夢だった東京ドーム…TOMORROW X TOGETHERが初のドームツアー開催!
ananweb / 2024年7月18日 19時30分
TOMORROW X TOGETHERが初のドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> IN JAPAN』を開催。7月10、11日の東京ドーム公演を皮切りに、京セラドーム大阪、バンテリンドーム ナゴヤ、福岡PayPayドームまで、4都市8公演を行う。今回は東京ドーム公演2日目の模様をレポートします。
「泣かない」…宣言はどうなった? 華やかなドームツアースタート!
センターステージから伸びる4本の花道の先、そしてメインステージに白いケープをかぶったメンバーが登場し、全員がセンターステージの中央に集まると、天井からは王冠が舞い降りてくる。その王冠をYEONJUNが手に取り、被ると会場は真っ暗に。
HUENINGKAIが「東京、叫べ!」とシャウトして始まったのは、7月3日にリリースした日本4thシングル「誓い(CHIKAI)」収録曲の「Deja Vu [Japanese Ver.]」。MOA(TOMORROW X TOGETHERのファンネーム)のコールも東京ドームに大きく響き渡る。
スクリーンに見慣れたレンガのプラットフォームが映し出されて始まった「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)[Japanese Ver.]」ではステージの至るところからファイアーボールがあげられ、センターステージの上からも下からも火花があがる。最後には花火まで飛び出し、初めての東京ドーム公演のスタートをド派手に飾った。
SOOBIN
この『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE>』は彼らにとって3回目のワールドツアーであり、夢でもあったドームツアー。
リーダーのSOOBINは「長い間の夢だった東京ドームでの公演を2日間、MOAたちと一緒にできるのがまだ夢みたいだし、実感が湧きません」と笑顔で語ると、「僕のソウルメイトも同じ気持ちだよね?」とBEOMGYUの元へ。今回、足の負傷のため椅子に座って登場していたBEOMGYUは「MOAのみんなの応援のおかげで元気なので心配しないで」と元気いっぱいに挨拶し、YEONJUNからも「元気そうだねえ」と微笑まれていた。
そんなBEOMGYUを4人がかりで椅子ごとセンターステージの真ん中に移動させると、まずは1人ずつご挨拶。挨拶のターンでは「絶対に泣かないBEOMGYUです」と自己紹介して、前日に号泣した姿を観ているメンバーから「嘘!」とツッコまれるなど、存在感を示した。
YOUNJUN
TAEHYUNが「治療中だけどMOAとの約束を守るために一緒に来たんです!」とBEOMGYUが来た理由を説明すると、「だってMOAと会えないほうがつらいから。MOAが僕にとっては一番の薬なので!」とBEOMGYU。今回の公演では椅子に座って歌うほか、「僕の分身を準備しました」という言葉どおり、一部のステージではBEOMGYUの代わりをダンサーが務めることを明かした。「僕の分身は今とても緊張しています」と笑いを交えて彼のことも応援してほしいとMOAにお願いすると、MOAは大きい声援でそれに応えた。
BEOMGYU
TAEHYUNがアカペラを1小節歌って始まった「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) [Japanese Ver.]」、続く「Devil by the Window」ではステージ上に雪が降り、スクリーンのプラットフォームが雪にかき消されていく…。そして始まったのは、韓国の民族衣装に身を包んだ5人によるステージ。伝統音楽的なサウンドが鳴り響く「Sugar Rush Ride」はいつもとは違ったアレンジで、花びらのような紙吹雪が舞う中、美しい終わりを見せた。そんな雰囲気のまま、「Farewell, Neverland」へと続いていく。
TAEHYUN
デニムパンツに背中に羽根が大きくかたどられたブルーのスタジャンに着替えたメンバーがステージに再登場すると、「Chasing That Feeling」からはレトロフューチャーなムードに。「Magic」では飛んだり跳ねたりしながらパフォーマンスを思う存分、楽しんでいる様子が印象的。
「New Rules」では一転、激しいロック調の楽曲に合わせて大勢のダンサーを引き連れて花道を堂々と歩き、センターステージで激しいヘッドバンギングを見せる一幕も。その勢いのまま始まった「LO$ER=LOER」はメンバーそれぞれがセンターステージから伸びる花道の先まで登場し、マイクスタンドで激しく歌い上げる。「I’m loser」と歌いながらもどこか清々しいこの曲の最後にはMVにも登場するお札が天井から降り注ぎ、世界観をそのまま体感できる1曲だった。
「きっとずっと (Kitto Zutto)」では疾走感あふれるメロディに乗ってSOOBINがBEOMGYUを背負ってステージを駆け、汽車型のフロートに乗り込むとそのままドームを1周。「Force」を歌いながら、フロートの上でも思いっきりジャンプして、スタンドのファンとの出会いを楽しんだ。
HUENINGKAI
MCではTAEHYUNが「MOAは合唱が上手ですよね」という言葉から「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」をメンバーとともにMOAが大合唱。するとBEOMGYUがユイカの「好きだから。」を披露し、「MOAのために感謝の気持ちを込めて準備してきました」と種明かしすると、MOAも大喜びだった。
「今回の3回目のツアーは、僕たちの夢がどうやって成長してきたか、僕たちの未来をMOAとどうやって歩いていくかについてのストーリー」とSOOBINが語ったように、今回の公演ではセットリストと間に差し込まれたVCRによって、彼らがこれまで綴ってきた物語をたどるような構成になっていた。
あらゆるジャンルの曲を歌いこなし、パフォーマンスし、それが彼らの物語へと集約していく。今まで長く彼らを応援してきた人にとっても、この公演が初めてというMOAにとってもTOMORROW X TOGETHERが歩んできた道と、これからの未来が垣間見える公演となった。
最後の挨拶では前日、東京ドーム公演初日に泣いてしまったBEOMGYUがこの日も感極まって涙を見せる一幕も。アンコールが終わった後にも再びフロートに乗り込み、もう一度、遠い席のファンにも挨拶をして会場を後にしたTOMORROW X TOGETHER。ドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> IN JAPAN』はこの後、京セラドーム大阪、バンテリンドーム ナゴヤ、福岡PayPayドーム公演を残している。
Republic Records
取材・文 尹 秀姫 写真・Republic Records
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