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ダンスだけじゃない歌もトークもすごい! 新生AmBitiousの初のZeppダンスツアーレポ

ananweb / 2024年5月22日 19時30分

ダンスだけじゃない歌もトークもすごい! 新生AmBitiousの初のZeppダンスツアーレポ

関西ジュニアの9人組グループAmBitiousが初の全国Zeppツアーを5都市13公演で開催。Zepp Hanedaで行われた5月19日(日)昼公演「AmBitious 踊 ROK! DANCE TOUR」のステージの模様をお届けします。

関西らしさ満点で初のZeppスタンディングツアーを成功させた新生AmBitious

5月1日からBoys beのメンバーだった山中一輝さんが加入し、新生AmBitiousが誕生。15歳の山中さんが仲間入りしたことで、10代のメンバーが9人中6人とよりフレッシュなグループに生まれ変わった印象だ。新メンバーのお披露目のいい機会となった初のZeppスタンディングツアーは、期待感で溢れるペンライトの光りに埋め尽くされていた。

ミラーボールの光が会場を照らす中、レインボーに輝く9本のレーザー光線が張り巡らされたOverture。スモークが立ち込め、9人のシルエットが映し出されると、横一列に並んで遂に登場。1曲目は、関西ジュニアの「Can’t stop」。このステージから始まるストーリーは、誰も邪魔させないという熱い曲は、彼らのプロデュースを手掛ける大倉忠義さんが歌詞を担当。作曲を安田章大さんが手掛けている。

ダンスで勝負している彼らだからこそ、疾走感あるナンバーで畳みかけていくセットリスト。2曲目は、アクロバットを盛り込みつつ、Snow Manの「D.D」。まだオリジナル曲が少ない彼らがセットリスト24曲(そのうち2曲はアンコール曲)に選曲したのは、関西ジュニアの楽曲以外は、WEST.から4曲、Snow Manから4曲チョイス。彼らと同じ9人組でフォーメーションが華やかなSnow Manの楽曲では、本領発揮と言わんばかりに身体能力を活かした軽やかなダンスを披露していた。

河下楽さんのボーカルから始まるオリジナル曲「Reach for the sky」では、燃えたぎる野心をぶつけるように踊る9人。パッション溢れるパフォーマンスに同調するかのように会場のファンのペンライトが激しく揺れる。そして、ここで最初の挨拶。AmBitiousはおなじみの自己紹介あいさつがあるのが関西出身グループならでは。

まずは、憧れのMCは村上信五さんという“喋るセンター”真弓孟之さんが「Hey! Hey! 皆さん、楽しんでいますか? 今日はその調子で一緒に歌って叫んで、最高の1ページを作りましょう。お願いします。それでは、改めまして、自己紹介させてもらいます。まずは前髪切りすぎて、オン真弓~!」とおなじみの挨拶をして、「今日は俺たちと一緒にバカになろうぜ!」と会場を盛り上げる。

“身長181cmの音大生”がアピールポイントでミュージカルや舞台のお仕事がしたいという大内リオンさんは、「Lじゃないよ、Rだよ。ライオンじゃないよ、リオンだよ。どうも大内リオンです! 東京最終日、俺たちと声上げて楽しんで行きましょう、よろしく」。「よ~し、いったろ~! 吉川太郎です。皆さん、今日はここを世界一熱い会場にしましょう」と呼びかけたのは、ライブ中、関西気質のお笑いが光っていた吉川太郎さん。ジム通いで手に入れた筋肉ボディと英語力に自信アリだという。

現在17歳でダンス歴は12年という井上一太さんは「せ~の、3、2、いちた! 井上一太です。皆さん、最高の思い出一緒に作りましょう」、「どうも~、It’s meいつき~!」と自己紹介したのは、新メンバーで最年少の山中さん。「明日のことを忘れて皆さん最高に楽しみましょう」。

歌とアクロバットに自信があるという“歌特化マン”の河下さんは「せーの、ガガガガガガ、がく! どうも河下楽です。皆さん今日はカンガルーみたいに何も考えるぅ~暇ないくらいに楽しみましょう」、“何色にも染まれる真っ白キャンバス”がセールスポイントというグループイチのキラキラアイドルキャラ浦陸斗さんは「底抜けのスマイル全開、おもてなし、浦陸斗です。Hey! 東京、今日は日焼けじゃなくて、恋焼けさせてやるぜ、よろしく!」。

