「ふつう」っぽさが多くの共感を呼んでいる!? ガールズバンド青春譚『ふつうの軽音部』
ananweb / 2024年9月4日 21時30分
バンドを組むまでのあれこれや、登場人物が直面する悩み、試練などは、たしかによくある話かもしれない。だけどその「ふつう」っぽさが多くの共感を呼んでいる本作『ふつうの軽音部』。原作担当のクワハリさんが、投稿サイト「ジャンプルーキー!」に投稿した作品がプロトタイプとなっている。
「ふつう」であることの尊さを描くガールズバンド青春譚!
「軽音部のマンガはいろいろありますが、大人数の軽音楽部を題材にしたものって意外とないなと思ったのがきっかけになっています」
渋めの邦ロックを愛する鳩野ちひろは、高校入学と同時に憧れのギターを手に入れ、軽音部に入部する。ギター初心者なうえ、どちらかというと引っ込み思案な鳩野は、新入部員が45人もいるにもかかわらず、バンドの組み方がわからない。優しく声をかけてくれる人、拙い演奏を鼻で笑う人、早速チヤホヤされている人など、個性豊かな同級生が彼女の心を揺さぶってくる。
「鳩野の最初のイメージは、自分は音楽に結構詳しいし、遊びで入ってきた人とは違うと思っているような、プライドだけは高めだけど実力が全然伴っていない頭でっかちなタイプでした。物語が進むにつれ、意外と努力家なところも見えてきたりして、主人公らしさを徐々に獲得してきた気がします」
鳩野は当初、寄せ集めのメンバーでバンドを組むことになるのだが、大人数の軽音部が面白いのは、人間関係の縮図になっているところ。
「恋愛や友情にヒビが入ってバンドがあっけなく解散したり、あぶれた者同士が新しいバンドを組んだりっていう軽音部ならではの展開は、描きたいところではありました」
やがて鳩野はひょんなことから、コンプレックスだった声に注目されるように。その過程とともにバンドメンバーも大きく入れ替わり、さまざまなキャラクターの表面的にはわからなかった素顔も描かれる。
「作品のテーマは、あくまでも“しょぼい戦い”なんです。たとえばカラオケで声をからかわれたことがトラウマになってるとか、文化祭でどっちのバンドがトリを取るとか、日常にあるようなスケールの出来事に必死になっているのがいいなと思っていて。逆にどんどん成り上がっていくような話ではないので、そのなかでテンションをどう持続させるかは難しいところではあるのですが」
等身大の青春なのにというか、だからというか、妙にまぶしくて、ほほえましくて、ドラマティックすぎない成長が愛おしくなる物語だ。
原作・クワハリ 漫画・出内テツオ 『ふつうの軽音部』3 公園での弾き語り修行を経て迎えた新学期。メンバー探しの旅はまだまだ続く。次のターゲットは、鳩野の歌を小バカにした女子!? 9月4日発売。集英社 770円 ©クワハリ・出内テツオ/集英社
クワハリ コロナ禍中にマンガを描き始め、「ジャンプルーキー!」に「ふつうの軽音部」を投稿。出内テツオ氏を作画担当に迎え同名作で商業誌デビュー。
※『anan』2024年9月4日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・兵藤育子
(by anan編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【ニコニコ】2024年秋クールアニメ中間地点 総合ランキングベスト5を発表!『ダンダダン』『Re:ゼロ』『シャニマス』『アオのハコ』『BLEACH』が上位にランクイン
PR TIMES / 2024年11月21日 13時0分
-
「少年ジャンプ+」「りぼん」完全監修! 小・中学生がデジタルツールでマンガを簡単に描き始められる 「ジャンプPAINT」スタートガイド機能を11月20日より実装!
PR TIMES / 2024年11月20日 19時15分
-
「マンガラボ!」で作品にコメントをもらえるチャンス!伝説の編集者&ゲーム業界の偉人「Dr.マシリト」こと鳥嶋和彦が「KONAMI×白泉社 クリエイター発掘マンガ・イラストコンテスト」に降臨!!!!
PR TIMES / 2024年11月19日 15時45分
-
INI・木村柾哉、主演映画をメンバーが絶賛 松田迅「もう3回観る」
ORICON NEWS / 2024年11月9日 18時46分
-
漫画『ふつうの軽音部』アーティスト15組の応援ポスター ACIDMAN、Ado、キタニタツヤら参加
ORICON NEWS / 2024年11月1日 0時0分
ランキング
-
1知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分
-
2密室のコックピットで!? 戦闘機パイロット襲った「大トラブル」いまだ完全解決できない切実な課題とは
乗りものニュース / 2024年11月27日 7時42分
-
3斎藤元彦知事“火に油”の言い逃れ…知事選でのPR会社「400人分の仕事はボランティア」の怪しさ不自然さ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 10時46分
-
4全国で販売「カシューナッツ」に“鎮痛剤”混入…… 「深くお詫び」 3万5000袋回収、企業が謝罪
ねとらぼ / 2024年11月27日 8時0分
-
5とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください