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不動産会社の女性経営者が教える! 収納スペースの間取りでわかる「NG物件の特徴」

ananweb / 2024年6月29日 20時0分

不動産会社の女性経営者が教える! 収納スペースの間取りでわかる「NG物件の特徴」

ひとり暮らしを始めるなら、快適に楽しく暮らせる物件を選びたいですよね。今回は、女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに「収納スペースの間取りでわかるNG物件の特徴」について教えてもらいました。プロからのアドバイス、ぜひ物件選びのヒントにしてください。

不動産会社の女性経営者が教える! 収納スペースの間取りでわかる「NG物件の特徴」



【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.62



――物件探しをする際、収納スペースでわかる”NG物件の特徴”はありますか?

NG1. 「押し入れタイプの収納」



平出さん 古い物件に多いのですが、収納部分だけ上下に分かれた押し入れになっている物件があります。普段、布団で生活をしている場合には押し入れ収納の方が便利というかたもいらっしゃいますが「奥にあるものは手が届きにくく取りづらい」「縦に長いものは置けない」などデメリットは多いです。もし住みたい物件が押し入れタイプの場合は、押し入れ専用の収納ケースや収納棚を購入する必要が高いことは知っておくといいと思います。

NG2. 「部屋に収納スペースがない物件」



平出さん ワンルームやデザイナーズ物件に多いのですが、収納スペースが全くない物件があります。少しでも限られた面積で部屋の広さをとるためだったり、部屋をスッキリと見せるために収納をなくしているのですが、収納が全くないと収納家具を置かざるを得なくなり、結果的に部屋が狭く感じてしまい本末転倒になってしまう場合も。ワンルームで家賃を抑えたいかたも、小さくても収納がある物件を選ぶことをオススメします。

NG3. 「靴箱が狭い物件」



平出さん 靴箱が極端に狭いとブーツが入らなかったり、別に靴置き場を用意する必要がでてきます。物件によって靴箱のカタチや大きさはさまざま。靴をたくさんもっているかたは特に、靴箱に自分がもっている靴が入るかを内見時に確認するといいです。靴箱に入りきらない場合、近くに棚を設置できるスペースがあるかも見ておいてください。靴が玄関に置ききれない場合、室内の収納に靴を入れることになり、不便なだけでなく衛生面の心配も。

NG4. 「洗面所とトイレ周辺に収納スペースがない物件」



平出さん 洗面所は独立洗面台であればシンクの下が収納になっているタイプが多いですが、洗面ボウルだけの洗面台の場合は周りに物がおけず無駄なスペースができやすいです。トイレにはトイレットペーパーや掃除道具、洗濯機置き場には洗剤や柔軟剤、洗面所にはメイク用品を収納したいかたが多いと思います。トイレや洗濯機置き場に全く収納がない物件に住む場合は、突っ張り棒などで棚を作れるか、壁の幅や壁の素材についても確認しておくといいです。

NG5. 「キッチン周辺の収納スペースが狭い物件」



平出さん キッチンの収納は、シンクやガス台の下に備え付けられていることがほとんどのため、キッチンの幅が狭いと収納部分が少なくなります。また、キッチンの上に棚がある場合も多いですが、身長が低いかたですと棚が高すぎて届かず、使うたびに脚立が必要になるため使いづらいと感じることも。内見時に、自分にとって使いやすい場所に収納スペースがあるか、鍋やフライパンが入るスペースがあるかについても必ずチェックしましょう。



――どんな収納スペースがあれば快適に暮らせると思いますか? 物件を探す上で大切なことやポイントなど平出さんの意見を教えてください。



平出さん ひとり暮らし用の賃貸物件にはあまり多くないのですが、理想はウォークインクローゼットがあるとベスト。間取図では「WIC」と書かれています。収納専用のスペースなので使いやすく設計されていますし、モノの量も把握しやすく、衣替えの必要がありません。私がワンルームでひとり暮らしをしていたときは、ベッド下収納がとても役にたちました。住みたい物件に収納が少なくて不安なかたや、これから家具を揃えるというかたにはオススメです。

収納の大きさを重視するのも大切ですが、玄関には靴、キッチンには調理道具や調味料、洗面所にはメイク用品など、それぞれの場所で使うものが最低限入る収納スペースがあれば、ストレスが少なく快適に過ごせると思います。モノが多いかたには、シーズンオフの衣類やあまり使わないモノを段ボールに入れて送るだけの保管サービスがオススメ。レンタル倉庫に比べてリーズナブルで手軽です。私はクローゼットでかさばる冬物は、まとめてクリーニング後に次シーズンまで保管してくれるサービスを利用しています。



――「この収納スペースは不便だった…」など、お客様から聞いた失敗エピソードがありましたらぜひ教えてください。



平出さん 「手持ちの収納ケースが入らなかったことに住んだ後に気が付いた」という話を聞いたことがあります。収納スペースの寸法は基本的に間取り図では分かりませんので、内見をするときには必ず、収納スペースの大きさを測っておいた方がいいです。当社では不動産会社側が内見時の時にメジャーを持って行きますが、不動産会社によっては必ず常備しているわけではないので、ご自身で用意して持って行くようにしてください。また、内見の際に見落としやすいのは収納部分の扉。観音開きなのか引き戸なのか、扉によっては収納スペースの近くには家具が置けない間取りがありますので、収納扉は全部開け閉めしてみて使い方や高さについてもチェックしておきましょう。

また「間取図を見てリビングが8畳あるから広いと思っていたのに、実際は収納が少なくて生活するスペースが狭かった」という話もお客様から聞いたことがあります。物件を探すときに見てほしいのは”専有面積”。例えば同じ20平米の物件でも、収納部分が少ないと生活スペースは広くとれますが、収納を十分にとっている物件の場合は生活スペースは狭くなってしまうものです。収納をとるか、生活スペースの広さをとるかは人それぞれですので、ご自身がもっていたいモノの量を把握してから物件を選ぶようにしてください。

快適なひとり暮らしを始めるために知っておこう

物件探しは賢く丁寧に。引っ越しを検討している人は、今回のポイントをぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。



教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん

宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。

文・市岡彩香
anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。

©きなこワークス/Adobe

文・市岡彩香

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