「カップル動画で月収200万円…!」過去を暴かれた24歳女性の「決して消えない過ち」
ananweb / 2024年9月26日 20時30分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、元彼とのエッチなカップル動画を今彼に見られてしまった24歳女性。別人と偽って必死で今彼を説得したものの…。デジタルタトゥーのリスクと「未来の自分」の大切さについて、三松先生が教えてくれます!
エミ(24)超実家太い系彼氏と婚約! でもデジタルタトゥーのせいで未来レス…
【レスなひとびと】vol. 256
エミは上京して薬剤師になった。でも、すぐ辞めた。なぜなら他にけっこうな収入があるからだ。
「一体Eちゃんは、何分耐久できるのか?」
隣で実況するのは彼氏のガク。エミとガクは、ちょっとえっちなサイトで動画配信をしているのだ。
とはいえ、大事なところにはめちゃめちゃモザイクをかけて、違反には注意している。身バレのために、デカめのマスクもしているし。安心安心。
一番の収入源は、ファンクラブだ。サイトでファンになってもらった人たちには、月額2,000円のファンクラブに誘導している。ちょっとお高めだけど、いちゃいちゃカップルの動画って、意外と需要があるっぽい。登録者数はもうすぐ1,000人。ファンクラブだけで、月収200万円ってことだ。
新宿の賃貸タワマンからは有名企業の広告が見える。高速を通る車も小さなおもちゃに見える。屋上階にはジムもスパもあるし、しあわせ&しあわせ。
「うちの歳でこんないいとこに住んでる人、あんまりいないだろうな」と優越感にひたる。人生チョロいと鼻高だ。
しかし終わりは突然やってきた。ガクに好きな人ができたのだ。
収入が収入だけに「演じるだけのビジネスカップルでいいじゃん」と掛け合ったが拒否。秒で別れた。恋ってこんなもんかよ。
「大丈夫、エミは可愛いからすぐいい彼氏見つかるよ」
ガクの言葉通り、そのあとすぐにマッチングアプリで実家太い系彼氏ができた。トントン拍子の恋愛再開。両親への挨拶もすませ、もうすぐタワマン戻れるか。と思っていたのだが…。
「これってエミだよね」
麻布台ヒルズのカフェでデート中、シン・彼氏の瑛人に詰め寄られる。
「え、何言ってんの?」
「や、婚約前に親がどうしてもっていうから、調べさせてもらったんだ。ずっと薬剤師してるって言ってたけど…嘘だったんだね」
瑛人が人目を憚りつつ差し出したのは、えっち動画のスクショ。ガクとエミが、ファンクラブ会員限定で公開していたものだ。もう削除済みなのに、スクショが掲示板に上がっていたらしい。そんな。
「違うよ、別人!」
必死で説得したけど、肩のほくろや声の一致などで、言い逃れしきれなかった。
「好きだけど、ごめん。結婚はできないや。俺は、デジタルタトゥーとかない子でないと無理」
そう言って席を立つ瑛人。デジタルタトゥーがあると、結婚もできないのか。
【三松さんからのコメント】
上京後、すぐに爆稼ぎ。
「東京にいたら、私ってこんなに簡単に稼げるのか。人生チョロいな」
そう思ってしまった気持ちもわかります。謙虚な気持ち、感謝の気持ちを持てって世間は言うけれど、アクティブで、夢追うZ世代にはピンとこないひともいる。それは経験値が増えれば、絶妙に理解できるので、心配しないでね(謙虚や感謝が辞書にないオッサンオバサンもいることはいるが…)。
さて! デジタルタトゥーには気をつけて。一度ネットの海に流れたら、タトゥーレスには戻れません。ファンクラブ会員限定公開でも、スクショされたらアウト。制限しきれない。
貶めることを狙ってスクショ集める悪い奴だっているんだから。
もちろん、過去を気にしない相手が現れればそれもよし。
ただ、ばあちゃんになるまでデジタトゥバレを気にして過ごすのはメンタルきついです。
玉の輿系、実家太い系のメンズは当の相手が気にしなくとも、彼の家族や職場の人の目に留まって、マイナスイメージを抱かれるリスクを避けられません。私も探偵事務所に友人がたくさんいますが、確実に過去を探られるのよ。彼の地位だって、危うくなるかも。
えっちサイトに動画を上げるのはかなりリスクのある行為。モザイクが足りなかったり、外で撮影してしまったりすれば法的に罰されることだってある。そうなってしまえば、恋や結婚どころではない。
今の稼ぎはもちろん大事。でも、未来もエミさんが持っている大事な資産です。若いからこそ、未来レスにならない選択をして。
「現在の手持ち金と、未来のハッピー。比べるのは難しいけど、必ず“今自分”と“未来自分”を天秤にかける習慣をつけよう。未来がハッピーフルになりますように、わたしも年下女性の皆さんにドンドンきっついアドバイスしますぜ!!! Bye!」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。
©dikushin/Adobe Stock
文・三松真由美
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