「彼と付き合いたい…!」職場での出会いを恋愛につなげるコツ
ananweb / 2024年8月15日 20時30分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、シェアオフィスでタイプの男性を見つけた25歳女性。話すチャンスがなかったものの、ひょんなことから彼に助けられて…。意中の彼へアプローチするコツを三松先生が教えてくれます!
美帆(25)、仕事できる“隙レス女”がカードキーを忘れてしまって、彼氏できそう
【レスなひとびと】vol. 251
(うう、ほんとハオい…!)
美帆は、小さなWebデザイン会社に勤める25歳。最近、会社が新宿のシェアオフィスに移転したばかりだ。コンクリート打ちっぱなしの天井に、ガラスの間仕切り、ダークカラーのインテリア、時間によってはコーヒーやビールも飲み放題っていうアガる環境。
ハオいのは、時々オフィスに来ている色白・黒髪・塩顔・銀縁メガネの彼だ。美帆のタイプど真ん中。
でも、まだ社外交流会がなくて話すチャンスがない。美帆はどういうタイプかというと、後輩の平田くんがこんな感じで褒めてくれる。
「美帆さんって、超しごできって感じっすよね。ビジュもいつも完璧だし、隙がない感じ。憧れます」
いいのか悪いのかわからない後輩からの褒め言葉。
細かいとこまで気づき、表情があまり動かないせいか「隙がない」と言われがち。
ある日、オフィス前でカードキーを忘れたことに気づき大慌て。チャットを見る限り、始業している人はみんな在宅。あと15分でリアルミーティングが始まるのに!
困っていると、後ろからやってきたのは例のメガネ彼!
「大丈夫ですか? キーって時々、忘れますよね」
爽やかにそう言って、シュっとカードをかざして開けてくれた。
一緒にスーッと入れた!
「すみません、まだうちの会社、ここ入ったばっかりで慣れなくて」
「いやいや、じゃあビールとかもまだ?」
「はい。あれって使っていいんですか? 正直使い方とかもわかってなくて」
「よかったら、夕方教えますよ」
「え、いいんですか」
思わぬチャンス。心の中でガッツポーズ。
「もちろんです。じゃあ17時過ぎにビールサーバーのところで落ち合いましょう」
「は…はい!」
内心ドッキドキで仕事を片付けた。
17時、メイク直しを済ませてビールサーバー前のソファでそわそわ。
メガネ彼が来た。
「あ、あの、私、佐伯美帆です!」
立ち上がってペコッとお辞儀する。
「お疲れさまです、ザッハトルテって会社でマーケやってる高橋博樹って言います。じゃ、ビール取りにいきますか!」
博樹さんに教えてもらってビールを注ぎ、ソファ席へ。
「いや、最近、佐伯さんを見かけて、話したいなって思ってたんですよ」
前のめりになった博樹さんが切り出す。
(これは、来たか?)
「佐伯さん、ソラリスデザインですよね? よかったら、うちの案件、受けてもらえないかなって」
…と思ったら、まさかの仕事案件。 そっちか。
一杯飲み終わるころ、いい感じの言葉が。
「ずっと、きれいなひとだなと思ってて。隙がない感じで、話しかけるタイミングなかったんですけど…今日、チャンスあってよかったです」
え、これって脈アリ!? カードキー、忘れてよかったよ。
【三松さんからのコメント】
社外とのコミュニケーションを推奨して、シェアオフィスを選ぶ会社も多いですね。私もたくさんのシェアオフィスで打ち合わせしましたが、ホテルのクラブラウンジみたいで、気分アガります。
ここで仕事関連のお誘いがかかるのは自然な話。仕事からラブに移行する場合もあるので期待して。
おしゃれなシェアオフィスで、ときめく相手からのお誘い。いい展開。これは脈アリです。
そうそう、同じオフィスとはいえ、用事がないとなかなか話しかけづらいものでしょ。同じ会社の人同士だって、意外と話したことないひと多くないですか。“きっかけ”って大事。
今回は“鍵レス”が味方をしてくれましたが、気になる人がいるなら、どんどん隙を見せてアグレッシブに“きっかけ”を作っていきましょう。そういうのはちょっと…という方は、自分から正統派スタイルでアプローチしてみて。リフレッシュスペース大活用を勧めます。“きっかけ”の宝庫じゃないですか。
意中の人がいる時に行って、軽く“きっかけ”ジャブ入れましょうね。
ちなみにわたくし、20年位前に『きっかけさえつかめば3週間で人生が変わる』(光文社)っていう本を書いたくらいです! もはや古典だ…。
せっかくのシェアオフィス、仕事がおろそかにならない範囲で恋にも活用して。あ、ソファでセックスはしてはいけません。そのリフレッシュはホテルに移動してから。
「鍵レスというきっかけで、意中の彼と話せたのはいい兆し。出会いがないとバタついてるあなたは、とにかく“きっかけ”を作り出せ」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。
©milatas/Adobe Stock
文・三松真由美
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