二大女優に学ぶ、子どものいない人生に必要な何かとは?
ANGIE / 2016年3月6日 21時0分
小泉今日子さんと山口智子さん。どちらも50代でますます輝きを増す、日本を代表する女優さんです。
お二人のもう一つの共通点は、子どもがいないこと。この件について、くしくもお二人のコメントが同時期にメディアで紹介されて話題になりましたね。
子を持たないという選択に、勇気をもらった女性も多かったのではないでしょうか。アラサーのみなさんは、出産と子育ての問題をどのように捉えていますか?
小泉今日子と山口智子「子を持たない」ことへの想いとは
子どもがいないことは同じでも、お二人の想いには大きな違いを感じます。それぞれの言葉からご紹介しましょう。
まずは小泉さんから。読売新聞の「日曜読書面」に掲載された伊吹有喜さん作『四十九日のレシピ』の書評の一節です。
「四十歳を過ぎた私の人生の中で、やり残したことがあるとしたら自分の子どもを持つことだ。時間に限りのあることだから、ある年齢を過ぎた女性なら一度は真剣に考えたことがあると思う。
家族の再生を描いた心優しいこの物語を読んで、私はそんな思いから少しだけ解放された」
当時小泉さんは、少なからず自分の子どもを持たなかったことに後悔を感じていたようですね。
一方、山口さんは雑誌『FRaU』3月号のインタビューで次のように語っています。
「私はずっと、『親』というものになりたくないと思って育ちました。私は、『子どものいる人生』とは違う人生を歩みたいなと。だからこそ、血の繋がりはなくとも、伴侶という人生のパートナーを強く求めていました。
私はずっと、子どもを産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。
~中略~
私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」
片や山口さんは、子どもを持たないという自分の選択に「微塵の後悔もない」とおっしゃっています。
山口さんのように子どもを産まない、持たないと決めている女性は恐らく少ないでしょう。今はまだそのタイミングではなくてもいつかは産むのだろうと、ぼんやりと想像することはあるのではないでしょうか?
もしかしたら小泉さんも、そうだったのかもしれません。だからこそ、「やり残したこと」と苦い気持ちを抱えていたのではないでしょうか。
子どもいらないって即答できますか?
仕事もプライベートも楽しくなり始める30代。そんなときに、子どもを持つことなんて考えられないという女性は多いと思います。それだけ、子を持つということは女性の人生を左右する大きな決断です。
でももし一生子どもはいらないかと問われたら、山口さんのように即答できるでしょうか? もし即答できないなら子どもを持つことを真剣に考えるべきです。
子どものいない人生を後悔しないか、たとえ後悔したとしても自分の人生を肯定できるのか、じっくり考えてみてはいかがでしょう。
30代は選べるボーナス期間
後悔のない人生を送ることは難しいものですが、だからこそ自分で選んだことには覚悟を持ちたいと思います。その決断が大きいものならば、なおさらです。
女性にとって子どもを持つか持たないかは、間違いなく大きな決断の一つでしょう。選んだ道を後悔するかしないかは時が経たなければわからないことですが、「もっとちゃんと考えれば良かった」なんて後悔だけは避けたいですよね。
多くのアラサーのみなさんは、まだ産むことも産まないことも選択できるチャンスがあります。でもこのボーナス期間は、そう長くは保証されていないのです。
人生の豊かさ
小泉さんの書評には、こうも記されています。
「子どもがいようがいまいが、大切な人に惜しみない愛情を注げる人になりたいと思った。
形のあるものじゃなく、誰かの心の中に、ほんのりと温かい小さな光のような思い出をいくつか残すことが出来たら、自分の生きた人生にようやく意味を感じられるような気がした」
「自分の生きた人生の意味」は、きっと自分のためじゃなく大切な誰かのために生きた瞬間の中にあるものです。その誰かが自分の子どもでもそれ以外の人でも良いじゃないかと、静かに腹を括る姿に感銘を受けた人は多いことでしょう。
子どもを持つか持たないかを考えるとき、自分の欲をベースにしないでください。例えば自由な時間が減るとか見た目が劣化するとか、好きなものが買えなくなるとか。いくら自分の時間とお金があって若く美しくても、大切な誰かがいない人生はやっぱり独りよがりで寂しいと感じます。
小泉さんと山口さんに共通しているもう一つのことは、自分だけで人生を豊かにはできないと知っていることではないでしょうか。そして、大切な誰かが子どもなのかそれ以外の人なのかは、みなさん自身が決めることです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「子あり」と「子なし」どちらが幸せなのか…30代の私が「夫婦2人暮らしでよかった」と思う瞬間
プレジデントオンライン / 2024年12月19日 17時15分
-
小泉今日子さん、いい意味での「おばさん道」…「シニア」じゃなく「ビンテージ」
読売新聞 / 2024年12月18日 15時52分
-
小泉今日子さん「逆差別をしないでくださいね」…アイドルだった私は「この程度やれば十分」と言われてきた
読売新聞 / 2024年12月18日 15時47分
-
「小説を書いてみたい」小泉今日子さん、心に留め実践する後輩女優の「いつも違う道」
読売新聞 / 2024年12月18日 15時41分
-
子育て期の女性の「ファミレスでいつも素うどん、つらい」に辛辣コメント殺到…世間はなぜ母に厳しいのか
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 9時15分
ランキング
-
1iPhoneは「2年でダメになる」と聞きました。Appleは「3年」と言っているけど……どっちが正しい?
オールアバウト / 2024年12月21日 21時25分
-
2“あおり運転”してきた相手の正体にア然。警察に捕まって土下座レベルの謝罪をするまで
日刊SPA! / 2024年12月22日 8時52分
-
3こむら返りにはビタミンKが効く? 摂取で週2回以内に低下
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月22日 9時26分
-
4軽井沢「タクシー不足」を解消した"3本の矢"作戦 ライドシェアに「GO」…官民連携プロジェクト
東洋経済オンライン / 2024年12月22日 9時30分
-
5【すき家の福袋】3500円分クーポン・オリジナルグッズ・辛口ソース・ドリップコーヒーで3500円はお得すぎん?
東京バーゲンマニア / 2024年12月22日 10時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください