“プチ酸欠状態”の人が増加中!? 呼吸力を取り戻して自律神経を整える「みぞおちもみ」
ananweb / 2024年7月7日 18時30分
自律神経を整える簡単で確実な方法が呼吸。しかし呼吸が浅くなると、体に新鮮な酸素をしっかりと取り入れられなくなり、メンタルにも悪影響を及ぼす原因に。質の高い呼吸が自然とできるようになる「みぞおちもみ」をやってみよう。
心の不調は、プチ酸欠が原因!? みぞおちもみで呼吸力を取り戻そう。
心の不調に悩んでいる人の原因の一つが、現代人の働き方にあると話すのは、自律神経の不調改善を専門とする整体師の永井峻さん。
「デスクワーク中心の働き方をしていると、胸やお腹をつぶすような猫背の姿勢で過ごす時間が長くなるため、気道が狭くなり、呼吸が浅くなります。ここ数年でテレワークが定着したこともあり、プチ酸欠状態に陥っている人が増加。人は酸素が足りないとエネルギーを十分に出せないため体が勝手に省エネモードに切り替わる。やる気や気力がなくなり自律神経も乱れて、気持ちが凹みやすくなるなど、メンタル疲れに直結します」
顔色が悪かったり、声が小さくなっている人はプチ酸欠の可能性が。その状態から脱却するために簡単に行えるセルフケアが、永井さん考案の「みぞおちもみ」。
「呼吸を助ける筋肉のうち一番大切なのが、お腹上部にあるドーム状の横隔膜。これがガチガチに硬くなっていると、呼吸の質が下がります。さらにお腹の中央のくぼんだ部分“みぞおち”に、横隔膜の柔らかさを左右するツボがあります。ここを刺激して横隔膜の動きを良くし、みぞおちを緩めてあげれば、内臓の動きも良くなり、自律神経の切り替えもうまくできるようになるため、深い呼吸を取り戻すことができます。メンタル不調も回復しやすくなります」
24時間365日当たり前に行う呼吸の力が上がれば、自然と心身がリラックスし睡眠も深くなり、日常の中で癒しを得やすくなる!
みぞおちもみでケアするところ
Step1でお腹を叩いて神経と筋肉をリラックスさせ、Step2でみぞおちにあるツボを刺激。Step3で横隔膜を直接緩める。
Step1:おなか太鼓
横隔膜に近いところを叩いてリラックスさせ、弾力を取り戻す。
1、おわん型にした手をお腹に当てて、息をできるだけ吸って、お腹を膨らませる。
2、「フォ、フォ、フォ」と言いながら、「フォ」のタイミングで息を小刻みに吐き、同時におわんの内側の空気をお腹に当てるように、手で「ポン、ポン」と20回叩く。これで横隔膜と腹筋全体が緩み始め、自律神経もリラックスする。
叩くのは利き手がベスト。親指以外の4本を揃えて丸いおわん型を作り、親指を人差し指に添える。
おへそから上に指で数えて、8本目あたりが、横隔膜に一番近いポイント。ここを中心に手で叩く。
POINT
「フォ、フォ、フォ」が、喉が開き、一番リラックスしながら深く息を吐くことができる音。
Step2:リセットツボ刺激
お腹の張りを深部まで緩めて、神経疲労にも効く秘蔵のツボ!
1、みぞおちのツボに、両手の中指を重ねて当て、人差し指と薬指は中指の両側につける。中指をツボに押し込む。
2、「フォ、フォ、フォ」と息を吐きながら、両手を上下に10回揺らす。次に、へそから上に指7本目の位置のツボも同様に刺激。神経疲労がほどけ、お腹全体が奥までほぐれる。
ツボはへそから上に指6本目の位置。ここに中指を当てる。硬さや抵抗感を感じる深さまで押し込む。
POINT
ツボを支点に筋膜の癒着を剥がすイメージで、揺れがお腹全体に伝わるように縦にこする。
Step3:チョップ・イン
横隔膜に直接アプローチすることで血流アップ。呼吸力が一気に回復。
1、一番下の肋骨に沿って、両手の小指側を密着させ、息を吸う。
2、「フォーッ」と細く長く息を吐きながら、上体をゆっくり倒す。
3、お腹と太ももで手を挟むようにして、ギリギリの深さまで肋骨の下に差し込む。そのままの姿勢で息を吐き切る。指を押し込むことで血流が良くなり、横隔膜がさらに柔らかくなる。
息を吸いながら上体を起こし、もう一度同じ動きを行う。最初は苦しいかもしれないが、行っているうちに奥まで指が入るようになる。
POINT
耐えられないぐらいの痛みや苦しさが伴ったら、手を入れる深さを浅めにして行おう。
ブラトップ¥8,910 パンツ¥19,800(共にスピード/ゴールドウイン カスタマーセンター TEL:0120・307・560)
ながい・たかし 「楽ゆる整体・スクール」代表。セルフケアを第一に「早い、簡単、なのに効く!」健康法の普及に力を入れる。著書に『しんどい心によく効く 1日1分みぞおちもみ』(大和書房)など。
※『anan』2024年7月10日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・武政 ヘア&メイク・美樹(Three PEACE) イラスト・野村憲司(トキア企画) モデル・横川莉那(スペースクラフト) 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)
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