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夫との関係修復は不可能です… ママ友トラブルで家庭崩壊を迎えた「30代妻の決断」【後編】

ananweb / 2024年6月30日 21時15分

夫との関係修復は不可能です… ママ友トラブルで家庭崩壊を迎えた「30代妻の決断」【後編】

夫の転勤先の土地で、ママ友たちと仲良くなった絵梨花さん(仮名)。しかしいつの間にか絵梨花さんの家がママ友たちの溜まり場になってしまい、ストレスを抱えるようになってしまったそう。夫に相談をするも相手にしてもらえず、孤独な悩みを抱え続けます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、ママ友との問題が発端で夫婦仲に亀裂が走った30代妻のエピソードをお届けします。

限界を迎えるも、夫は妻の悩みに無頓着

ママ友たちが自宅に入り浸り、我が物顔で過ごしていることにだんだんとストレスが大きくなっていた絵梨花さんは、ついにめまいや動悸など、体の不調も深刻化。「このままでは倒れてしまう」と感じたのをきっかけに、夫に対して助けを求めたそうです。

「ところが夫は、“君の問題を僕に押し付けないでくれ”の一点張り。幸いにも病院で検査をしたら、大きな病気が隠れていたわけではなく“ストレスでしょう”との診断だったので、ママ友たちと距離さえ置ければ、体調が戻りそうな気がしました。
だけど距離を置こうにも、我が家が溜まり場になってしまっている以上、一人ではどうしようもなくて…。頼みの綱だった夫からも突き放されたことで、だんだんと夫への不信感も募っていきました」

自分の悩みに全く寄り添おうとしない夫に、呆れるやら腹が立つやらだった絵梨花さん。ついには、夫からの夜の生活の求めに応じるのも生理的に難しくなり、自宅で顔を合わせても会話をするのも苦痛になっていきました。

夫との別居を選択し離婚を準備

「夫はずっと私の悩みに共感しようとせず、“俺だって、慣れない土地で仕事をするのに精一杯”などと自分がいかに大変かを主張するばかり。そのうちに、夫に対する不信感と嫌悪感が強くなり、もはや夫婦を続けるのは難しいと考えるまでに悪化しました」

ママ友との距離も置きたかった絵梨花さんは、すべてを変えるために環境を変える選択をし、いったんは夫とも別居をして娘とともに実家に身を寄せることにしたそうです。

「実家に帰る選択をしたとき、夫からは“冷たい妻だ”とかなり罵られました。“大変なのは君だけだと思ったら大間違い”、“君が家を出ていくなら、僕は不倫をするかもしれない”とも言われました。でももうその時点で夫への愛情はなかったので、なるようになれって感じでしたね」

実家に戻ってからの絵梨花さんは、自分でも驚くほど体調が回復し、以前のような穏やかな日常を取り戻したとのこと。そして両親にも相談をして、夫とは離婚をする決断をしたそうです。

「最初は、ママ友との距離感という些細なことがきっかけで、離婚までしていいのかすごく悩みました。だけど、きっかけはなんであれ、妻が真剣に悩んでいることに対して全く寄り添おうとしなかった夫とは、やはり一緒にはやっていけないと思ったんです。今は離婚準備のために就職をして、今後は実家も出て自立できるように環境を整えています。
ママ友との距離感の問題がなければ、まだ夫とは夫婦を続けていたとは思いますが、長い人生ではどこかで似たような問題にぶつかることもあると思うし、そのときに夫が私に寄り添わなければ、やっぱり私は同じ決断をすると思うんです。だから、今となっては後悔はありません。結婚する相手を間違えちゃったのかも……という意味での後悔はありますが、二人でいても孤独しか感じない相手よりも、娘と一緒にシングルマザーとして生きていくほうが、私にとっては穏やかな生活が続けられそうです」

縁があって一緒になった以上、離婚は最終的な選択肢であるべきなのは言うまでもありません。ただ、一緒にいても一人でいる以上の孤独を感じるようになってしまったら、夫婦仲は修復不可能なところまで壊れているというサインかもしれません。
©望菜 竹内/Adobe Stock ©oka/Adobe Stock

文・並木まき

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