【4月20日から29日】困難を乗り越えるパワーがみなぎる!春は「食」で開運しよう
ANGIE / 2016年4月19日 7時0分
色とりどりの花が咲き誇る春爛漫の4月は、すでに晩春です。
「春だな~」と心華やいだ時間もあっという間に過ぎて、気がついたら水辺では葦(あし)の葉がちょこんと芽を出し、稲の苗もすくすくと元気に育っていますね。
4月20日から24日は七十二候「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」、4月25日から29日は「霜止んで苗出ずる(しもやんでなえいずる)」の季節。大地が鮮やかな緑に染まり、エネルギーもよりいっそう高まるときですよ。
七十二候とは?
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。
およそ15日ごとに季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「霜止んで苗出ずる」「牡丹華さく」「蛙始めて鳴く」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。
そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声があります。
店頭にならぶ春の山菜や野菜には、からだに溜まった毒素を排出するとともに「困難を乗り越える力」があるといわれています。今年こそ勝負をかけたい、ブルーな気持ちを吹き飛ばしたい、すっきりしたい、気力を高めたい! という方は、春の山菜と野菜が強い味方になるでしょう。
毎日の料理もほんのちょっと意識を変えるだけで、こころとからだ、いのちを磨く立派な修行になります。
今週は「食」で開運! 今すぐエネルギーを高めませんか?
料理で学ぶ「仏さまのこころ」
空豆、春キャベツ、アスパラガス、ふき、たけのこ、わらび、こごみ、うるい。春から初夏にかけて楽しめる山菜や野菜たち。
以前、高野山で美味しい精進料理が楽しめると評判の「一乗院」に宿泊したことがあります。精進料理とは思えないほど目にも麗しい料理をいただき、朝のおつとめに参加。お坊様と一緒に祈り、豊かな自然の息吹に抱かれるひとときは、心安らぐ贅沢な時間でした。
精進料理は本来、修行の一つとされ、いのちとこころ、からだを整える大切な仕事。「私たちは料理をつくる時間で、仏さまの心を学んでいるのですよ」と伺いハッとしました。
無駄を出さずに調理する、やさしい心で野菜に包丁をいれる、食べる人の幸せを祈って料理をつくる。すべての食材に宿るいのちを生かすという、感謝の思いで料理をすることで、こころとからだが整い、いただいたいのちが私たちのいのちをよりいっそう輝かせてくれるのです。
【開運レシピ】春のしあわせをいただこう!
春夏秋冬、わたしは「しあわせのエネルギーをチャージしよう」と題して、旬の食材をつかって、友人たちと精進料理パーティーを楽しんでいます。
そこで今日は、一乗院さんの料理本『高野山一乗院のこころとからだをととのえる精進料理』から「春の膳・お浸し」をご紹介しましょう。ポイントは浸し汁! これはまさにプロの味。「こころもからだもよみがえる~」と友人たちをうならせる一品です。
山菜、野菜の組み合わせは自由に。「アスパラとうるい」「レタスとこごみ」「わらびとタケノコ」そのほか、お豆のおひたしもおすすめです。面倒くさがらず、浸し汁にひと手間かけましょう。
「春の膳・お浸し」作り方
浸し汁(2人分)材料
・昆布だし:1と1/4(水1リットルに5cm角に切った昆布50gを入れ、冷蔵庫で18時間漬け込む)
・シイタケだし:1/4(水1リットルに、軽く流水で洗った干しシイタケ10枚を入れ、冷蔵庫で18時間漬け込む)
・昆布茶:小さじ1
・薄口しょうゆ:大さじ1
・みりん:大さじ1と1/3
・塩:小さじ1/2
・酒:大さじ1と1/3
・油揚げ:1/3枚(長さを半分に切り、5mm幅の細切り。熱湯をかけて油抜き)
山菜や野菜は食べやすい大きさに切っておきます。浸し汁を鍋でひと煮立ちさせ、火からおろして鍋ごと氷水につけて冷まします。
沸騰した湯4カップに塩小さじ1(分量外)を入れ、野菜を1分茹でたら、直接、氷水にとって冷まし、ザルで水けを切ります。あとは浸し汁に野菜を入れてつけるだけ!
浸し汁はほかにもお味噌汁や、つくだにに使っても美味しくいただけますよ。
精進料理を楽しみながらビューティーアップ
春や初夏の野菜は、緑あざやか。窓を開け放ち、春の風を感じながら、お浸しに合わせて、きりっと冷やした辛口の白ワインで乾杯するのもいいですね。日本酒をワイングラスでいただくのも通です。
その他、冷たいごま豆腐をあたたかい鍋でいただいたり、蒸したお豆腐にしょうがを添えて頂くと、女性に嬉しいビューティーアップのメニューになります。
旬を大切にする精進で、四季のしあわせをいただきましょう。
今の食生活が「未来」をつくる!
お恥ずかしい話ですが、ハードな仕事と不摂生がたたり、二度にわたり入院という経験がある私。
一週間の絶飲食は、かなりきびしいものがありました。二度目の入院時、天海祐希似のドクタ―から「おかえりなさい」と言葉をかけられ、「もっと自分のからだをいたわって」と食の徹底指導を受けました。
特に女性の場合、30代の生き方が40代の病気を左右するといっても過言ではないそうです。20代、30代は、若さの力で無理がきいても、疲れは確実に蓄積されていきます。それこそが負の貯金。皆さんは、きちんと自分のからだをいたわっていますか?
食べ過ぎた翌日は軽めの食事を心がける、週に一度はプチ断食、お肉好きな方は野菜も意識していただく、醤油や塩といった調味料は素材にこだわり良いものをつかう、旬を知り料理をする。そんなささやかなことを心がけるだけで、からだは大きく変わります。
まずは寒い冬を耐え抜いた春の山菜と野菜で、からだとこころにたまった毒素をデトックス。困難を乗り越える力をチャージして、「すこやか」という美しさを手に入れましょう。今の食生活が、あなたの未来をつくります。
【参考】 『高野山一乗院のこころとからだをととのえる精進料理』株式会社ワニブックス、 『くらしを楽しむ 七十二候』広田千悦子/泰文堂
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