『小市民シリーズ』羊宮妃那、梅田修一朗に「共犯者になっていただきました (笑) 」
ananweb / 2024年7月6日 20時0分
今回、ご紹介するのは、TVアニメ『小市民シリーズ』。直木賞作家・米澤穂信が生み出した、シリーズ累計110万部を突破する大人気小説を初めてアニメ化した、スイートでちょっとビターな学園ミステリです。劇中、さまざまな謎を解き明かす高校生・小鳩常悟朗役の梅田修一朗さんと小佐内ゆき役の羊宮妃那さんにお話をうかがいました。
「目でも耳でも頭でも楽しんでいただきたいです」
左から、羊宮妃那さん、梅田修一朗さん
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 192
TVアニメ『小市民シリーズ』の原作は、『氷菓』『黒牢城』などの作者にして直木賞作家・米澤穂信氏が生み出した、シリーズ累計110万部を突破する大人気ミステリ。
『小市民シリーズ』初のアニメ化に向け、『さらざんまい』『アンデッドガール・マーダーファルス』の制作スタジオ・ラパントラックのもとに神戸守監督をはじめとする実力派スタッフが集結。スイートでちょっとビターな学園ミステリが完成しました。
かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした、高校生の小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していました。同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのですが…。
ふたりの学園生活には、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込むことに。小市民としての穏やかな日々を夢見る小鳩くんと小佐内さんが、謎解きをしていくさまに注目です。
ーー本作の魅力をどのようにとらえていらっしゃいますか?
梅田さん 僕はめちゃくちゃ読書家というわけではありませんが、日常に起こる謎や事件をこれほどまでにしっかり推理するものとして描いているところが素晴らしいなと思いました。
小鳩くんの軽妙な語り口が面白く、小佐内さんをはじめとして彼をとりまくキャラクターたちがみんな個性的なんです。さらに、テンポ感が良くてあっという間に読み終えました。どうしてこれまでこの本に出合わなかったんだろうと思ったほど魅了されました。
羊宮さん 小説を読んだとき、ついつい(小佐内)ゆきちゃん視点になってしまったのですが、小鳩くんと一緒に考えながら謎解きをしているような気分になりました。
私は現実とは大きくかけ離れた別世界よりも、自分に起こるかもしれないと思えるような、日常生活にひそむ非日常が好きなんです。ミステリーや謎解きと言うと、大人向けと思われるかもしれませんが、年齢層に関係なくどなたにも楽しんでいただける内容だと思います。
梅田修一朗さん
梅田さん 誰が読んでも楽しめる物語だと思います。僕が学生の頃にこの本に出合っていたら、絶対に脳内で小鳩くんの真似をしたと思います(笑)。「ぼくが思うに」と言ってみたり、バスの中で椅子に思いを巡らせたりとか。そういうところが日常を舞台にしている面白さだと思います。
ーー第1話を拝見して、映像美と、こういう高校生いるだろうなと思わせるような、おふたりの自然な演技が印象に残りました。
梅田さん オーディションの頃から、自然に、張り過ぎないというディレクションはいただいていました。アニメ化にあたり、もっとも意識したのは、小鳩くんと小佐内さんの会話の温度感です。
収録のたびに羊宮さん演じる小佐内さんに、小鳩くんの自然なところ、お調子者なところ、理知的なところを引き出していただいているような感覚がありました。そこにディレクションが加わり、ふたりがそこにいるという温度感をきちんと表現できていたら良いなと思いました。
羊宮妃那さん
梅田さん そして、アニメの『小市民シリーズ』を語るうえで重要な要素は、アニメの作り方がプレスコのようなかたちになっていることです。僕らが口パクに合わせるのではなく、僕らの会話のテンポにアニメーションを合わせていただいている。そういうところもふたりの自然な空気感につながっていると思います。
羊宮さん 小鳩くんは推理するときに言葉を立てるんですが、ゆきちゃんは推理に関わるときに説明上手になりすぎず言葉を立てすぎない。サラッと読んでくださいとディレクションを受けた部分はより自然に喋るようにしました。
彼女に関しては、これまで演じた役のなかで、そこにいるという印象をもっとも強く感じながら演じました。
ーー最後に、『小市民シリーズ』の見どころを教えてください。
羊宮さん PVの段階から映画を観ているようなワクワク感がありました。みんなで一緒になって力を合わせて完成させた作品です。ぜひ目でも耳でも頭でも楽しんでいただきたいです。
梅田さん 頭を使って一緒に推理していただくのも良し、観てふたりの表情や空気感に浸るのも良し、ふたりの会話を耳で聞いて楽しむのも良し、原作小説を好きで読んでくださっていた方、これから好きになっていただく方にしっかりと魅力が伝わるようなアニメーションになっていると思います。
ぜひ今夏は『小市民シリーズ』にハマっていただき、小鳩くんや小佐内さんになったつもりで、『小市民シリーズ』をみなさんの日常のなかに加えていただきたいです。
インタビューのこぼれ話
『小市民シリーズ』を見ていると、どうしても食べたくなるのがスイーツ! 「差し入れでいただいたあげまんじゅうがおいしくて3つ食べました」(羊宮さん)。「羊宮さんは、お塩をかけるアレンジも試していらっしゃいました(笑)。お気遣いいただいて、ほかの現場よりもスイーツがたくさん置かれていたと思います。僕は食べることが大好きなので、たくさんいただきました」(梅田さん)。「梅田さんにはスイーツをたくさん食べる共犯者になっていただきました(笑)」(羊宮さん)。
Information
TVアニメ『小市民シリーズ』
テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠 7月6日(土)より 毎週土曜 深夜1時30分~
BS朝日 7月13日(土)より 毎週土曜 深夜1時00分~
CSテレ朝チャンネル1 8月4日(日)より 毎週日曜 夜9時00分~
配信情報:ABEMA【地上波同時・単独先行】配信! 毎週土曜 深夜1時30分~
出演:梅田修一朗、羊宮妃那、古川慎ほか
原作:米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫 刊)
監督:神戸守
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:斎藤敦史
サブキャラクターデザイン・総作画監督:具志堅眞由
色彩設計:秋元由紀
美術監督:伊藤聖(スタジオARA)
美術設定:青木智由紀、イノセユキエ
撮影監督:塩川智幸(T2studio)
CGディレクター:越田祐史
編集:松原理恵
音楽:小畑貴裕
音響監督:清水勝則
音響効果:八十正太
アニメーションプロデューサー:渡部正和
ラインプロデューサー:荒尾匠
アニメーション制作:ラパントラック
OPテーマ:Eve「スイートメモリー」
EDテーマ:ammo「意解けない」
©米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会
写真・園山友基 文・田嶋真理
写真・園山友基 文・田嶋真理
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