「ヤバ！ 間違えた」…黒白ハチワレおじいさん猫さまがバツの悪そうな表情をする瞬間とは

フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介！　第254回目はトム（Tom）さまの登場です。

穏やかな毎日をすごす黒白ハチワレのシニア猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.254
猫さまの話をもっと聞かせて！
黒白猫のトムさまは10歳の男性猫さま。

＜トムさまが語ります＞
僕は田舎で、広い庭がある木造の家に住んでいます。天気が良いときは外に出て散歩したり、日光浴をしたりする機会があります。

僕は健康上の問題を抱えているため、カリカリとメディカルパテ（獣医が推奨する食べ物）を食べています。もちろん、飼い主の食卓からちょっとしたおすそわけもあります。誕生日やその他の特別な機会には、大好きなグルメのパテを食べます。おやつは『Catisfactions』と『Vitakraft』のスティック状のものです。

高いところで寝るのが好き（みんなが見えるので観察大好き！）で、飼い主のベッドで寝ることも好きです。歳をとってくるとタペストリーをスクラッチポストと間違えることがあって、やってしまった後でハッとすることがあります。

僕にとって飼い主は特別で、愛らしい人で、僕が快適な生活を送るために一生懸命働いている姿に感謝の気持ちでいっぱいです。

＜飼い主から見たトムさまとは＞
トムがやってくる前に、私はすでに猫（シニア猫）を飼っており、絶対に男性猫を家族に迎えたいと思っていました。知人が子猫を何匹も飼っていたので、私は彼らに会いに行って、すぐにその中にいたトムに恋をしました。その後、トムがやってきてからの共同生活は順調に進みました。

トムのおもちゃは釣り竿（猫バージョン）、弾むボール。彼にうまく遊びをさせるには、かなりの忍耐力が必要です。年をとっているので、彼は私と遊ぶのことにすぐに飽きてしまいます。でも強い胃袋をもっているので食欲は以前と変わりません。

トムは穏やかで、縄張り意識があり、独立心が強い猫です。ハグは彼が望むときだけです。私が幸せを感じるときは、彼が私に丸まってゴロゴロ言うときです。

トムは私の人生に愛、安らぎ、幸せをもたらしてくれます。この日々がずっと続くことを願っています。だってトムは私の最高のパートナーなのですから。

ーー爪研ぎ場所を間違えて、「あっ！　やっちまった」というトムさま、表情もかわいいですね。黒白のハチワレですが鼻の上の黒点模様もとてもチャーミングです。今日も広い庭で思いっきり遊んでいるのでしょうね。

著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません！

取材、文・Manabu Matsunaga