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ゆっきゅん「上京してしばらく地元の同級生に会うのは無理でした」 漫画家・冬野梅子と“上京者の心境”を語り合う

ananweb / 2024年9月4日 20時0分

ゆっきゅん「上京してしばらく地元の同級生に会うのは無理でした」 漫画家・冬野梅子と“上京者の心境”を語り合う

ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。漫画家の冬野梅子さんとの対談をお届けします! 第2回となる今回のテーマは「上京して感じる東京のすごさとノスタルジーとの向き合い方」。



ゆっきゅん(以下、ゆ):冬野さんの漫画を読んでると、すごい東京を感じるんですよね。



冬野梅子(以下、冬):渋谷パルコとか出しがちです。東京の象徴じゃないですけど、大人の田舎者が目指す場所として必要な存在で。



ゆ:私も岡山出身の田舎者なのでなんかわかります。冬野さんは東北出身ですよね。いつ上京を?



冬:大学進学のタイミングで。ゆっきゅんさんは青学に通ってたじゃないですか。青山を通るたびに、ここかーって思ってました。



ゆ:私は、幼稚園から大学までここに通う人がいるのかって思いながら青学に通ってました。内部生って独特の空気感があるんです。上品なんだけど嫌みがなくて、本当に映画の『あのこは貴族』みたいな感じです。



冬:私もそういう方にお会いすることがあります。コンプレックスをあまり感じてないというか。



ゆ:わかります。悩みもハイクラスで「東京育ちの人」を感じる。



冬:上京してきた人って東京のことを描くじゃないですか。人生で最初に受ける大きな出来事がそれだから、こすり続けるみたいな。



ゆ:特に高校卒業後に上京すると、物心が芽生えるのはほぼ東京に来てからみたいな。



冬:本当にそう思います。例えばもともと東京にいる同級生が18歳だとしても、私はその時まだ東京では0歳だから。そこからさらに18年かけて、ようやく東京に馴染んだなと思います。やっとおしゃれで浮かなくなったなとか。



ゆ:でも私は上京してしばらく、地元の同級生に会うのは無理でした。みんなあの頃は楽しかったって感じの話をしたがるんですけど、その時はなんかノスタルジーとの向き合い方がわからなくて。思い出話とか好きじゃなかったんです。だって東京の方が楽しいし。でも最近になって落ち着きました。思い出話は最高で、自分は本当はそういう話が好きというか、ノスタルジスト的な側面を認められるようになりました。



冬:話違うかもですが、ゆっきゅんさんがちゃんと今でも浜崎あゆみを好きって言い続けていることに衝撃を受けたんです。なんか、10代の頃好きだったものって、10代の浅はかさと一緒にして捨てられちゃうものだと思ってて。



ゆ:私はたぶん好きなものがあまり変わらなくて、かつ黒歴史的なものがそんなにないんだと思います。いいと思い続けて、好きなものが増えていく感じなんです。だから、そういう意味では曲は懐かしいもの、みたいな感じにはならない。現役でずっと好きです。

ふゆの・うめこ 2019年「マッチングアプリで会った人だろ!」で「清野とおるエッセイ漫画大賞」期待賞を受賞。近作に『まじめな会社員』『スルーロマンス』など。現在Webメディア「よみタイ」でエッセイ「東北っぽいね」を連載中。

ゆっきゅん 1995年、岡山県生まれ。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。9月11日にセカンドフルアルバム『生まれ変わらないあなたを』をリリース。インスタ、Xは@guilty_kyun

※『anan』2024年9月4日号より。写真・幸喜ひかり 文・綿貫大介

(by anan編集部)

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