったら、まずは家づくりのお金や業者の特徴などを自分で調べて、知ることから始めてみるとよいですね。建築業者が開催する家づくり勉強会や、モデルハウスの見学会は手っ取り早く情報を得られるかもしれません。しかし、無知な状態で行くと筆者のように後悔する場合があります。決して参加してはいけないというわけではなく、知識を身につけたうえで、うまく活用できるとよいでしょう。
文・木村孝子
整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリスト・ライター。元汚部屋の住人。大量のものを手放したのちに手に入れた感動から、整理収納を本格的に学ぶことに。ズボラでも無理なく片付く仕組みづくりを伝えるべく、活動中です。
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