不倫じゃない! パートナー以外との肉体関係OKなオープンマリッジって?
ANGIE / 2017年2月25日 21時0分
「オープンマリッジ」という言葉をご存知ですか?
夫婦の合意があれば、結婚していても他の異性と肉体関係を持ってもいいという新しい結婚の形です。海外でじわじわと増え、日本ではまだレアケースですが、なんと実践者であるAさん(40代女性)にその実情を伺うことができました!
オープンマリッジを始めたきっかけや、メリット、夫婦間のルールなどを詳しくご紹介しましょう。
オープンマリッジとは?
オープンマリッジとは、結婚後に配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを、夫婦お互いに認めている状態のこと。夫婦間の束縛や契約から互いを解放し、自由にセックスや恋愛を楽しみ、ストレスフリーになろうという考え方なのです。
一般的に浮気は罪悪感がありますが、オープンマリッジは相互の同意があるから罪悪感が少なく相手を傷つけないですむ、というメリットもあるようです。
この関係、実は1973年にアメリカの社会学者オニール夫妻が出版した本『オープン・マリッジ 新しい結婚生活』(河出書房新社、日本では75年に出版)で初めて提唱されたものというから驚きですよね。
オープンマリッジになるきっかけは?
夫婦でオープンマリッジを実践して約5年のAさん。実は今回ヒアリングするまで、その言葉の存在すら知らなかったそうです。
自然な成り行きでオープンマリッジに至ったというカップルは、案外少なくないのかもしれません。
「6年前に夫が浮気し、それに腹を立て、私も浮気をするという泥沼状態になったのがきっかけでした。子どものために家庭を崩したくない、家族としてお互いを愛しているし離婚はしたくない、でも恋愛をしたい。そんな風に話し合っていくうちに、“夫婦だから浮気しちゃいけない”という呪縛を解き、家族を続ける、という結論に至りました。
お互い自由に恋愛し、他の異性とSEXすることを認め合うようになったんです」(Aさん)
夫婦の関係も時間が経てば経つほど関係性が変わっていくのは確か。「子どもを育てていく過程で夫婦は家族になり、家族として愛しているけどSEXする対象にはならなくなる」というAさん。
「恋愛したいという衝動を抑え込むのをやめ、お互いの欲求を理解する」というのが、Aさんたちが導き出した夫婦の形なのでしょう。
オープンマリッジのメリットは?
「一番のメリットは、現役の男と女でいれるということ。夫婦をしながら、他の相手と恋愛のワクワクする気持ちを楽しめるのが最高!
オープンマリッジを実践してからは、お互い浮気されたというストレスがなくなり、”モテない夫婦よりも、モテる夫婦の方がかっこいい”という価値観も芽生えましたね。
また、オープンマリッジをする前は主人を支える妻という関係性でしたが、お互いを認め合うという行為によって、対等な関係になったのも大きいですね」(Aさん)
お互いの束縛をなくし、結果的に夫婦間の風通しをよくしているようです。自由を承認し、問題である”窮屈な関係”を解決する行為は、合理的な方法にも感じました。
それで家庭崩壊を防げるのであれば、ひとつの選択肢としてアリなのかも!?
夫婦間で課してるルールはある?
自由に恋愛OKといっても、Aさん夫婦にはお互いが話し合って決めたルールがあるそうです。
「たとえば、家では浮気相手と電話をしないなど、浮気を家庭に持ち込む行為は禁止。あと、浮気相手と主人のことを比較するような言動はせず、尊重し合う気持ちも忘れないようにしています」(Aさん)
また、それぞれの“恋愛相手”への配慮も必要だとも。恋愛相手にオープンマリッジであることを説明し、理解を得てから恋愛をスタートするのもルールのひとつと言います。
「夫は“既婚者であることを伝えた方が、なぜかモテるんだよね。”と言っています(笑)」
自由であるからこそ、“お互いへの配慮を忘れない”ことは、一般的な夫婦と同じかそれ以上に必要なようです。
幸せのカタチは人それぞれ
「結婚してずっと仲良く暮らしてる夫婦をどう思いますか?」と聞いたところ、「それは素直にすごいことだと思う」とAさん。
「そういう人と巡りあえて結婚できたらベストだったと思うけど、私たちの場合は違ったわけで。だからといって離婚しようとは思わないし、夫のことも愛しているし、子どもにとっても親は仲良くしてほしいだろうし。かといっておとなしく生きるつもりもない(笑)。
一般的な夫婦とは違うけど、お互いが心地よく過ごせる状態がいいのかなと思います」(Aさん)
まだまだマイノリティな関係性かもしれないけど、お互いが納得して出した答えなら間違いではないと思いました。なぜなら、幸せの形は人それぞれだから。
さまざまな生き方が選べる現代社会。これから、オープンマリッジも少数派ではなくなるかもしれません。さあ、あなたはどう思いますか?
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