両親へ感謝を込めて。大人流”七五三の日”の過ごし方とは【11月12〜16日】
ANGIE / 2016年11月11日 15時0分
11月12~16日は第五十六候「地始めて凍る(ちはじめてこおる)」。冬の始まりですね。寒くなると霜が降ったり、氷が張ったり。歩く地面も心なしか固く凍てついた感じがしませんか? 幼い頃、地表で凍ってできる霜柱を見つけては、踏みつけて「サクッサクッ」という音を楽しんだ方も少なくないでしょう。
この時季の懐かしい思い出といえば、11月15日にやってくる「七五三」。大人たちに手を引かれ、神社にお参りし、お祝いしてもらったあの日を覚えていますか? 今年の七五三は遠い昔を思い出して、日頃の感謝の思いを大切な家族へ伝えてみましょう。
七十二候とは?
時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか? 流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
そもそも、七五三って?
七五三は子どもたちがここまで無事に成長したことを神さまに感謝し、これからも健やかにすくすくと成長を願う、日本の大切な行事のひとつ。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に行いますが、現在は11月中のいずれかの土日祝日に行うことが多いようです。
旧暦の11月15日に行われていたのには諸説あるよう。私が興味深いなと思ったのが、さとうめぐみさんがお書きになった「毎日が満たされる 旧暦の魔法」で紹介していた説です。かつて子どもたちを連れて参拝するのは、満月の日である旧暦の11月15日と決まっていたとか。満月はすべてのエネルギーが高まる特別な一日ですね。
7歳までは神の子といわれ、幽界(ゆうかい)に戻りやすいとされていた子どもの魂が、無事にこの世に根づいたお礼を産土神(うぶすながみ)に捧げるのが本来の七五三と考えられていたそうです。昔は医療も不十分で、幼くして亡くなる子どもも多かったのでしょう。
お父さまにいろいろな角度で撮影をしてもらったり、きれいな着物をお母さまやおばあさまに着せてもらったり……幸せに満ち溢れた日ですね。私はおばあちゃんからプレゼントされた青い着物に赤い帯をしめて、妹と一緒に鎮守の杜で写真を撮ってもらいました。皆さんにはどんな思い出がありますか?
今年は両親への感謝を込めて千歳飴をプレゼント
七五三に欠かすことのできないものといったら、千歳飴ですね。発祥の地は浅草寺、神田明神ともいわれています。子どもたちが無事に成長しますようにという願いを込めて、袋には縁起物の鶴さん亀さんの絵が。
最近の千歳飴は、思わず大人でも欲しくなってしまう可愛らしいデザインが販売されています。
Photo by PR TIMES
バルセロナ発祥のキャンディ屋さん、papabubble(パパブブレ)では専用のキュートな袋に入れられた、イチゴ、コーラ、レモン味のスペシャルな千歳飴が発売されていました。
Photo by HIGASHIYA
現代の暮らしに馴染むような和菓子を販売している「HIGASHIYA」の千歳飴のパッケージは、シックな絵柄で鶴亀・松竹梅が描かれています。昔ながらの製法で水飴と砂糖を煮詰めた紅白の飴は縁起もよさそうですね。
縁起物の千歳飴を細かく割って家族みんなで食べると、幸せ倍増といわれています。残念ながら大人になった私たちに七五三のお祝いはありませんが、無事に大人へと成長したお礼に、お父さまとお母さまに千歳飴をプレゼントしてはいかがでしょう?
7歳の何倍もの長さを生きて、大人になったことを家族に感謝しましょう。私たちの命は家族にとって宝物。そこには「健やかに育ってほしい」という、みんなの願いが輝いています。
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