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「ライアン・レイノルズさんはこの惑星で最も面白い人の一人」ハリウッドの注目株が語る裏側

ananweb / 2024年6月14日 19時0分

「ライアン・レイノルズさんはこの惑星で最も面白い人の一人」ハリウッドの注目株が語る裏側

5月に北米で公開され、興行収入ランキングで初登場1位に輝いた話題作『ブルー きみは大丈夫』がついに日本でも公開。スティーヴ・カレルやブラッドリー・クーパー、マット・デイモン、ジョージ・クルーニーなど、超豪華なボイスキャストが集まるなか、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。

ケイリー・フレミングさん

【映画、ときどき私】 vol. 647

母親を亡くして孤独を抱える12歳の少女が、「イフ」と呼ばれる子どもにしか見えない空想の友達と冒険に乗り出していく姿を描いた本作。『ウォーキング・デッド』や『スター・ウォーズ』などでも活躍しているケイリーさんは、主人公の少女ビーを演じています。

そこで、共演者である人気俳優のライアン・レイノルズさんや脚本と監督を務めた俳優のジョン・クラシンスキーさんとの裏話をはじめ、日本に対する思いや元気の秘訣などについて語っていただきました。

―今回が初来日ということで、ラーメンを食べるなど日本を楽しんでいるようですが、日本はいかがですか?



ケイリーさん 日本には以前から行きたいと思っていたので、こうして日本に来ることができて、まるで夢のなかにいるような気持ちです。お花はキレイだし、緑も豊かだし、食べ物もおいしいし、会う方もみんな素敵な方ばかりなので、こういう機会に恵まれて自分は本当にラッキーだなと思っています。

―なぜ日本に興味があったのでしょうか。



ケイリーさん まずは、写真を見たときにとても美しいなという印象があったからです。あと、旅行で外国を訪れた人はだいたいその場所についていいことと悪いことの両方を言うものですが、日本に関してはいいことしか聞いたことがありませんでした。それってすごいことですよね! 

―そう言っていただけてうれしいです。



ケイリーさん 今回は滞在が短いので、今度またゆっくり来たいと思っています。

脚本を読んだ瞬間に、自分とつながりを感じた

―お待ちしております。では、作品についておうかがいしますが、監督のジョン・クラシンスキーさんによると、初めてケイリーさんに会ったときに「彼女がビーだ」と誰もが確信したそうですね。役作りではどのようなことを意識されましたか?



ケイリーさん 通常であれば、キャラクターに入るためにどうするかを考えるものですが、今回は特別でした。なぜなら、脚本を読んだ瞬間に自分とのつながりを感じたからです。なので、本作では役を演じたというよりも、全部私自身だったと言えるかもしれません。

だから、この作品は自分にとって特別な1本になったのだと思っています。私としては、ジョンが“妖精の粉”をたくさん振りかけてくれたような感覚ですが、そのくらいマジカルな体験となりました。

―なるほど。とはいえ、CGキャラクターを相手にした演技は大変だったのでは?



ケイリーさん 私にとっては初めてのことで心配もありましたし、難しい挑戦でもありましたが、それよりも楽しかったです。というのも、実際に役者さんがいてくれたり、段ボールで作ったキャラクターを置いてくれたり、ぬいぐるみでジョン自身が演じてくれたりしていたので。

そのおかげで私たち俳優は、どんなキャラクターを相手にしているのかを把握した状態で演じることができました。ジョンは世界で最高の監督です!

この映画で一番の挑戦は、笑わないようにすること

―ライアン・レイノルズさんについては「この惑星で最も面白い人の一人」とおっしゃっているようですが、以前ananwebで取材させていただいたときにもフレンドリーで素敵な方だと感じました。彼との面白かったエピソードを教えてください。



ケイリーさん 劇中でイフたちの面接をするシーンがあるのですが、実は脚本には何も書かれていなかったので、ライアンと私は全部アドリブで演じているんです。そのときのライアンは面白すぎました。

でも、笑わないなんて無理ですよね? だって、反対側ではジョンもみんな笑っているんですよ。映画では私が笑っている様子も映っていますが、あれはビーではなくて100%私です(笑)。もしかしたら、この現場で私にとって一番大変な挑戦だったのは、「笑わないこと」だったかもしれません。だとしたら、そんな素敵な挑戦はないですけどね。

―ぜひ注目していただきたいシーンですね。ライアンさんは俳優としても素晴らしいので、ご一緒されて学ぶことも多かったのではないでしょうか。



ケイリーさん 本当に最高な方だなと思いました。いま話したように面白いのはもちろんですが、同時にすごく優しい方でもあります。彼がユーモアのある人物であることはみんな知っていると思いますが、彼のハートの大きさというのはもしかしたらあまり気付かれていない部分ではないかなと。この映画ではそういったところも見ることができます。

彼のように、俳優としても父親としても夫としても友人としても素晴らしい方と知り合うことができて、本当によかったなと感じているところです。

いまではすべてがイフに見えるようになっている

―ご自身が幼い頃にも、空想の友達はいましたか? 



