「お前はかわいくないんだから…」容姿いじりをする彼氏の「3つの本心」と対処法
ananweb / 2024年9月12日 19時30分
付き合った彼氏が、容姿いじりや女性へのダメ出しを「好きだから」と称して行うことがよくあります。実際問題、男性側にはどんな心理が働いているのか、また女性側は、どう対応したらよいのか、ラブラブな関係でいるためにも、無視しちゃいけない彼氏からの失礼対応についてまとめます。
容姿いじりにダメ出し、彼女にキツいことを言う彼氏の本心と対処法
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 263
大好きだった彼なのに、付き合い始めたら容姿いじりをしてくるようになった。
「もう歳なんだから、見た目に気をつけても仕方ない」
「そんな服着てみっともない」
「可愛くないんだからわきまえろ」
などなど、容姿いじりの具体例は無限にあります。かくいう筆者も、過去に付き合っていた男性から容姿いじりをされていたことがあります。
その彼は、私のことを「おばさん」「ブーちゃん」と2人の時だけ呼ぶのです。やめてといってもやめず、むしろコミュニケーションの一種といった感じで、延々に繰り出していたことが思い出されます。
こうした容姿いじりは、女性が嫌がったとしても、男性は断固として続けるケースが多いです。ではその心理は一体どこにあるのでしょう。今回は、容姿いじりをする男性の本心と、された際の適切な対処法について解説します。
容姿いじりや勝手なアドバイスをする彼の本心
「容姿いじりはダメ」
最近はSNS等でこうした話題もオープンに語られるようになりました。しかし、容姿に対する捉え方は上の世代の男性になればなるほど甘く、笑いに変えたりするケースは増えていきます。
では、愛すべき彼女に対して、容姿いじりを行う男性の本心とはどこにあるのでしょう。まずは3つ解説します。
いじり=愛情だと思っている
いじりというのは、ある種の親しみを持ったコミュニケーションである。そう思っている男性は未だに多いものです。容姿いじりというのは、いじりの中でも気軽にできるもののため、ついやってしまう男性がいます。
また、親世代がいじりを愛情表現として使っていた場合、子どもにもその価値観が受け継がれているころが多いです。
容姿いじりを愛情表現だと思っているタイプの男性がやっかいな点は、「いじる=良いこと」だと強く思い込んでいる点です。彼女側がキレたり嫌がったりしても、「話が通じない」と受け入れず、むしろ女性側がおかしいと言い切って終わります。
先ほどご紹介した筆者のケースも、まさにこの愛情表現としての容姿いじりでした。だからこそ、嫌がれば嫌がるほど、向こうは嬉しそうになり、さらにからかってくる…という、小学生のようなやり取りがありました。
本当にタチが悪いです。
相手の成長に貢献したいと思っている
続いては、“ナチュラルモラハラ”と言える「相手の成長に貢献したい」という、余計なお世話がベースにある容姿いじりです。
例えば、「もっと痩せなよ」とか「こういう服は似合わない」とか「もっとこういう化粧しなよ」みたいな、不要なアドバイスをこのタイプは繰り出します。
愛情表現の容姿いじりには「ブス」「ブタ」など、小学生レベルのいじりが多いのに対し、こちらは一方的な決めつけのアドバイスが多いです。
彼らの意識にあるのは、純粋に彼女をもっと成長させたい、もっと良くなってもらいたい、という気持ちです。しかしその意識の下には、相手を下に見たり、低く評価したりすることで、自分の正当性を主張したいという誤った考えがあります。
彼がこの余計なアドバイスをするタイプかどうか迷ったら、アドバイスを無視したときにどういう態度をとるかを見てみましょう。純粋な提案として言ったものなら、「そっか」で話は終わります。しかし別の意図が隠れていた場合、無視をしたらあっという間に男性のテンションは下がり、不機嫌になったり、さらにあなたを否定してきたりするでしょう。
相手を自分の思った通り動かしたい
最後は、大人が子どもにやるような命令の代わりの容姿いじりです。
一部の大人は、まだ理解力が高くない子どもをいじったり罵倒したりすることで、自分の意のままに動かそうとします。例えば、「ブスなんだから愛嬌くらい持て」と、大人が子どもに言った場合、それは人前でニコニコ振る舞えという命令です。
