価値観が違ってもOK? 幸せな結婚をするために「確かめるべきこと」
ananweb / 2024年8月16日 20時0分
幸せな結婚をするには「性格が合うこと、価値観が合うことが大事」といわれますが、それはどういう状態なのでしょうか? そして、結婚では何を重視すると幸せになれるのか、詳しく見ていきます。
「価値観が合う=仲良くなる」の仕組み
価値観とは、「自分にとって大事なこと・譲れないマイルール」で結婚観や人生観に色濃く反映されます。大事に思うことが同じ同士はうまくいく、価値観が合わない人との結婚は破綻しやすいと言われますが、本当にそうでしょうか?
たとえば、結婚後は早めに子どもを産んでフルタイム勤務からパート勤務に切り替えたい彼女と、子どもはいずれ欲しいけれど結婚後は共働きをしばらく続けたい彼氏がいたとします。一見すると価値観が合わない同士ですが、「なぜそう考えるのか?」まで掘り下げると、実はそうではないのです。
彼女は妊娠・出産で一時的にキャリアが停滞しても、子どもが手離れしたときに年齢がまだ若かったら年収を上げられると考え、彼氏は世帯収入が十分な額になってから子育てしたいと考えていた場合、二人の価値観はさほど違わないでしょう。どちらも収入面を重視しているので、子育てのタイミングをすり合わせたらうまくいくはずです。
この二人のように、結婚においては「何を大事に思うか」より「なぜそれを大事に思うのか」という理由を確かめることが重要です。プロセスは違っても、たどり着きたいゴールが一緒なら、それは価値観が合っているといえるでしょう。
「趣味が同じ=価値観が同じ」じゃない
趣味や好みが同じだと価値観が一緒といわれがちですが、必ずしもそうではありません。飲み会が好きな人には「人が集まるにぎやかな場が好き」という人もいれば、「お酒が好き」という人もいるように、なぜそれを好むのか? を知ることが大事です。
マッチングアプリや結婚相談所では、好みの条件がたくさん合致するほど相性が良いと見なされます。でも、これは共通点をきっかけに知り合うだけの話です。本当に価値観が合うかどうかは、お互いについて深く話し合わないとわからないでしょう。
「価値観が合わない=結婚できない」じゃない
仕事や趣味は同じだけれど、「なぜその仕事を選んだのか」「なぜそれが好きなのか」という部分が噛み合わない恋人同士がいたとします。二人は価値観が違うのですが、だからといって結婚を諦めることはありません。「私とは違う考えだけど、あなたの意見もいいね」と歩み寄り、許容できれば一緒にいることが可能でしょう。
また、そもそもの話として、価値観が何もかも一緒の人なんてまずいません。価値観が同じことより「お互いの違いをどこまで受け入れられるか」のほうが大事です。長い交際期間を経て結婚したのち、パートナーに「こんな一面を持っていたなんて」と驚くことも珍しくないでしょう。熟年夫婦だって些細なことでけんかするものなのです。
小さな違和感を見つけるたびにキチンと潰していけるかが重要といえます。
すり合わせるのが難しい価値観
結婚では価値観が違っても前向きにすり合わせていくことが大事ですが、歩み寄りが難しいパターンもあります。それは、言葉の扱い方・受け取り方の価値観が違うことです。
彼女が「傷つけられる言い方をされた」と悲しむのに対して、男性は「事実を述べただけで責めていない」と困惑する場合、話し合いがそもそも成立しないでしょう。特に、ロジカル思考が強いハイスぺ男性と、感受性が豊かで気持ちを重視する女性の間で起きやすいズレです。
何十年と夫婦関係を続けていくなら話し合いは必須。話し合いができない価値観のズレがあるなら、結婚はなかなか難しいかもしれません。
「意見が異なる=けんか」じゃない
好きな人と良い関係を続けるために相手の色に染まろうとしたり、自己主張を我慢したりする人がいます。けんかをしたくないと気持ちを抑えるのでしょうが、良かれと思って同調しても、本心を言えずにストレスが溜まれば本末転倒でしょう。
意見が異なるときの衝突は必ずしもけんかではありません。「私はこう思う」「どうしてそう考えるの?」と気軽に伝えることを大切に。また、表情や態度で本心を察してもらうには限界があるので、やっぱり言葉で話すよう心がけるといいでしょう。
「価値観が合う」より「価値観を合わせる」
好きな人と価値観が違っても、それはそれで良しと考えて歩み寄ることが重要です。相手が自分に合うかどうかで判断するのではなく、合わない部分をどうやって調整するか、話し合って掘り下げられるかどうかに注目してみてください。
幸せな結婚を望むなら、価値観は可変なものとして柔軟にとらえたほうがうまくいくはずです。
<筆者情報>
沙木貴咲
ライター/占い師。自らの恋愛経験だけでなく、占い師として数多くの相談を受けるなかで、さまざまな恋と愛の真実を見つめ続けている。結婚・出産・離婚を経て現在は二児の母。
©MP Studio/Adobe Stock
文・沙木貴咲
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