「見た目イマイチの日に誘われたら…」23歳女性が憧れの彼の心をつかんだ「備え」とは
ananweb / 2024年9月12日 20時0分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、急遽憧れの男性に会えることになった23歳女性。その日「自分比ブサイク」な状況だった彼女の素早い行動とは…。恋のチャンスを逃さない、備えの大切さについて三松先生が教えてくれます!
桃(23)汗くさくても大事なチャンスを絶対逃さない! 旅備(たび)コスメで皮脂レス美人
【レスなひとびと】vol. 254
「あ〜! 着いちゃったねぇ」
飛行機が成田空港に着陸する。桃は9月に夏休みをとり、友達の舞と一緒にシンガポール旅行に行ってきたのだ。
マリーナベイ・サンズのインフィニティプールに入ったり、屋台街のホーカーズで、チリクラブやラクサを楽しんだり。楽しすぎる旅。
「3日間あっというまだったね」
舞が笑う。今は朝9時。スマホの機内モードを解除して、「帰国―」とインスタのストーリーにアップ。すると、即リアクションがあった。まさかの悠斗からだ。
「待って、俺も今、成田いる笑 これからインドなんだけど、早く着きすぎて。よかったらお茶しない?」
画面を覗き込んだ舞は、スーツケース片手にひらりと手を振った。
「まじか。愛しの悠斗くんじゃん。私、京急で帰るからさ、行ってきなよ」
そう、悠斗は桃の憧れの人。同じジムで何度か会ううちにいつのまにか惹かれてた。
(え、でもどーしよう、お風呂入ってない界隈だし、汗くさいし、髪ベタついてる)
昨日はシンガポールのホテルをチェックアウトしたあと、1日遊んで0時半の飛行機に乗った。7時間半のフライト中は寝るだけだし、誰にも会わない。ベタついててもいいやと思ってた。
急いでトイレに駆け込む。まずはドライシャンプーだ。シートで指の腹で地肌を拭いていく。ベタッとしていた前髪がサラサラに復活。
お次は汗拭きシート&化粧水の入った洗顔シート。そのあと下地の上に艶感のあるクッションファンデを重ねて、ちゃちゃっとパウダーで眉毛を整えた。レッドコーラルの色付きリップを唇と頬に軽く載せて伸ばす。首筋と脇の下も拭いて、デオドラントスプレーをシュー!
すっぴん風だけど清潔感は死守。よし、これなら会ってよし!
空港内のカフェで悠斗と合流。
「桃、おかえり。旅行帰りにごめんな。夜中フライト疲れただろ。でも元気そうだ」
「めちゃ偶然だね」
「いや、俺も超びっくり」
シンガポールの観光話で盛り上がる。インドで安宿に泊まる予定の悠斗は、シャワー浴びられるか心配だなと笑う。桃は、余っていたドライシャンプーのシートをあげた。水歯磨きも。紙石鹸も。
「こんな便利なのあるんだ」
「ふふ、いいでしょ」
「桃って、意外としっかりしてるし、たくましいよな」
「それって褒めてる?」
隣に座る悠斗を小突くと、「褒めてる褒めてる」と、手首を掴まれ、ドキッとする。
「なんか、桃みたいな子と旅したら楽しそうだよな」
意味深につぶやく悠斗。そして。
「変なタイミングでだけどさ、よかったら俺たち付き合わない? 返事は帰国後でいいからさ」
「信じらんない。悠斗のこと気になってたからモチ、付き合うよ」
「返事はやっ。 え、うれしすぎ、これ俺今からインドいくのやめる? もっと話したいんだけど」
照れ笑いする悠斗。ああ、今日会っといてほんとによかった。旅備コスメなかったら会うの躊躇してたよ。
【三松さんからのコメント】
恋はタイミングって言います。桃さん、花丸アクション。まさかのタイミングでの連絡でしたが、チャンスを逃さずモノにできた桃さん、ナイスです。
ビジュアルが自分比でイマイチな時って、どうしてもひとと会うのを渋ってしまいがち。だからと言って断ってしまうと、相手もきっと自信をなくしてしまう。
今回悠斗さんが告白に踏み切れたのは、急な連絡でも桃さんが来てくれて、「これはもしかして?」と期待できたからではないかと。そう考えると、やっぱり好きな人にはどんな自分比ブサイクな状況でも会えるようにしておきたいものですね。
とはいえ、24時間365日完璧ナチュメイクでいるのは難しい。そんなときに、すばやくリセットできるプチプラコスメは心強いです。
ドライシャンプーや洗顔シートは、災害時に水が使えなくなってしまった時にも役立ちます。旅にはもちろんもってこいですが、いざという時の備えとして、家や会社に常備しておくとよい。
コスメ用の予算はもう使い切っちゃった! というかたも、「旅備コスメ」なら防災備蓄としても買ってもよいのではないか。備え女子は、ポイント高いよ。
「今回のテーマはメンズにもあてはまる! 気になる彼女と鉢合わせとか、社食で隣同士とか、いざという時、皮脂レス・体臭レスなさわやか男でいてくれよ。恋はタイミングだ(昭和歌謡の歌詞みたいだが)」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。
©fishcake/Adobe Stock
文・三松真由美
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