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イタリアンでトンデモ要求を繰り返す夫… 30代妻がドン引きした「子どもを溺愛する夫のカスハラ」【前編】

ananweb / 2024年7月10日 20時45分

イタリアンでトンデモ要求を繰り返す夫… 30代妻がドン引きした「子どもを溺愛する夫のカスハラ」【前編】

子どもへの大きな愛がネガティブな形で表れ、他人に迷惑をかけてしまうこともあるようです。麻衣美さん(仮名・34歳)は夫が子どもを溺愛するあまり、大変な目に遭ったと言います。当時の状況を詳しく伺いました。

子どもが生まれて夫が豹変

「夫とは5年前に結婚。私は子どもが欲しかったのですが、夫はさほど積極的ではなく、できたらできたで…くらいの感じでしたね。
でも、いざ妊娠して、無事に出産を終えて夫が子どもを抱いたとき、態度が豹変。顔をくしゃくしゃにして泣き始めたんです。私と子どもに対して、“ありがとう”を連呼。“俺頑張るから”と固く決意をしている様子でした」

夫のジレンマ

「夫は“子どものために稼がなければいけない”と、いい条件の会社に転職をしました。収入が格段にアップしたものの、激務で毎日夜遅くまで仕事。子どもと一緒に過ごしたいのに、それができないジレンマに苦しんでいました。そのかわり、休みの日は子どもにベッタリでした。
それから子どもが2歳近くになり、私たちと同じようなものが食べられるようになって、3人で外食をすることになったんです。私にとっても久しぶりの外食だったので、とても楽しみでした」

無茶な要求を続ける夫

「イタリアンのお店に入ると、週末ということもあってかなり混雑していて、少し待ってから席に案内されました。そこで、子どもが外の景色を見たがったんです。でも、窓際はほぼ満席。空いているテーブルも予約が入っているとのことでした。
普通なら諦めるところですが、夫は店員を呼び、“予約は何時からですか?”と聞き始めました。“なんとかなりませんか”と食い下がるので、店員さんもその圧力に屈したように、窓際の席に案内してくれました。そして、夫の無茶な要求はさらに続きました」

完全なるカスハラに…

「食事中、子どもの手が汚れたのでおしぼりを頼んだんです。しかし、そのお店は紙ナプキンしか置いていませんでした。すると夫が、“おかしいだろう”と。“手が汚れるのは分かっているはずだ”とクレーム。店員さんがタオルを濡らして持ってきてくれました。
夫の要求はそれだけにとどまらず、“子どもの食べられない食材を抜いて欲しい”“子どもに食べさせているうちに自分の料理が冷めてしまったから温め直して欲しい”などと連発。周囲からも冷たい視線を浴び、とても気まずい思いをしました。
挙句、会計の際に上の方が出てこられて、“サービスが至らず申し訳ありません”と割引券を差し出し、夫はそれを当然のごとく受け取っていました。この一件で私は、外食はもうコリゴリだと思いましたね。夫についても、以前はこんな人じゃなかったのに…と、夫婦関係も先行き不安になりました」

“夫のカスハラに耐えられなくなった妻の告白”をご紹介しました。
子どもが生まれたことで生活の中心が変わり、夫の考え方までも変わってしまったようです。それがプラスに働けばいいのですが、マイナス面が大きいという状況は、一緒にいる立場としては辛いですね。
©chachamal/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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