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【離婚は「マル」。】3週間で離婚したバツイチ・ゲイの結婚観

ANGIE / 2016年2月15日 23時30分

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アラフォーのゲイで「バツイチ」のジュージーです。

ゲイの私には結婚なんてと思っていましたが、私の住んでいる英国で同性婚が合法化されたことにより、結婚をした経験があるのです。

そんな、ゲイでバツイチな私の「結婚観」を読者の皆さんはどうお感じになるでしょうか?

 
 ゲイにとっての結婚とは?
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そもそも私には自分が結婚するという概念があまりありませんでした。結婚はストレート(異性愛者)がすることで、我々ゲイには関係のない儀式だと考えていたからです。

多くの「隠れゲイ」たちの中では、世間体を保つために女性と結婚するケースがあります。しかし家族にカミングアウトもしてある私には、その必要はありませんでした。

私には結婚前に8年間同棲していたイギリス人の彼がいましたが、二人の胸中にも「結婚」の二文字は現れませんでした。ただ漠然とこれからも同棲を続け、二人で幸せに老いていくんだろうなぁと考えていました。

しかし突然ゲイにも結婚の権利が認められ、結婚することで得られる現実的な恩恵が明らかになったのです。

結婚していないと財産分与が得られないだとか、法的伴侶でないと面会謝絶の病室に入れてもらえないとか、ただ愛し合って一緒に暮らしているだけでは賄いきれない部分が出てきており、その恩恵は私たちにとって大きなものでした。

そこで私たちは今後のためにも結婚をすることにしました。20代最後の年でした。

 
 結婚とはまさに祝福されること
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いつもはなぁなぁの彼でも、そのときばかりはきちんとイギリス式に私の前で片膝をおりプロポーズをしてくれました。「僕とこれからも一緒にいてくれますか?」と言ってもらい、本当に心から嬉しかったのです。

それから両家族出席のもと、イギリスで挙式をしました。無神論者の彼の意向で無宗教のセレモニーにし、誓いの言葉も自分たちでアレンジしたものにしました。

ただ「死があなた達を分かつまでこの人を愛し続けますか?」の部分は大事に残し、ちゃんと映画のごとく「イエス、アイドゥー」と言いました。

言葉が通じないのにハグしあって泣いている両家の家族を見たときに、「結婚とはまさに祝福なんだなぁ」と感じました。泣き続けるお互いの母親2人を見ていたら、私たちも嬉し涙が止まりませんでした

 

式から一週間が経ちいつもの日常へ戻った私たちでしたが、なかなか「結婚したんだ」という実感を持てませんでした。毎日結婚証書を眺めるでもなく、ただ二人の薬指にはペアリングがつけてあるだけの平穏な日常だったのです。

 
このままで良いのだろうかという疑問が沸いた日
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しかし式から3週間後のある日、私たちは急に離婚することを決めました。今思い返せば、結婚をすることで8年間一緒に暮らしてきた二人の中で何かが完結してしまったのです。

私たちにとって、結婚は出発点ではなく終着点に思えてしまったのです。

ずーっと与えられることのなかった権利を得て「これ以上何を望むのか」と考えたとき、「あー、あとはこの人とただただ老いていくんだ」と思いました。

「これからずっとこの人の描く理想の人生設計に私はついていけるだろうか?」「ただ一人の人と死ぬまで一緒に過ごして良いのだろうか?」という疑問がふとよぎったのです。

お互いの出した答えはノーでした。そこで私たちは円満離婚し、別居して別々の人生を歩むことを決めました。

 

こうして電撃離婚をした私たちに周囲は批難轟轟でしたが、私たちは結婚したときよりも離婚してからの方がより幸せになったと確信しています。離れてみて初めてお互いをもっと客観視しリスペクトすることができるようになりました。

彼は今でもとても大事な人ですし、私の現在の相方や彼の相方とも仲良くしています。まさに離婚が私たち二人を救ったのだと思っています。

あのまま疑問を抱きつつ暮らしていたならば、浮気もあったかもしれませんし、悲惨な状況になっていたかもしれません。

 
あなたは契約をする準備ができていますか?
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私がさせてもらっているカード占いやスピリチュアル人生相談へ来られる方の質問の多くは、やはり恋愛と結婚です。

でも私は必ず「あなたにとって結婚ってなんなの?」「なんで結婚したいの?」「結婚して何が得られるの?」「本当に彼氏が必要?」と尋問します。

もし確信のないまま結婚というゴールを目指しても、私の二の舞かそれよりひどいことになるかもしれないからです。

結婚とはまさに「死が分かつまでこの人と一緒にいます」という契約なのです。「自分を捨てて一生この人のために生きる」と思えない限り、軽はずみにできるものではありません。

もし周囲から結婚しろと言われたら、その人たちに私と同じ尋問をしてみてください。もしあなたが100%満足できる答えを得られたのであれば、結婚を考えても良いと思います。

でもまだ疑問符が頭上を飛んでいるようならば、もっと時間をかけても良いのではないでしょうか。

 

結婚適齢期なんてものは存在しません。あなたが準備できたときこそが適齢期なのですから。

また離婚を考えている方は自問しましょう。離婚で得られるメリットとデメリットを客観的に分析し、本当に離婚したほうが幸せだと思えたならば恐れずに再スタートしたら良いと思います。

 
離婚はバツではなくマルにもなりうる!
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「離婚歴を『バツ』なんていうから嫌なんです」と、どなたかが仰っていました。「私はマルイチよ」と。離婚したことが正解だったからマルを付けたんですって。なんて素晴らしい考え方でしょう。

結局は自分自身が何を必要とし、準備ができているのかどうかを確認すればおのずと答えは導き出されて来るものです。そして出た答えがどうであれ、自分次第でバツにもマルにもなるものなのでしょうね。

結婚を迷っていらっしゃる方も離婚を迷ってらっしゃる方も、皆さんにとって一番良い答えが出ることを願っております。

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