会えなくて寂しかった…バカンス後の飼い主と久々に会った猫さまたちの態度
ananweb / 2024年8月10日 19時50分
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第258回目はビルート(Biloute)さまとトピナンブール(Topinambour)さまの登場です。
まだまだ活動的、外出が大好きなシニア猫さまたちの物語
【フレンチ猫さま】vol.258
猫さまの話をもっと聞かせて!
赤トラ猫のビルート(ビル)さまは14歳、シロとグレー猫のトピナンブール(トピ)さまは13歳、ともに男性猫さまです。
<ビルートさまとトピナンブールさまが語ります>
ビルは朝から晩まで見晴らしのいい2階の窓辺にいて近所の様子を観察するのが大好きです。トピは雨が降っても晴れてもいつも外出しています。トピはビルの隣のソファ、飼い主夫の足、またはコンピューターの前の肘掛け椅子に座るのが好きです。
ふたりとも、またたび、小さな泉、おもちゃのネズミが大好きです。でもトピはネズミの死骸を大量に持ち帰ってきます。ビルは時々生きたネズミを家に持ち帰って、家の中で一緒に遊ぶのが大好きです。
僕たちはいつも牛乳を飲むことに慣れていて、とてもよく消化しています。食事について、僕らは老年期に合わせたカリカリを食べます。ビルはダイエット中で、食べるために小さな塔の上からカリカリを落とさなければなりません。トピは決まった時間に鳴る自動給餌機をもっています。健康のため太りすぎは良くないようで飼い主が管理してくれています。
パテは大好きなんですがカロリーが高いらしくて、それを許されるのは休日か薬を飲む必要がある場合だけです。飼い主たちが鶏肉を食べると、たくさん鳴いて要求するので、飼い主たちは骨の周りを仕方なく僕らのためにくれるのです。
飼い主の夕方の帰宅をいつも待ちわびています。僕らはいつもドアの後ろにいて、撫でられる前から喉を鳴らします。飼い主たちが休暇に行くと、戻ってきたときには腹を立て不機嫌アピールをします。でもそんな飼い主たちを愛しています。
<飼い主から見たビルートさまとトピナンブールさまとは>
私がまだ両親と住んでいたときに、他の地域に住んでいる友人がビルートとトピナンブールを私たちに譲ってくれました。2匹ともとてもきれいでかわいい子猫でした。ビルートとトピナンブールはともに元は路地猫さまでした。
トピナンブールにはトピというあだ名があり、ノルマンディー出身ですが、あまりにも臆病なので、(映画『プライベート・ライアン』のように)ライアン(小さな王という意味もある)と呼ぶことはできませんでした。そこで私たちキクイモ(フランス語でトピナンブール)と呼びました。
ビルートはいつもビルと呼ばれています。ビルは北フランス出身なのでそう呼ばれています。そこでは、ニックネームのビルートは愛情を込めて「小さな男の子」を意味します。
私たちはこの家に来る前はアパルトマンに住んでいました。彼らが初めて来たときのことを覚えています。彼らはなにも認識できなかったために遠慮していました。彼らは毛布の下で私に寄り添い続けてくれたので、私はとてもよく眠れました。彼らの世話が大変なために物事がうまくいかないのではないかという心配はもうありませんでした。
私たちは2年前、猫がたくさんいる地域にある、広い野原を見下ろす家に引っ越しました。トピは地元の保安官になろうとしましたが無理でした。たくさんの悪党猫を管理するのは諦めたようですが、我が家を守ろうとして番猫の役割をしています。ビルはイライラするとよく文句を言いますが、表情豊かなので、私たちは彼の真似をしてよく笑います。ビルにはたくさんの個性があり、彼の好き嫌いがすぐにわかります。トピは大きな赤ちゃんなので、とても人懐っこく、たくさんの配慮と優しさを必要としていますが、何よりもちょっとしたことを怖がります。
トピは耳やお腹を撫でてもらうのが大好きです。ビルは背中やお尻を撫でてもらうのが好きで、特にヒゲを引っ掻いてもらうのが大好きです。ビルは私によく似ていますが、トピは私のパートナーに似ています。私は表現力が豊かで、ビルートのように愚痴もよく言います。私の相棒は優しくて気配りがあり、抱っこが大好きです。
パートナーと私はトピとビルからたくさんの愛情をもらっています。彼らは私たちを癒す、なくてはならない存在です。彼らは寝るときにとてもかわいいいびきをかいて、私たちの夜を揺さぶります。私たちはふたりに夢中で、彼らの世話を懸命にしています。
ーー一般開業医の飼い主は、猫さまの健康を第一に考えて食事を決めています。体重管理も怠らずダイエットにも成功したようです。これからも健康で長生きしてください!著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!
取材、文・Manabu Matsunaga
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