バラドルを目指す明るいキャラの岡佑吏さんは、“憑依型バラエティ担当”。「しゃけ~? こんぶ~? それともおかか? どうも岡佑吏です。今日はホンマに頑張ります」と元気いっぱい。「オレ、レオ。東京、騒げるのかい? 絶対、幸せにして帰します」と宣言したのは、“美白ファッショニスタ”永岡蓮王さん。会場も一緒になって叫ぶユニークな自己紹介の後は、声出しの練習をして、一体感を高めていた。

MCは、ジュニアの番組でMCを担当、レギュラーラジオを2本もつ真弓さんがトークを仕切るスタイルで進行。「皆さんね、今日もいっぱい声出してくれて、ホントありがたいでございます。奥のほうも見えているからね」と2階を見渡し、2階のほうも皆、見えてる? 俺らのこと。逆に(笑)」と呼びかけ、ジャンプする真弓さん。メンバーがジャンプする中、1人床に横たわるボケを披露して、「ごめんなさい」とすぐに謝罪したのは、吉川さんだ。

「ここまで12公演ですかね。今日が最終日ということで。楽屋から熱入ってたんで、みんなで合唱してたじゃない?」と楽屋裏もテンションが高まっていたことを真弓さんが明かすと、大内さんは「それはタケが音楽を流すから、みんな歌い出すん」、井上さんは「楽屋でリオンがギター弾いてくれるやん。だからそれに乗ってみんなで歌ってるよね」、浦さんは、「ホテル出て、楽屋1発目から10分ぐらい歌うよな」と喉のウォーミングアップをしているというメンバーたち。

この日は、楽屋裏トークをしたいと真弓さんが提案すると、永岡さんが「楽屋でさ、公演前にいろんな人の髪の毛セットするわけやん。今んとこ、がっくんをずっとしてんねんけど、がっくんのセットに費やしている時間、多分人生の半分ぐらいある(笑)」と報告。慌てて、河下さんは、「これには理由があって。蓮王とこの前ラーメン行ったんですよね。俺がこのラーメンを奢るかわりに、コンサート中はずっと俺の髪の毛セットして下さいって…」とラーメン1杯で契約を交わしたと説明。「代償デカない? 契約金ラーメンなんや。人生の半分を1000円で…!?」とメンバーたちはビックリ。

永岡さんは、「でもな、チャーシュー丼みたいなのつけてくれた」と言いつつ、「誰かセットできる人おらへんの?」とメンバーを見渡す。「俺はできるで~」という真弓さんは、「今日は自分でしたん。でも、フワフワヘッドとか俺できんから。そういうのは、(山中)一輝とか蓮王ができる」。永岡さんのスタイリングが人気のようで、「1番ヒドい時さ、リオンのやって、がっくんのやって、一太のやって、太郎くんのやって、自分のやってた」と、驚きのカリスマ美容師ぶり!?

他に楽屋裏トークはないかという話になると、井上さんが「ここ(会場)についてさ、俺がお風呂入っていたら、真弓くんお風呂入ってきました!」。真弓さんは「お前、待ってくれ。作り話が過ぎるぞ。撮影があって、俺、頭がガッチガチに(セットで)固まっていたから、お風呂で流していたら、コイツが入ってきた。しかも、無限シャンプーをしてきて…」と、洗い終わる頃に井上さんにシャンプーをつけられたと井上さんのいたずらっ子ぶりを暴露。

他には、岡さんが弁当のお箸入れをクシ入れにしている話に。「あれね、松竹さんに出させてもらった時に毎回出るお弁当に箸を入れるやつがついてくるんですけど。クシを入れるやつないかなって探して、たまたま入るやんと思って、ずっと使ってんねんけど。なんかみんな違和感、もつよなあ(笑)」。

大内さんは「今日楽屋にハエが入ってきて、それを俺の大切な毛布で(真弓さんが)追い出そうとした」と子どもの頃から愛用中の毛布を遠征する時は絶対、持って行くという話も飛び出す。そして、河下さんが「聞きたいんですけど。俺のメロンパン、食べた人、誰ですか?  サクサクだけ残ってた。全部食ってくれよ(笑)」と言い出し、皆目を閉じて犯人捜しをすることに。

「じゃあ、俺のメロンパンのサクサクじゃない部分を食べた人は、手を上げて下さい」と河下さんが質問すると、4人が挙手し、「真弓、井上、山中、吉川です!」と4人の名前があがる。新メンバーの山中さんも仲間に加わっていたことに驚く一同。真弓さんは「俺、寝てたもん。寝ていて、口に入れられただけやもん」と自らの犯行ではないと言い出し、井上さんが「太郎くんが『これ、がっくんのメロンパンあるけど、食べるか、かじるか、どうする?』って言い出した」と犯人を教えると、吉川さんは「いや、でもな。俺は食べてないねん。計画はしたけど、食ってないから、ちゃうで~(笑)」と言い訳をするも、メロンパン事件の犯人は、吉川さんで一件落着。大内さんの毛布の話やメロンパンの話は、仲の良さが垣間見られる可愛いわちゃわちゃなやりとりが微笑ましい。

