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【仕事って、楽しい!】脱サラしてわかった素敵な人生をつくる「働き方」

ANGIE / 2016年2月18日 21時0分

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人生に迷ったときは感じていることを深く考察せず、先行きも考えず決めてばかり。

26歳でサラリーマンを辞めてフリーランスになったときも「毎日同じ場所・同じ時間に通勤するのがイヤだから」という理由で、何の伝手もなくライターを名乗り始めました。

人がひしめく街でいろんなものにぶつかりながら流され、掴んだり手放したりを繰り返している今、主体的に何かを手繰り寄せた感覚がないのに「ずいぶんいろんな経験をしてきたな」という感覚があります。

大それた格言はないけれど、フリーランスの私が仕事をする上で大切にしているコトがたまに、人生をいい方向に転がしてくれる気がしています。

 
意識して相手を好きになるよう努力すること
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ライターである私は取材でインタビューをすることが多いので、毎日のように初対面の人の話を聞いています。いろんな仕事をしているその道のプロフェッショナルに出会えることは、ライターをやっていて良かったと思うことの一つです。

インタビューで意識するのは「話を聞き終えたときに相手のことを好きになっていよう」ということ。相手のことを悪く書くために取材することはないので、どんな話を聞くときでも自分が相手のことを好きになれる要素を探しています。

「きちんと質問をしよう」というよりも、「この人を好きになりたい」という気持ちで会話をすると相手への質問も自然にわいてくるのです。たぶん、合コンで目の前に理想の男性が現れたときの気持ちと前のめり感に似ていますね。

 

人は「あなたが好きだ」と言われるとなんとなく気になり始めるように、好意を持たれたら好意を持ち返します。これは、以前ANGIEで取材した臨床心理士・山名先生がおっしゃっていました。

話をおもしろく聞いていると相手はとてもオープンに、いろんなことを話してくれるようになります。

初対面の人への取材で1時間かけて少し距離が縮まったと思う瞬間や、「話すぎちゃいました」と言われたとき、また「今日はとても素敵な人に会えた」と思えて帰路につくとき、ライターっていい仕事だなあ……と思います。

こうして誰かに会うたびに、ちょっとずつ幸せな気持ちになるのです。

 
一流の仕事がわかると豊かな人間になれる
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この世界はプロの仕事によって成り立っています。「私には絶対できない」と思う仕事を世界のどこかで誰かが必ずやっていて、社会というものができあがっているのです。

例えばパソコンの調子が悪くなって「お客様サービスセンター」に問い合わせると、やさしいお姉さんが的確な指示をして、するすると治してしまいます。向こうにはマニュアルがあるのでしょうが何が起きているのかさっぱりわからない私には「魔法使いか⁉」という感動すらあり、人の仕事って尊いなとしみじみ思ってしまうのです。

 

プロの仕事に触れると、いつでも刺激を感じられます。お寿司を握る職人さんの手先を見ているだけで惚れ惚れするし、小説を読むとその才能に羨望してため息が出ます。

映画を観れば表情一つで感情を表現する役者の偉大さに拍手をしたくなり、飽きさせないカメラワークで作品を生み出す監督や制作スタッフのセンスと技術、こだわりに脱帽します。

私という人間から出てくる考えやアイディアなど、あらゆるアウトプットはこれまで見て、聞いて、泣いたり笑ったり怒ったりしながら吸収してきたあらゆるインプットによってできています。完全にオリジナルなものなんて、何一つないのです。

だから「プロの」「一流の」仕事に触れて、自分の中の引き出しを増やしたいと常々思っています。

 
「時間軸」を変えてみること
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私はライターをしながら、週末は「チアダンス・チアリーディング(以下、チア)のインストラクター」という顔も持っています。

高校・大学と続けていたチアを社会人でも続けているうちに子ども向けのインストラクターニーズが高まり、「ではやってみるか」と軽い気持ちで教室を始めたら、なんだか軌道に乗ってきた……という、完全なる行き当たりばったりの人生。

26歳で脱サラした際「ライターで食っていけなかったら困る」とリスクヘッジとしてインストラクターの仕事を増やして以降、ライター業もインストラクター業もそのまま両立させて、今に至ります。

 

本当はライターとして食べていけるようになったら、インストラクターは辞めようと思っていました。でも結果的に「書く仕事」と「踊って教える仕事」という、まったくタイプの違う二つの仕事がお互いを補完し合って絶妙なバランスをもたらしてくれることに。

その理由は「時間軸が違う」から。インストラクターとして接している子どもたちは、分刻みに仕事をする大人たちとは異なる時間の中で生きています。

最短の時間で結果を出すために役に立たないことは排除する「効率の世界」から、一見無駄そうなことも夢中で取り組む「非効率の世界」に一気にワープすることで、私の心身はいつもリセットされます。

原稿でぐずぐず悩んでいても、インストラクター業が終わったあとにはスッと書けるようになったりもします。これは旅から帰ってきたときの、疲労感とともにスッキリとして前向きになれる感じに似ている気がします。

同じスピード、同じ価値観の中で走り続けていると、心がきゅうと追い詰められて苦しくなってしまいます。自分をいつもとは違う時間軸にワープさせることの大事さを、私は生徒たちに教えてもらいました。

 
「流される」から遠くに行ける
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汎用性のないことをつらつらと書き散らかしてしまいましたが、ここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます!

私が行き詰まったときに救われる好きな言葉に、クリエイティブディレクター箭内道彦さんの「『流される』から遠くに行ける」があります。このフレーズを目にしたとき、流れに身を任せることで出会える何かもあるのだと、心が軽くなったのを覚えています。

 

このコラムで共感や反論や違和感……何かちょっぴりの引っかかりを、だれかの心に残せたとしたら幸せです。

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