ケイリーさん 私にはいなかったんですが、この作品に触れたことによって、いまではすべてがイフに見えるようになりました。氷が入ったグラスを見ても、何かの容器を見ても、ものを目にするたびに「あれもイフになり得るな」と考えるようになっています(笑)。

―劇中でお気に入りのキャラクターがいれば、教えてください。



ケイリーさん 一番好きなのは、テディベアのルイス。聡明でいろいろなメッセージを発信してくれるところがいいですよね。なかでも心に残っているセリフは「一度愛したものは決して忘れることはない」です。

というのも、私はすぐにいろんなことを忘れてしまうタイプなので(笑)。この作品の撮影が人生で一番楽しい経験ではありましたが、それもいつか忘れてしまうのではないかと心配していました。でも、そのルイスの言葉を聞いて安心しているところです。

落ち込んでいるときに欠かせないのは音楽

―素敵な言葉ですよね。普段、落ち込んだり、悩んだりしているときはどのようにして元気を取り戻していますか?



ケイリーさん 音楽を聴くことですね! ジャンルは問わずいろいろと聴くほうですが、一番好きなアーティストはテイラー・スウィフト。なぜなら、彼女の作品には、すべての人間の感情やムードに合わせた楽曲があるからです。

そのなかでもお気に入りは、「Gorgeous(ゴージャス)」。ちょっと落ち込んでいても、この曲を聴くだけでハッピーな気持ちになれるんです。私は1歳からダンスをやっていることもあって、自分の人生と音楽は切り離せない部分もありますし、欠かせないものですね。

―劇中ではさまざまな大人の姿も描かれていましたが、ケイリーさんはこれからどんな大人になりたいですか?



ケイリーさん まだ考えたことがなかったですね(笑)。でも、いま思い浮かんだ人は、今回一緒に仕事をしたジョンとライアンです。2人ともつねに忙しいにもかかわらず、そういう姿を周りに見せないところが素晴らしいなと。本当にプロフェッショナルだし、優しいし、親切だし、そして何よりも地に足が付いているので、私もそういう大人になりたいです。

劇場をあとにしたとき、笑顔になってほしい

―今後の目標や夢はありますか?



ケイリーさん 『ブルー きみは大丈夫』という作品に出られたことで夢をひとつ叶えたような気分になっているので、まさにいま夢のなかに生きているような感じがしています。この作品はいろんなグッズが作られたりするほど人気になっていて、私の家族もみんな気に入ってくれたので、最近は「これ以上の経験ってあるのかな?」と思っているほどです。

―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。



ケイリーさん みんなでがんばって作った映画ですし、誰にとってもきっと何かが見つかる作品だと思っています。なので、とにかく観てほしいです! あと、私が一番望んでいるのは、劇場をあとにしたときみなさんが笑顔になっていること。そんなふうに楽しんでいただけたらうれしいです。

インタビューを終えてみて…。

つねに満面の笑顔を浮かべていて、ハッピーなオーラ全開のケイリーさん。一緒にいるだけで、こちらまで幸せな気分になりました。17歳になり、映画のときよりもグッと大人っぽくなっていたので少し驚きましたが、これからどんな大人に成長していくのかが楽しみなところです。

大人こそ必要なのは子どもの心!

日々の忙しさに追われるあまり、大人になると夢や想像を楽しむ気持ちを忘れがちなもの。誰もがふたたび子どもに戻れる本作では、人生に大切なものとは何かをもう一度思い出させてくれるはずです。

ストーリー

幼い頃に母親を亡くし、心に傷を抱えている12歳の少女ビー。ある日、おばあちゃんの家で、子どもにしか見えない“不思議な存在”のブルーと出会う。ブルーが友達だった子どもは、いまでは大人になって彼のことを忘れてしまっていた。

居場所がなくなったブルーは、もうすぐ消えてしまう運命にあるという。そこで、ビーは大人だけどブルーが見える隣人の男の力を借り、ブルーの新しいパートナーになってくれる子どもを探すことに…。

引き込まれる予告編はこちら!

作品情報

『ブルー きみは大丈夫』
大ヒット上映中!
配給:東和ピクチャーズ

(C)2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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