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不動産会社の女性経営者が教える! 間取り図を見る際「見落としがちなNGポイント」

ananweb / 2024年8月17日 20時0分

不動産会社の女性経営者が教える! 間取り図を見る際「見落としがちなNGポイント」

物件を探す際、必ずチェックするのが「間取り図」ですよね。今回は、女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに、間取り図を見る際「見落としがちなNGポイント」について教えてもらいました。プロの本音、楽しいひとり暮らしを始めるためのヒントにしてください!

不動産会社の女性経営者が教える! 間取り図を見る際「見落としがちなNGポイント」



【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.69



――間取り図を確認する際に気をつけた方がいいことやNG行動があれば教えてください!

NG1.「方角の確認をしない」



平出さん 間取り図を見る際は、方角は必ず確認するようにしてください。南向きの物件は日当たりがよく人気がありますし、東向きは朝日を浴びたい人にはおすすめですが14時以降は暗くなり、西向きなら夕方まで明るいです。北向きは人気があまりありませんが、夜勤の人や日中ほとんど家にいない人にとっては問題ないと思います。また角部屋であれば、2方向から日差しが入るだけでなく、風通しもよく、片側にしか隣人がいないですから外の生活音が気になる人にもおすすめです。

NG2.「畳数の確認はするのに、専有面積の確認をしない」



平出さん 6畳、8畳など畳数だけで比較してしまうと実際の広さとのギャップを感じてしまうことが多いため、畳数だけで判断するのではなく専有面積も併せて確認するようにした方がいいです。例えば、6畳という表記でもワンルームはキッチン部分も含めて6畳なのに対し、1Kはキッチンとお部屋の間に扉があるため、6畳にキッチン部分は含まれません。物件によっては、廊下や収納部分を畳数に入れている場合もあるため注意してください。

NG3.「収納スペースがどのくらいあるのかを確認しない」



平出さん 収納スペースが少ない物件を選ぶと、部屋が狭く感じてしまうだけでなく、新しく収納家具を設置する必要がでてきてしまい、余計なコストがかかってしまうことがあります。また収納スペースは縦型なのか押し入れタイプなのか、扉がスライド式か手前に開くのか、家具を置いたときクローゼットの扉が開けられるどうかについても間取り図を見て確認しておくといいです。

NG4.「間取り図だけを見て、住みたいかの判断をしてしまう」



平出さん 間取り図はあくまでも参考資料ですので、絶対に正しいと信じすぎるのはやめましょう。賃貸物件の間取り図は、大家さんや管理会社が作成している場合も多いため、実際の部屋と異なる場合も。表示されている畳数が間違っている、窓の大きさが違う、収納スペースの大きさが違う、左右が反転していた、何もないはずのスペースに備え付けの家具があったなど、私も実際に間取り図と異なる物件を見たことがあります。寸法も正確とは限りませんので、間取り図の縮尺だけを図って家具が入るかどうかを決めるのもやめておいた方がいいです。

NG5.「物件情報と間取り図が合っているか確認しない」



平出さん 物件情報に載っている間取り図と写真は、実際のお部屋ではなく参考資料として別部屋のものを載せている場合があるので要注意。そのため、間取り図の左右が反転していたり、壁や床の色、内装が実物と異なっていることがあります。内見をせずに間取り図と物件写真だけを見て契約をしたら、写真と実際の部屋とでは床の色や壁紙などの内装が違ったというお客様の話を聞いたこともあるので、内見をしない場合は特に注意するようにしてください。



――間取り図を見た際に見落としがちなことはありますか? お客様から聞いた失敗エピソードがありましたらぜひ教えてください。



平出さん 「間取りがいびつな物件を選んだら置きたい家具を置けなかった」「キッチンが狭い物件を選んだら料理がしづらくて外食ばかりになってしまった」「収納がほとんどない物件を選んだら荷物で部屋が溢れかえってしまって困っている」など、極端に狭い部屋や収納がないなどの特殊な物件を選んで後悔した話はよく聞きます。そういったお部屋は相場よりも安くなっているため「工夫すればなんとかなるかも!」と選ぶ人もいるのですが、実際に住んでみたら不便で再度引っ越すことを選んだ人も少なくありません。初めてのひとり暮らしですと、知識が少ないですから、生活に無理のある物件を選んでしまうことがあります。そのため、特殊な間取りはできるだけ選ばないことをおすすめします。



――ひとり暮らしの人が、選ばない方がいい間取りはありますか?



平出さん ひとり暮らしの住み替え理由で多いのが騒音問題。予算との兼ね合いもあるとは思いますが、できるだけ防音性を考えてお部屋選びをした方がいいです。ひとり暮らしの間取りですと隣人との距離が近くなったり、繁華街や道路が近かったりと、音に悩まされることは珍しくないですし「こんなに音が響くと響くと思わなかった」と驚く人もいます。間取り図には構造が必ず書いてありますので、木造よりコンクリート造を選ぶ、車や通行人の声が気になりにくい高層階を選ぶなど、防音性も忘れずに確認しておきましょう。

快適なひとり暮らしを始めるために知っておこう

物件探しは賢く丁寧に。引っ越しを検討している人は、今回のポイントをぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。



教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん

宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。

文・市岡彩香
anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。

©hanack/Adobe

文・市岡彩香

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