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SHINeeのKEYの個性とこだわりがぎゅっと詰まったソロコンサート『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』レポ

ananweb / 2024年7月14日 19時30分

SHINeeのKEYの個性とこだわりがぎゅっと詰まったソロコンサート『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』レポ

SHINeeのKEYが、7月6日、7日に国立代々木競技場第一体育館でソロライブ『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』を開催した。このツアーは今年1月に韓国で開催された『2024 KEYLAND ON : AND ON』の日本公演で、KEYが日本でソロライブを行うのは昨年3月から1年4か月ぶり。KEYならではの魅力がたっぷり詰まったソロコンサート、7月6日の模様をレポートします。

日本オリジナル曲も初披露! 派手で華やかなさすがのスターっぷり

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KEY等身大のフィギュアやBOK-SILLee(ボクシリ、KEYが2022年8月にリリースした2ndソロ・アルバム『Gasoline』に登場し、KEYに助け出されるキャラクター)が収まった自動販売機が現れると、その中の1ボックスからKEYが登場! キャラクター柄の派手なパンツにピンクのパーカーというポップな衣装に身を包み、まずは「Good & Great」でご挨拶。

今回はKEYLANDとしては初めてバンドを帯同してのライブとなったが、そんな中で披露された「Saturday Night」はバンドアレンジが加味され、斬新なテイストに。観客席に「次はどんな曲が聴きたい?」と尋ねて歌った「The Duty of Love」まで、一気に駆け抜けた。

「みなさん、元気でしたか?」というKEYの問いかけに客席から大きな返事が返ってくると、「まあ元気そうだよね」と返すところは日本語がうまいだけでなくコミュニケーション能力に長けたKEYならでは。ソロアーティストとして初めてアジアツアーをまわることになり、そのスタートに代々木第一体育館を選んだことについて「SHINeeの初めてのワンマンコンサートだったから。ですよね?」と、今もこの場所に特別な想いを抱いていることを明かした。

オープニングで登場したKEYの自動販売機については、「笑顔のKEYくん、かっこいいKEYくん、いろんなKEYくんが見られるように」というコンセプトを表現したもの。SHINeeのコンサートでも、そしてKEYのソロコンサートでもこんなに明るいオープニングはやったことがなかった、と語る。

この日、東京は開演直前にゲリラ豪雨に見舞われ、会場のある代々木も大雨に降られた。実は雨男グループでもあるSHINee、KEYは早い時間に会場に入ったそうで「信じられないくらいいい天気だなと思ったのに、今は雨」と笑いつつ、「帰る頃には止んでいるといいけど」と観客を気遣った。

このあとはバンドが派手なセクション、というKEYの言葉通り、「Heartless」に始まり、日本語オリジナル曲「Hologram」も力強いバンドサウンドに引っ張られた強いパフォーマンスが続く。ブルーを基調にしたライダースーツに着替えたあとは、これぞKEYLANDの醍醐味とも言うべきパフォーマンスが続く。

ラインストーンで装飾されたスタンドマイクを手に持ち歌った「BAD LOVE」ではファイアーボールが飛ぶ中で美しくハイトーンを響かせ、「Can’t Say Goodbyle」ではマイケル・ジャクソンを思わせる振り付けも。バンド効果かさらに疾走感が増した「Killer」まで、5曲を休みなくパフォーマンスし続けた。

MCでは汗にまみれた前髪をかきあげつつ「これ、スタイリングって言わないよね」と苦笑するほど激しいパフォーマンスの連続だった前半セクションは、実はバンドからも一番恐れられていたそうで、「あの人たち、指大丈夫かな」とバンドメンバーを心配していた。その後はマイクチェンジのためにいったんステージを捌ける、と思いきやステージ後方でスタッフにヘッドセットを着けてもらいながらそのまま話し続けるKEY。

そうこうしているうちに、様々なグッズが吊り下げられたハンガーラックがステージに登場すると、ここからはKEYの販売員のようなセールストークが繰り広げられた。ここで紹介されたのは、この日には間に合わなかったというグッズたち。コラボハットやBOK-SILLeeのポシェット、KEYの手書きのひらがなも添えられていたBOK-SILLeeのプリントTシャツとバッグなど、どれもKEYのこだわりが感じられるグッズだった。

「この曲は、ステージでは初めて歌います」と言って始まったのは、8月7日リリース予定の約6年ぶりとなる日本オリジナル作品「Tongue Tied」に収録されている「Fresh」。水の中を思わせる映像をバックに、爽やかな魅力を振りまいた。

レーザー光線が飛び交う中歌われた「Imagine」では曲が続く中でKEYがステージに吸い込まれ、ダンサーたちのパフォーマンスへ。そして赤と黒の衣装に着替えたKEYが再びステージに登場すると、「Helium」から「Bound」まで一気に畳み掛ける。強いビートサウンドはバンドとはまた違ったパフォーマンスを引き出し、2つサウンドの使い分けを感じさせるライブ構成となっていた。

MCでは今回の来日でいくつか番組収録をこなしたことを報告。客席からはヒントをねだる声が。その声に応えて、「1つは完全にバラエティ。でも番組の都合もあるから」と番組名は濁しつつ、「楽しみにしていてください」と期待をあおった。

来日スケジュールの合間には、人生で初めてディズニーランドに行ったそう。SNSでもパレードでドナルド・ダックから手を振ってもらったシーンをアップしていたけれど、「みんな、こんな気持ちなんだって。だから『ポッポジュセヨ』とか(会場で)プラカード見るけど、もっとしてあげようと思った」と、ファン想いな一面を覗かせた。

来日中、もうひとつあった出来事として、大好きなうどん屋さんでファンに遭遇したことも明かした。「ランチを食べに行ったら、カバンにBOK-SILLeeをつけた女性の方がいたの。ただ、周りはサラリーマンだらけだから、(その人に)近づいて『ありがとうございます』とは言えなかったんですよ。でも嬉しかったからその人のカバンだけ撮らせてもらって、『すごいな、気づいてるのかな』って思ってたけど、僕が食べ終わった頃にはいなくなってた。挨拶したかったけど…」と語ると、会場にその女性がいたことが判明。その女性に向けて「次は僕が払います!」と言って、会場を沸かせた。

本編最後のセクションでは再び息もつかせぬパフォーマンスを見せた「Another Life」と「Yellow Tape」、しっとり聴かせるバラードでボーカル力を見せつけた「Mirror, Mirror」、客席と一体となって手を振り続けた「G.O.A.T (Greatest Of All Time) 」まで、いろんなKEYの姿を見せてくれた。

アンコールでは新曲「Tongue Tied」を初披露。本編MCで事前に告知していたように、この曲のみ撮影が可能となった。「Tongue Tied」はこの日バックダンサーも務めたREDY SHINと一緒に準備した振り付けだそうで、「最初、サビの振り付けが超パワフルで、REDYちゃんに『僕が考えたのはこれじゃない』って言って、ミニマルセクシーを目指しました」と教えてくれた。

最後にはKEYも「派手なエンディング」と語ったように、炎が燃え盛る映像をバックに「Gasoline」で終了。「やっぱりコンサートは楽しい」とKEY自身も語っていたように、ライブの楽しさ、コンサートの楽しさとこだわりがぎゅっと詰まったKEYのソロコンサート。日本では8月10〜12日の兵庫・神戸ワールド記念ホールでの公演が残っている。

田中聖太郎写真事務所

取材・文 尹 秀姫 写真・田中聖太郎写真事務所

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