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「結婚相手として致命的…?」我慢できない「彼氏の問題点」と対処法

ananweb / 2024年8月8日 21時0分

「結婚相手として致命的…?」我慢できない「彼氏の問題点」と対処法

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、付き合って半年の彼氏と同棲を考えている22歳女性。具体的な話をしたいのに、なんだか彼氏はのらりくらり…。話を避けるのはわざと? それとも…。真面目な話ができない彼氏との付き合い方を三松先生が教えてくれます!

彩花(22)。やさしくて面白い彼だけど真面目会話レス男。結婚はむずかしいかな

【レスなひとびと】vol. 250

彩花はこども園の事務として働く22歳。彼氏の一輝は、担当の配達ドライバーさん。重い荷物を園内の奥に運んでもらったり、お礼に冷たい麦茶をごちそうしたりするうちに仲良くなって交際がスタートした。
付き合ってもうすぐ半年。手取り13万円での一人暮らしはキツいし、そろそろ同棲したいな。

「ねぇ一輝、そろそろ一緒に住まない?」

キッチンで洗い物をしている一輝に、後ろからギュッと抱きつく。今日は久々に休みが合って、一輝が彩花の家に遊びに来ているのだ。料理は彩花の係、片づけは一輝の係と決まっている。

「おっ、いいね〜」

乗り気な一輝の声。よかった。

「一輝も一人暮らしだし、長距離配送の時は家、空けてるから家賃もったいないよね」

「確かに。それって彩ちゃんの料理毎日食べられるってこと? 幸せすぎ」

「いつからにする? 私、今のアパートの更新9月だから、それまでに引っ越せるとありがたいんだ。一輝は8月、繁忙期だっけ? ちなみに家賃の更新がいつか調べて。ガス電気水道は引き落とし? Wi-Fiは部屋に付いてた?」
矢継ぎ早に尋問。

「ん、確認しとく」
一輝はそそくさと場を離れる。

早く具体的な話をしたかったけど、わからないならしょうがない。その日の話し合いは終了。

1週間後のショッピングモールデート。洋服を見つつ、彩花はこの間の話を切り出す。

「えと、まず8月は繁忙期で…あ、 彩ちゃんその服めっちゃ似合いそう!」

彩花が肩にあてている服を見て、話が変わってしまった。

そのまた1週間後のおうちデート。イチャイチャ距離近め。エッチ突入するとマジメな話はできない。おっぱい触られる前に切り出してみたら…。

「ねえ 彩ちゃん、おれもう我慢できない」

レロっと深いキスをされて、ブラウスのボタンをはずしにかかってくる。彩花のカラダを見下ろして、

「こんな可愛い彼女がいて、幸せすぎる」

思いっきり抱きしめられたけど…これって、ごまかされてる?
結局その日はエッチのみで終了。

数日後、再びおうちデート。

「…彩ちゃん、なんか怒ってる?」

なかなかまじめな話し合いができず、彩花はイライラ不満顔。一輝は気づいてない。というか、同居の話が出たことすら忘れてる。

「園でなんか嫌なことあった?」

う、やっぱ気づいてない。

「またあのヤギみたいな園長に嫌味言われたとか?」

そう言って一輝は、猫ミームのヤギみたいに、舌を出して上下にベロベロやり始めた。彩花を笑わせようとしてるのだろう。でも、そうじゃない。笑えない。 もはや許せない。

「原因は一輝だよ。もう、なんなの?」

声を荒げる彩花、固まる一輝。

「ご、ごめんて」

ヤギの真似をすぐにやめて謝ってくるものの、何が悪いのかピンときていない様子。ダメだこりゃ。同棲も結婚も、この人じゃ無理かも。

【三松さんからのコメント】

真面目な話ができない人、います。意図的にそういう話を避けているのか、それとも複雑な話が苦手で、真剣顔がこっぱずかしいのか。

前者の場合は、浮気や不倫の可能性アリ。真剣交際ではない相手に、同棲や結婚の話を持ち込まれたら厄介なのではぐらかしてしまう。おそらく彩花さんの彼は後者。
彩花さんがその性格に付き合い続ける自信があるかどうか。
同棲はじめ将来設計等々、彩花さん主導で決定&推進できるか。
相手の考える手間を省き「こうするけどいい? 反論ある?」という対応の付き合い方もあります。ただし、そういう彼女が頼もしくて好きという男性もいれば、なんでも思い通りにする仕切り女性が苦手という男性もいるので、見極めがむずかしい。

一輝さんの場合は「怒ってる?」と自分から尋ねているので、真面目にお付き合いを考えているのでしょう。
ただ彼はすぐヘラッとふざけてしまうタイプ。一度に複数のことをするのが苦手なのでは? 一方で彩花さんは、マルチタスクが得意な優秀タイプとお見受けします。保育事務といえば、給与計算やシフト調整、備品管理に書類作成、その合間に来客対応が入るなど超マルチタスク型のお仕事ですもの。

月に一度でいいので、“マジ会議時間”を設けるのはどうでしょう。この1時間は遊びではなく、将来のことや仕事のことしか話しちゃダメと決める。他のことに気を取られないぶん、少しは話しやすくなるはずです。自分がマルチタスクをこなせるからといって、相手もそうだとは限りません。

「真面目会話レス=おふざけ好き。芸人さんと付き合ってると思って、笑いが絶えないカップルを目指せばいい。決め事は自分主導と割り切ればうまくゆく」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

©Africa Studio/Adobe Stock

文・三松真由美

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