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気づかなかった自分の才能が開花するかも!? ポテンシャルを引き出すための3STEP

ananweb / 2024年9月7日 19時30分

気づかなかった自分の才能が開花するかも!? ポテンシャルを引き出すための3STEP

自分のポテンシャルをもっと引き出すために一体何から始めればいい? 具体的なノウハウを心理カウンセラーの塚越友子さんに伺いました。

ポテンシャルとは、学びや訓練、経験を積むことで開発できる潜在能力のこと。ポテンシャルを引き出すには、3つのステップが必要。

「まず、興味・関心があり、自分の力量と照らし合わせて不可能ではないことに挑戦すること。次に行動に移すこと。そして、とことんやりぬくこと。重要なのは、ストレスや緊張を感じても、不快な感情はそのままにして挑戦をやめないことです。特別な努力をしなくても過ごせる“コンフォートゾーン”にとどまるうちは、潜在能力は引き出せません。新しい環境に踏み出すことで、スキルや知識を得て、自分の可能性を広げられる。また、規則正しい生活を送って、心身のエネルギーを保つことや、自己内省によって心の安定を図るなどして、挑戦しやすい環境を整えることも大切です」

新しい習慣を身につけるために必要な3つのステップ。

変わりたいけど変われない。何からやればいいかわからない人は、ポテンシャルを引き出すための3つのステップを実践してみて。気づかなかった自分の才能が開花するかも。

【STEP1】興味・関心があることや「これならできそう」と思えることを選ぶ。

「まず大事なのは、何に取り組むかを決めること。関心があって、自分の力量と照らし合わせて、不可能ではないことにトライすることが大切です。もともと自分が好きなことや興味のあることだったら、慣れない環境でのチャレンジでも失敗よりも期待が高まり、根気強く続けられるはず。ポテンシャルは能力を育成した後、それが潜在能力だったとわかるものです。とはいえ、実際に能力を育成する過程において阻害要因が多すぎる領域に挑戦するのは無謀であるといえます」。自己分析で強みや才能、長所が伸ばせそうなものを見つけると早い。わからない時は他者からアドバイスをもらっても。

【STEP2】いざ決めたら、実際にやってみる!

「挑戦したいことが見つかったら、勉強、訓練、経験を積む。新しいことを始める時は、簡単なことも難しく感じたり、億劫に思うこともあるでしょう。そして、不慣れな環境や変化には不安を伴うことも。そうしたネガティブな気持ちに引っ張られて、勉強や訓練をやめると、ポテンシャルはいつまで経っても引き出されません」。継続的にやることで、苦手や弱点を把握できる。課題を見つけたら、それをクリアするための具体的で達成可能な目標を設定…ということを繰り返そう。目指す方向が明確になると、モチベーションが高まりやすくなる。淡々と継続することで、スキルや知識が積み重なる。

【STEP3】コンフォートゾーンを抜けるまで追求する。

特に努力をしなくても、快適に過ごすことができ、心理に安心や安定がある“コンフォートゾーン”にとどまっているうちは、成長は制限される。「慣れ親しんだ行動や仕事は、リスクをとらずに失敗も避けやすい。安全で快適ですが、自己成長にはつながりません。コンフォートゾーンを抜け出すことで、未知の状況に対処する力や新しい視点を得ることができ、可能性が開ける。慣れない環境では落ち込んだり、不安になることもあると思いますが、そうした感情はピークを越えれば下がっていくもの。不快な感情をそのままにして、ひたすらストイックに実践・練習を繰り返す精神力・身体力が鍵に」

コンフォートゾーンを抜けるために! 自分を強くしてくれる、前向きアクション。

ポテンシャルを開花させるためには、適切な学びや訓練、環境が大事。そして、新しいことに挑戦できる心身のベースづくりも重要です。習慣化することで、より豊かな人生を築くことができるはず!

メンタルを安定させ、健康を底上げ! ルーティンを作る。

挑戦しやすい環境を作るには、まず、規則正しい生活を送ること。「コンフォートゾーンを抜ける際は大きなストレスを感じます。私たちは体内時計がスムーズに働くことで心地よさを感じるようにできていますが、逆に、生活リズムが乱れると気分の落ち込みや健康障害を引き起こすこともわかっています。規則正しい生活を送ることは体内時計がスムーズに働き、メンタルが安定しやすくなることにつながります。また、適度な運動もメンタルにいい影響を及ぼします」

モヤモヤを溜め込まないために。自分メンテナンスをする。

自分の感情や思考を整理すると、コンディションが整いやすい。「たとえば誰かの一言にムカついた時、自分の感情を分析する。すると自己理解が深まり、同じように辛いことがあっても、不快な感情も冷静に受け止められ、やる気がそがれにくくなります」。自己メンテナンスをする時は、日記を書いたり、ぬいぐるみに話しかけたり、AIメンタルヘルスアプリを使ってモヤモヤを言語化。また、その日の感謝したいことを綴る“感謝日記”をつけると、ポジティブな気持ちを維持しやすい。

ネガティブ感情に支配されない自分に。マインドフルネス瞑想をする。

“行動は感情に支配されない”ということを自覚することで感情に左右されずにチャレンジし続けられるようになります。その感覚を習得するために有効なのがマインドフルネス瞑想。「具体的には、自分の思考や感情に引きずられず、呼吸や体の感覚に意識を配ること。この訓練をすることで、日常で自分の感情を横に置いて、物事に取り組めるようになります。1日5分でもいいので瞑想タイムを作りましょう。スマートウォッチやアプリを活用すると感覚が掴みやすいです」

「な私」を増やして、自分を強化! サードプレイスを作る。

「会社や学校、家庭以外で、趣味でつながった友達やジム仲間、推し活コミュニティなど、さまざまな自分の“居場所”を作っておくのもおすすめ。居場所が複数あることは自分自身にはいろんな側面があるという自己認識につながります。すると職場や家庭で辛い出来事があっても、出来事への肯定的な解釈が浮かびやすく、心の安定を保ちやすくなります」。リアルの場に限らず、オンラインでのつながりも有効。新しい価値観に触れることによって、視野が広がることも。

つかこし・ともこ 臨床心理士、公認心理師、博士(教育学)。東京中央カウンセリング代表。人間関係の悩みや生き方に関するカウンセリングに定評がある。著書に『銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方』(だいわ文庫)ほか多数。

※『anan』2024年9月11日号より。イラスト・松尾モノ 取材、文・浦本真梨子

(by anan編集部)

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