これは大人と子どもの関係で起きるやり取りですが、同じようなやり取りは、カップル間でも見かけます。
過去に聞いた話だと、ある女性は彼と洋服を買いにいくと、毎回容姿いじりをされるから最後は買う意欲が失せてしまう、という話を聞きました。
その彼は、彼女が選んだものは毎回「そんな派手な柄は似合わないのにどうして選ぶの?」「いつも同じような色の服を選んでセンスがない」などと言ってくるのだとか。
そうして「こっちの方が可愛い」と、彼好みのフェミニンで、彼女が好きじゃないテイストの服を持ち出してくるのだそうです。
彼女は彼の気分を害さないために、提案を飲んだりスルーしたりしていたそうですが、ここまでいくと、もはや地獄の時間です。
容姿いじりをされた時にはどうしたら良いのか
容姿いじりをおこなう男性側の本心について、3つの気持ちを解説しました。こうしたいじりをされた際、女性側はどう向き合っていくのがよいのでしょう。3つ注意点をまとめました。
流さない! 笑って済ませない!
容姿いじりが冗談のノリで繰り出されたとしても、そのノリに反応し、笑って済ませてはいけません。
また、「やめてよ」と否定したとしても、笑いながら言ったり、サラッと否定して流したりするだけでは、深刻さが伝わらないので避けましょう。
1回のやり取りは軽いものでも、彼から長期的に繰り出されるものなら、それは深刻な問題です。だからこそ、笑って済まさないことと、流さないことは意識してください。
同じ温度でやり返さない
容姿いじりをしてくる彼に対して「あんただってデブじゃん!」といった風に、同じ土俵に立ってやり返し、不快感を伝えようとする人がいます。
しかしこのアプローチは、いじりを問題視している人にはあまり有効な対策ではありません。
なぜなら、そもそも容姿いじりを愛情表現だと思っている人にとって、いじり返されることは愛情表現が返ってきただけなので、ダメージにはなりません。
また、いじりによって女性より優位に立ちたい人からしたら、「逆ギレしている=図星」だと思われて終わります。どのタイプにも効果を発揮しないので、意識的に避けるのがベターです。
キレない! 泣かない! 感情だけを伝えない!
いじられて不快感を抱いた際、ついカッとなって言い返したり、感情的に泣いたりしてしまう女性もいます。女性側の傷つく気持ちは痛いほどわかりますが、残念ながらこうした感情的な反応は、彼の心を動かしません。
一般的に、男性は女性よりも共感力が低いと言われています。個人差がある話ではありますが、共感力が女性と一致していない人に感情を伝えても、理解がスムーズに追いつかない事の方が多いです。
だからこそ、キレたり泣いたりするのではなく、適切に事実と改善案を伝え、相手の反応と向きあうことが大事になっていきます。
真剣に向き合ってダメなら別れも考える
容姿いじりについて、3つの男性心理と、不快感を伝える際の注意点を紹介しました。
これはどのタイプにおいても言えることですが、基本的に容姿いじりは治りにくいクセであることが多いです。なぜなら、容姿いじりの根底には、その人の幼少から培われた価値観が大きく関係しているからです。
当たり前だと思っていることを疑い変えていくことは、誰だって大変です。しかし、容姿いじりはおかしいことだと気づけないと、止むことはありません。だからこそ、とても難しい問題です。
彼に「それは言わないでほしい」「やめて欲しい」と真剣に伝え、それでも彼が態度や言動を改めなければ、あなたは将来を見据えたとき、彼で良いのか、本当に彼のそのいじりを一生受け流せるのか、改めて考えなくてはいけません。
自分の尊厳を守ることは、自分の幸せに近づくことです。まずは彼と向き合い、ずっと幸せを感じられる関係づくりができる相手か、確かめていきましょう。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
©Summit Art Creations/Adobe Stock
文・おおしまりえ
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