指導もストイックな美容師が教える!後輩への上手な接し方とは・・・?
ANGIE / 2016年10月15日 22時0分
アラサー世代になると仕事にも慣れ、後輩もでき、その指導を任されることも多いのではないでしょうか。
話が通じない…厳しいことを言うとすぐに辞めてしまう…何を言っても響かない…など若い世代との接し方、後輩や部下の扱いにお悩みの方も多いのではないかと思われます。
一般的に25歳以下の“ゆとり”と呼ばれる世代はテレビドラマで取りあげられるほど話題になり、その生態もイマイチわからないもの。
そこでゆとり世代はもちろん、20代前半の若い後輩を多数相手にし、指導もストイックなイメージのある美容師さんの後輩への接し方、指導法をリサーチ。「air-OSAKA」のスタイリスト、山口さんにお伺いしてきました。
後輩との会話のつかみは音楽ネタで!
「サロンには音楽がかかっていることが多いので好みの音楽とか、知らない音楽について聞いたりするとわりと盛り上がりますね。世代の差を埋めることもできます。
若いお客様の役にも立つので20代前半をターゲットにしたような雑誌を読んだり、親戚の子供とのLINEなんかで情報収集することもありますよ」(山口さん)
情報収集が大切な美容師さんならではと言えますが、こちらから少し後輩に近づくようにする努力が大切と言えそうです。
また接客業は会話が命。後輩との会話の中で接客時の会話について指導することもあるそう。
「最近は敬語が使えない子が多いんです。“〜でよろしかったでしょうか”や“〜の方”などいわゆるコンビニ敬語と呼ばれる変な敬語は、普段の会話の中で注意することがありますね」(山口さん)
普段の話し口調がうっかり大切な場面で出てしまうことがあるもの。このようなことを防ぐためにも後輩と積極的に会話することが必要ですね。
冷静かつ細かい指導が良い後輩をつくる!
「今の若い世代は私たち世代が教えてもらったような方法、例えば多くを語らずとも見て学ぶみたいな方法は全く響きません。具体的に細かく、その子が納得できるまで時間をかけて説明する方法が一番良い気がします」(山口さん)
私たちの常識はもはや若い世代には通用しないと思った方が、教える方としても楽になれるのかもしれませんね。
叱るのはミスした日だけにすべし!
「サロンでは次の日までその失敗を持ち越してしまうと営業に支障が出てくるのでその日のうちに解決するように心がけています。技術的なミスはその日の夜に練習させる、また接客のミスは営業後に話をしたり、ご飯に行くなどしてやる気を出させるようにしています」(山口さん)
短期集中型の叱り方は叱られる側の立場に立ってみてもかなり有効な方法ですよね。長引かせない努力は見習いたいところです。
落ち込み・悩んでいる後輩はまずは「認めてあげる」姿勢を!
「基本的に後輩が悩んでいることって自分も通ってきている道なんですよね。なので自分の過去の話をしたり、その解決法を教えたりしますね」(山口さん)
さらに最近の若い世代は“認められたい・ほめられたい”願望が強いそうで「辞めれば?」「もう明日から来なくていいよ」など存在を否定するような発言をしてしまうと本当に次の日から来ないこともあるそう。
さらに全体的に見て若い世代は熱意があまり表に出ず、ライバル心や悔しいという気持ちが薄い子が多い傾向にあるようです。
なにくそ精神を押し付けるのではなく、時代にあった指導方法に私たち側も変化させる柔軟さが求められると言えそう。
まずは自分の経験から相手を認め、その上で正しい方へ導いてあげることがうまく後輩を転がし、ヤル気を出させる方法なのかもしれません。
▼Instagramで、山口さんのスタイルをチェック!
Instagram(山口 千佳子)
※山口さんにヘアチェンジを頼みたい方はこちら
※取材協力: air-OSAKA
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