手ぶらで来てって言われたら?【帰省マナー】義実家へ伺う際の注意点
ananweb / 2024年8月17日 20時30分
夏の時期は毎年帰省をするというかたも多いかと思います。今年初めて帰省をするかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実家だけでなく、義実家にお伺いするときに迷うのが手土産問題。そのほかにも気になる疑問がいくつかありますよね。今回は、夏の帰省マナーについて、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。
夏の時期の帰省マナー
【元社長秘書のマナー講座】vol. 50
夏休みの時期は、実家に帰省するというかたは多いかと思います。結婚されているかたは自分の実家だけでなく、相手の実家である義実家にも帰省する機会もありますよね。特に、相手の実家に帰省する時には、「お伺いする日程のご連絡はいつ頃から伝えればいいのか」「どのような手土産を持っていくべきなのか」「服装はどうしようかな?」など迷っているかたも多いのではないでしょうか。
そこで、今回は帰省時のマナーについてご紹介をします。かけがえのないひと時を気持ち良く過ごせるように、しっかりとマナーを覚えておきましょう。
帰省マナーQ&A
Q1. 訪問先への連絡はいつ頃したらいい?
A. 約1か月~2か月前までには連絡
相手の都合を伺ってから日程調整をしましょう。遅くとも1か月前までにお伝えしておくと、相手側の都合もつきやすくなり、訪問する側としても交通機関の手配などがあるため予定を立てやすくなるかと思います。また、義両親を振り回してしまうことのないよう、事前に到着時刻の目安を伝えておくと良いでしょう。
Q2. 手土産は何がいい?
A. 義両親の好きなものがベスト
義両親が好きなものを選ぶのがベストです。普段の会話などで情報を入手しておくのがおすすめです。しかし、好きなものがわからないという場合もあるかと思います。その場合の手土産を選ぶポイントとしては、常温で日持ちがするものや個包装でみんなでいただけるものなどを選ぶといいでしょう。また、お盆やお彼岸、法事がある場合は、手土産とは別にお仏壇へのお供えものも用意しておくのがおすすめです。
Q3. 「手ぶらで来て」と言われた場合はどうすればいい?
A. 基本的には持参するのがマナー
義両親から「手土産はいらない手ぶらで来て」と言われても悩んでしまいますよね。基本的には、手土産を持参することをおすすめします。ただし、何度も「いらない」と繰り返し言われている場合には、持参を控えた方がいいでしょう。
Q4. 手土産を渡すときはなんと言えばいい?
A. 「つまらないもの」と言って渡すのはNG
「つまらないもの」ですがとは、「取るに足らないものなので、お気になさらないでください」という気持ちから生まれたフレーズです。しかし、近年ではあまりいい意味をもたいない風潮となったため、手土産を渡す際には避けた方が良いでしょう。「お好きだとうかがっておりましたのでお持ちしました」「ささやかですが、お受け取りいただけますでしょうか」などと言葉を添えて渡しましょう。
Q5. 義実家の手伝いは、どこまでするべき?
A. 臨機応変に対応をするのがベスト
食事の支度や後かたづけなどをお手伝いするのは、基本的なマナーかと思います。しかし、勝手をされるのが嫌なかたも多いため必ず「何かお手伝いをすることがありませんか?」とお伺いしてからお手伝いをしましょう。また、相手のやり方になるべく沿った行動をするように心がけることが大切です。
Q6. お風呂は義両親の後に入るべき?
A. その家のルールに従う
一番風呂は「家長」としている家もあれば、「お客様」に先に入るよう促す家もあるため、その家のルールに従いましょう。長風呂になりすぎないように気をつけることや、濡れた脱衣所を拭いたり、排水溝に溜まった髪の毛を捨てるなどの配慮は忘れずに行いましょう。
Q7. 「洗濯物を一緒に洗う」と言われた場合どうする?
A. 下着以外は、お言葉に甘えて一緒に洗ってもらう
相手から言われた場合には、お言葉に甘えて一緒に洗ってもらうといいでしょう。しかし、下着は自分で洗うか自宅に持って帰るのがマナーです。また、基本的には洗濯ができない想定で、衣類などは日数分持っていくといいでしょう。
おわりに
義両親とお会いするのは、最初は緊張してしまうというかたも少なくないかと思います。相手の立場だったらどう振る舞えば嬉しいのかを考え、思いやりの心をもった行動を心がけることが大切です。自分がされて嫌なことはしないことを念頭に置くといいでしょう。今年は、お互いに相手の立場に立ったマナーを心がけてみてくださいね。
<筆者情報>
ライター:能美黎子
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
©星野スウ/Adobe Stock
文・能美黎子
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