そして、注目のひとつは、3組に分かれて披露したユニット曲。真弓さん、岡さん、浦さんは、Princeの「Prince Princess」をパープルのキラキラ衣裳を着て、スタンドマイクの前で可愛らしさ全開にパフォーマンス。永岡さん、井上さん、山中さんは、少年隊の「仮面舞踏会」をキレ味たっぷりにダンス。ジャケットをひるがえしながら踊る姿が軽やか。ラストはバック転披露も。高身長の吉川さん、大内さん、河下さんの3人は、関西ジュニアの「シルエット」。大内さんのギター演奏で歌い上げ、ラストは河下さんがVサインを。

ラストスパートは、Snow Manの「Cry out」で火花が吹き上がる華やかな演出が。ハードなナンバーほど生き生きと輝く井上さん。堂々とセンターでいつになく男っほい表情を見せる岡さん。AmBitiousのオリジナル曲「Ride」では、激アツのラップも。オレンジ×グリーンの照明やスパークラーが彼らのパワフルなダンスをあおるように盛り上げ、会場の熱気も最高潮に。

アンコールの「関西アイランド」の合間には、浦さんが「3、2、1、0」とカウントするも、「終わってもーてるやないかい!」と井上さんから突っ込みが入り、永岡さんが「3、5、7、1」と言うと「素数やないかい!」という井上さんの突っ込みが。岡さんが「ここは東京やなくて京都!」と叫べば「東京で合ってた」、真弓さんが「昨日の夜はホンマにごめん!」と謝ったため「何があったん!」など、井上さんのツッコミ大会で盛り上がる。公演ごとにツッコむメンバーが変わり、今回は井上さんが担当。最後まで関西らしさ全開だ。

最後の挨拶では、吉川さんが「本日は本当に、本当に、世界で一番熱い会場になりました!  ありがとうございました」。続いて大内さんは、「東京最終日を皆さんと迎えることができて、本当に良かったです。9人これからも一緒に頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」。

岡さんは会場をあおりながら「皆さん、今日は楽しかったですか? 本当に楽しかったですか? AmBitious9人のこと、愛していますか? オレも皆さんのこと、愛してます!」と挨拶。河下さんは、「ここにいる大好きな皆も僕たちのことを支えて下さっているスタッフさんも全員含めてAmBitiousです。皆ホンマに幸せやった、ありがとう」。

浦さんは「本日はありがとうございました。この空間、めちゃめちゃ熱い空間でした。みんな一人ひとりのおかげです。本当にありがとう。また次も声出して一緒に遊ぼうね」、山中さんは、「皆さんとの時間、ホンマに僕の宝物です。本当にありがとうございました」。

永岡さんは「皆さん、幸せになれましたか? 僕たちも幸せでした。みんなの1本1本振っているペンライトが僕たちの元気になりますので、これからもいっぱい振ってください」。

井上さんは「皆さん、楽しかったですか? 最高の思い出作れましたか? 皆さんの笑顔がすごいパワーになっています。僕たち9人、絶対大きくなってまた皆さんと会えるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」。

最後に挨拶したのは、真弓さん。「Hey、Hey! 羽田にいる2925人の皆さん、楽しかったですか? ありがとうございます。今回は、スタンディングといういつもと違う環境の中で、それでも皆さんいつも以上の熱量を下さって、僕たちマジでいつも幸せです。ありがとうございます。これからこの9人でいろんな景色を見られるように僕たち頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします」と締めくくった。

ダンスツアーというツアータイトル通り、ダンスで驚かせるような力強いパフォーマンスを見せたいという彼らの狙いそのままのステージ。一体感溢れるダンスを披露したAmBitiousの魅力は、やっぱりダンスと改めて確認できるZeppツアーだった。

1人ひとりが個性的で関西らしいバラエティ力ももち合わせ、トークも笑いたっぷりでテンポ感が絶妙。歌もダンスもトークも10代メンバーが多いグループだからこそ、伸びしろが無限大の新生AmBitious。これから関西ジュニアを引っ張って行く要注目の面白いグループに成長していくという勢いが感じられる、踊ROK! 溢れるステージだった。

写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子

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