恐妻家のお客さまがあまりにもかわいそうで…母性本能をくすぐられ不倫に走った30歳アパレル店員が辿った「儚い現実」【前編】
ananweb / 2024年7月6日 20時40分
「恋は盲目」と言うように、相手に夢中になったが故に理性を失ってしまうことはよくありますね。今回は、軽い気持ちで不倫に陥ったものの、彼の本性を見抜くことができず悲しい結末を迎えた30歳女性のエピソードをご紹介します。
お店を訪れた恐妻家のお客さまがあまりにも不憫で…
貴美子さん(仮名・30歳)は現在とある既婚男性(毅さん・仮名・28歳)と不倫関係にあるそうです。なぜ、貴美子さんは先行き不安な恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。
「私はアパレル店員として働いています。うちの店はレディースだけでなくメンズも扱っているので、家族やカップルで来るお客さまも多いです。
ある日、夫婦で来店された方に話しかけようと近づくと何やら重苦しい空気が漂っていて。男性が服を手に取るなり『あなたには派手過ぎる』『絶対に似合わない』と妻(桃菜さん・仮名・27歳)が必要以上にダメ出しをしていたのです。
すかさず『お似合いですよ』と私がフォローするとその人は満面の笑みを浮かべて…いつも否定ばかりされているんだろうなと思うと彼がかわいそうに見えてきました」
これがきっかけで貴美子さんは不倫に走ることになったのだとか。
「実は今までダメ男ばかりと付き合ってきました。まるで母親のように世話を焼いたり、彼が支払う費用を代わりに負担したり…。
そうすることで相手に愛されると勘違いしてしまって…結局彼が私に寄りかかる形になり、交際は長続きしないのです。
あの男性を見ていると『私ならもっと心に寄り添えるのに』『ギスギスした夫婦関係から救ってあげたい』という気持ちが湧いてきました」
この段階ではお客さまとの接点が少ないのでアプローチのしようがないと思うのですが…。
「彼はうちの服が気に入った様子だったので『お店のメールマガジンに登録しませんか?』と声をかけました。セールのお知らせが届くと説明し、メールアドレスをゲットしたのです。
そして、その情報を私のスマホにも登録して。その場で『また店にいらしてくださいね』『私が服をコーディネートしますよ』と個人的にメッセージを送信。
毅さんからも返信があって…そのうち彼はひとりで店を訪れるようになりました」
その後、二人はどのように不倫関係に陥ったのでしょうか。
「毅さんはどう考えても妻の尻に敷かれていたので、私は真逆の女性を演じることにしました。とにかく『服のセンスがいい』と彼を褒めちぎったのです。
最初こそ謙遜していたものの、毅さんの顔は徐々に自信に満ち溢れるようになって。そのうち彼と頻繁に連絡を取り合うようになり、私から『あなたのことをもっと知りたい』と迫って不倫関係になりました」
でも、すぐに雲行きが怪しくなったと言います。
「毅さんは会うたびお金を要求してくるようになりました。『いずれ妻と別れて君と再婚するのだから家族も同然でしょ、お金を貸してよ』とおねだりするように。
今までの彼氏にも同じことを言われていたので、さほど違和感を覚えず言われるがままお金を渡してしまって…。今振り返ると、ただお金でつながっているだけの関係だったのだと思います」
貴美子さんは彼の本心を探るためある行動に出たそう。
「事あるごとに『妻と離婚して君と一緒になる』と話すので、その本心を確かめるため彼を実家へ連れて行くことにしました。ただ毅さんは既婚者なので、両親には『独身』と偽って会ってもらうことに。
にもかかわらず彼は『必ず貴美子さんを幸せにします』と両親の前で堂々と宣言。それから『毅さんは私との不倫に本気なんだ』と思うようになりました」
これ以上お金は渡せないと告げると、彼は別人のようになって…
「自分の生活もあるし、貯金も底をつきそうなので『これ以上お金を貸すことはできない』と毅さんに打ち明けました。すると、彼は『じゃあ、もう君に用はないよ』『金の切れ目が縁の切れ目だから』と突き放してきたのです。
『私たち愛し合っていたじゃない』と引きとめようとするも『君がアプローチしてきたから、俺はそれに応じただけだよ』と言い残し彼は足早に去っていきました」
身勝手に不貞を働いた貴美子さん。元カレと同じ匂いがすると思いながらも相手と不倫関係を続けたのだから、この結果もやむを得ないのではないでしょうか。
©lielos/Adobe
文・菜花明芽
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