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実は略語でした! 「ジム」って、なんの略?

ananweb / 2024年9月23日 19時30分

実は略語でした! 「ジム」って、なんの略?

ふだん何気なく使っている言葉のなかに、実は略語がけっこうあります。これって略語だったの!? と驚く意外な略語をご紹介。今回は、「ジム」です!   

「ジム」って、なんの略?

ダイエットや体型キープのために通っている人も多いジム。マシンだけが置いてある手軽なものから、プール付きのジムまでタイプもいろいろあり、ニーズに合わせて活用できます。

そんな身近なジムも、実は略語。さて、いったいなんの略でしょう?

ジム、もともとは…

ジムは、英語gymnasiumの略でした!

英和辞典に載っているgymnasiumのおもな意味は、「体育館、屋内競技場、ジム」。ほかに、「(古代ギリシアの青年が集まって運動や討論をした)練成所、体育場」という意味もあり、こちらがそもそもの語源です。

ちなみに、ドイツ語のギムナジウム(Gymnasium)も同じつづりですが、意味は、「大学入学を前提にした9年制の中等学校」。同じ語源でも意味がかなり違いますね。

萩尾望都さんの漫画やヘルマン・ヘッセの小説など、ギムナジウムを舞台にした古今東西の名作も数多くあります。進学校に通う繊細で美しい生徒たちのイメージが漂ってくる「ギムナジウム」という言葉と、筋肉モリモリの人もいる「ジム」がもともと同じ言葉だったというのもおもしろいです。

エアロビの本来の意味は…

続いては、ジムつながりで「エアロビ」についてご紹介。

エアロビは「aerobics(エアロビクス)」の略で、日本語に訳すと「有酸素運動」となります。(aerobicsの接頭辞aero-は英語のairのこと)

この運動は、アメリカの医師Kenneth H. Cooperが考案したもので、具体的にはウォーキングやランニング、水泳など、酸素を体内に摂取しながら続ける全身運動を指します。

いっぽう、陸上短距離走のように筋肉が酸素を使わない無酸素運動のことは「anaerobics(アネロビクス)」といいます。エアロビクスもアネロビクスも運動生理学の専門用語です。

ジムのスタジオなどで行われているエアロビクス・ダンスは、ダンス形式の有酸素運動のこと。「エアロビ」というと、このダンスをイメージする人も多いと思いますが、本来のaerobicsはダンスに限らず有酸素運動そのものを指します。

ジムはgymnasiumの略

ジムは、gymnasiumの略でした! エアロビの本来の意味は有酸素運動だったこともご紹介しました。

意外な略語、次回もお楽しみに!

参考資料
・世界大百科事典(平凡社)
・日本大百科全書(ニッポニカ)(小学館)
・ランダムハウス英和大辞典(小学館)

文・田代わこ

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