五大NG姿勢とは?【座り方のマナー】シーン別「正しい座り方」解説付き
ananweb / 2024年5月25日 19時50分
どんな場面でも意外と見られているのが立ち居振る舞い。特に「座る姿勢」は、気持ちのいい人間関係が築けるビジネススキルに繋がる可能性があるそうです。では、どのような姿勢がよくないマナーとされるのでしょうか? 知っておきたいマナー、座る姿勢について、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。
座り方のマナー
【元社長秘書のマナー講座】vol. 38
ビジネスシーンやプライベートに関わらず、意外と見られている立ち居振る舞い。その中でも、「座り方」について意識をしたことはありますか? 実は、電車内や公共の場での迷惑行為の上位として挙げられるのが「座り方」です。ではあなたの座り方は、周囲からどのように見えているでしょうか? あまり意識をしたことがないというかたは、仕事で損をしているかもしれません。そこで今回は、「座り方」のマナーについてシーン別にご紹介します。「座り方」は、それひとつで好印象や信頼を与えることができる、重要なビジネススキルです。何気ない座り方をこれから意識し変えてみてくださいね。
座り方のNGマナー
電車
意外と見られているのが、電車の中で座っているときの姿。見渡してみると、ほとんどのかたがスマホに集中して顔を下げていますよね。注意したい点は、車内が混雑しているのに脚を組んだまま座っていたり、座席スペースを必要以上に占有していることです。電車内では、美しく座るというよりもまわりへの配慮を考えて座ることが大切です。また、スカートを履いているにも関わらず気が緩みすぎて大股開きになっている女性も気をつけましょう。スカートの中が見えてしまいそうなときは、バッグなどを膝に置くか、脚をやや前に出して膝を下げるのがオススメです。
レストラン
どんなジャンルのレストランでも、どんなに食べ方がきれいでも、姿勢や座り方が崩れていると台無しに見えてしまいます。レストランにもよりますが、背もたれに背をつけたまま、脚組みをしながらの食事はNGです。サービススタッフに対して横柄な態度に見えたり、作ってくれたかたや食事への感謝の心が足りないと見られたりしてしまう可能性があります。レストランで椅子に座るときは、まず椅子の左側に立ち、次に椅子を後ろに引き、椅子の前に移動して背筋を伸ばした状態で着席しましょう。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて、特に気をつけたい場面がオフィスの中です。気の知れた同僚や上司とのオフィスですと、つい気が緩みがち。しかし、座り方ひとつで仕事の取組み姿勢を変えることができます。脚を組んだり、脚を投げ出したりする座り方はおすすめできません。一緒に仕事をして気持ちのいい人間関係が築けるよう、姿勢を正しましょう。
美しい座り方のポイント
1. 大股開きは厳禁!
男性は、手を軽く握って、片方ずつ太ももの上に置きます。脚は、広げすぎたり足先が外側に向かないように自然に開きましょう。女性は、太ももの上に、両手の指を揃えて重ね置き、脚は膝・くるぶし部分の2か所とも閉じましょう。この時、両方の膝をつけていても、両かかとがハの字に離れた内股座りは、脚が太く短く見えてしまいだらしなく見えるのでやめましょう。逆に、膝がついておらず、かかとがついている座り方は大股開きです。だらしない上に、品がなく見えますので注意しましょう。
2. 背筋を伸ばして姿勢良く
背筋を伸ばして姿勢良く座るのが、上半身の基本形です。骨盤を立てるようなイメージで背筋を伸ばし背もたれを使わずに座りましょう。背もたれに寄りかかってしまうと、猫背になったり、脚を投げ出す姿勢になり腰痛などの原因になりますので注意しましょう。
やる気がなく見えるNGな座り方!
これらは、偉そうに見えたり、やる気がなさそうに見えてしまう可能性があるのでなるべく控えるようにしましょう。商談や打ち合わせで「どうぞ、楽になさってください」と相手に言われたとしても、面談など、印象が結果を左右するような大切な場面では絶対に避けましょう。
おわりに
きちんとした座り方は、ビジネスにおける大切な場面では特に、信頼感や好感度に直結する大事なポイントです。普段のオフィスでも、「脚を組み、猫背、背もたれにもたれる」などの座り方は、同僚や上司に良い印象を与えられず仕事に対しても支障が出る可能性があります。普段から丁寧で小さなことにも気を配れる人という印象や、信頼できるという印象は大事なビジネススキルのひとつになりますので、日常から意識していくことが大切です。
<筆者情報>
ライター:能美黎子
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
©Feblar/Adobe Stock
文・能美黎子
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