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山﨑賢人「最初から最後までクライマックス」 吉沢亮と語る、映画『キングダム』最新作

ananweb / 2024年7月28日 19時0分

山﨑賢人「最初から最後までクライマックス」 吉沢亮と語る、映画『キングダム』最新作

現在公開中の映画「キングダム」シリーズ最新作から、主人公・信(しん)を演じる山﨑賢人さんと、嬴政(えいせい)を演じる吉沢亮さんが登場! 大将軍を目指す信と、中華統一を目指す嬴政。劇中で二人の大義が重なるように、今作でお二人が目指したものとは?

片や大将軍を夢見る一兵士の信、片や人質から王になった嬴政。出自は違えど育ってきた環境が似ている二人は、大いなる野望を抱えているというところも共通している。シリーズを通して信を演じている山﨑賢人さん、嬴政役の吉沢亮さんにとって最新作『キングダム 大将軍の帰還』はどんな作品になったのか。

写真左・吉沢亮さん、右・山﨑賢人さん



山﨑:僕が演じている信はとにかくまっすぐで嘘がない人。信の言葉は映画を観ている人に、そしてきっとその言葉を言われている人にも届くと思うんです。あれだけストレートに想いを伝えられるというのは魅力ですよね。僕はそんな信が好きですし、そこを一番大事にして演じています。シリーズ3作目の『運命の炎』で信は嬴政の生い立ちを知ってしまうんですが、実はその場面は映画のオリジナルなんです。原作にはないシーンだけれど、王騎(おうき)将軍に向けて語られた嬴政の過去を聞いて、自分と同じようにひどい幼少時代を送って、今、同じ目的のために一緒に戦っていることを知る。それでさらに心の距離が縮まったと思うんですよね。だから信はきっと嬴政のことを信頼していると思うし、仲間としての絆も強いんじゃないかなと思います。



吉沢:嬴政は中華を統一するという目標のためにずっと静かな炎を燃やし続けているんです。目の前で起きていることの一歩先を見据えているところがあって、そういう部分に王としてのカリスマ性を感じます。若くして王騎将軍やいろんな人を納得させるだけの説得力みたいなものは、きっとそういうところから出ているんじゃないかなと思います。一方で、信には、シリーズ1作目から大変お世話になっております(笑)。国の兵士たちの中でも特別な想いを抱いているだろうし、信頼を置いている仲間でもあると思います。



山﨑:今作はなんといっても王騎将軍がついに戦場に登場するところが見どころですよね。これまでシリーズを通して戦場に出ることのなかった王騎将軍が自ら戦いに赴くということで、最初から最後までクライマックス。まさに映画『キングダム』の集大成のような作品になりました。



吉沢:王騎将軍と龐煖(ほうけん)の戦いは、それこそ信がずっと夢見てきた世界だと思うんです。それが目の前で繰り広げられるという贅沢さ! 二人の重量級の殴り合いみたいな戦いは今までのアクションとは全然違う魅力があって、これぞ『キングダム』! という感じ。観ていて、かっこよすぎました。



山﨑:個人的に気に入っているのは、信が率いる飛信隊のみんなが、信を龐煖の攻撃からかばうシーン。僕は気絶していますが、信の盾になって守ってくれるみんなのお芝居を見ていて涙が出ました。それに、最後に王騎将軍と馬で駆けるシーンも好きですね。想いを受け継ぐことを象徴するようなシーンになっています。



吉沢:僕は、久しぶりに長澤まさみさんの楊端和(ようたんわ)が見られてよかったです。1作目から観ている人にとっては嬉しいシーンだと思います。個人的には、実はこのシーンに登場する山の民のうちの一人が、僕の小学校からの親友なんですよ。それもあって、僕的には爆上がりシーンです(笑)



――映画『キングダム』は1作目から3作連続で興行収入50億円を超え、シリーズ累計動員数1000万人を突破。国内外で様々な賞を受賞するなど、輝かしい成績を収めてきた。その成功の裏には莫大な予算だけでなく、映画制作に関わるすべての人の想いがあった。



山﨑:これだけ丁寧に作り上げた映画が、たくさんのお客さんに観てもらえる日本であってほしいなと思いますね。劇場に足を運んで映画を観る、ということが当たり前であってほしいというか。だからぜひ劇場で観てほしいです。なんなら国民全員に観てもらいたいです。



吉沢:シンプルに、こういう作品がもっと増えたらいいな、とも思います。スケールの大きい作品が日本でもっと増えたら、日本の映画界はきっともっと面白くなると思うんです。



山﨑:『キングダム』という作品自体、想いを受け継ぐことを描いているじゃないですか。毎日を生きていく中でみなさんもきっといろんなことを乗り越えたり、いろんな人の想いを受け継いだりしていると思うんですけど、映画『キングダム』を観て、また明日からがんばろうってポジティブなエネルギーを受け取ってもらえたら嬉しいですね。



吉沢:映画を観て何を思うかは観る人それぞれだとは思うんですけど、映画『キングダム』は登場するキャラクターたちもそうだし、演じている僕たちも、作品に携わっているスタッフさんたちも熱量がすごいんです。みんな本気で作っているから、本気でやってる人間のかっこよさみたいなものはにじみ出ていると思うんです。そういうところで映画を観た人の刺激になったり、何かを与えられたりするようなことがあれば、僕はすごく嬉しいです。



山﨑:熱くなることって恥ずかしいことではないですからね。まっすぐなエネルギーをぶつけることをいいなと思ってもらえたら。現場でもみんな、めちゃくちゃ熱いエネルギーを持って臨みましたし、それだけ滾るような映画になったと自負しています。とにかくクオリティの高い映像が続くので、ぜひ大きいスクリーンで楽しんでもらいたいです!

よしざわ・りょう 1994年2月1日生まれ。2021年、大河ドラマ『青天を衝け』で主役・渋沢栄一を務めた。’21、’23年には映画『東京リベンジャーズ』シリーズで佐野万次郎を演じたことでも話題に。

ジャケット¥451,000 シャツ¥286,000(以上ヴァレンティノ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク TEL:03・6384・3512) その他はスタイリスト私物

やまざき・けんと 1994年9月7日生まれ。2020年にNetflixで配信されたドラマ『今際の国のアリス』で世界的な評価を得る。今年、ニューヨーク・アジアン映画祭で日本人初の「The Best from the East Award」を受賞。

ジャケット¥418,000 シャツ¥148,500(以上サンローランバイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス TEL:0120・95・2746)

『キングダム 大将軍の帰還』 野営地に突如現れた一人の男・龐煖(ほうけん)によって飛信隊は山の中を散り散りになって逃げるはめに。彼こそ9年前、王騎の妻となるはずだった六大将軍の一人・摎(きょう)を殺した男だった。王騎にとっては摎の怨敵、そして龐煖にとっても王騎は自らを死ぬ寸前まで追い詰めた宿敵、二人の戦いは熾烈を極めたが――。初めて明かされる王騎の過去、そして王騎が嬴政に告げた先々代の遺言とは? 秦と趙、国の存亡をかけた一戦を圧倒的なスケールで描いたシリーズ集大成。

※『anan』2024年7月31日号より。写真・伊藤彰紀(aosora) スタイリスト・伊藤省吾(sitor/山﨑さん) 荒木大輔(吉沢さん) ヘア&メイク・髙橋幸一(Nestation/山﨑さん) 小林正憲(SHIMA/吉沢さん) 取材、文・尹 秀姫

(by anan編集部)

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