お金を貯めるには「稼ぐ」が必須!プロが教える収入アップの秘訣とは?
ANGIE / 2017年3月20日 19時0分
Chapter 4「収入アップの秘訣」
「生涯年収」という言葉をご存知でしょうか? 「生涯年収」とは、一人の人間が一生で働いて得られる金額の総額のことです。
女性が正社員で60歳まで就業を中断することなく働き続けた場合、「生涯年収」の平均は約1億4,500万円。
Chapter1「お金の基礎の基礎」でお伝えしましたが、定年後の60歳から日本女性の平均寿命86歳までに必要な老後資金は、なんと総額4,680万円。
「住宅資金」「教育資金」「老後資金」の人生の3大支出以外にも、理想の「ライフプラン」を実現するためにはお金はまだまだ必要……。
「ライフプラン」とは、老後まで見据えて、自分がどんな人生を送りたいかをシミュレーションした「人生計画」のことでしたね。(詳しくはChapter2参照)
そう! 理想の「ライフプラン」を実現するためには、まずお金を「稼ぐ」ことが大前提なんです!
では、「稼ぐ」ためには何をすれば良いのか? そのポイントをご紹介します。
働き方は「生涯年収」の差をシミュレーションして決める
今は正社員として働いていても、将来的に子どもを持ったら時間的に自由なバイトやパート、派遣などの仕事をしようかな、と考えている女性も多いのではないでしょうか。
しかし、正社員として働き続けた場合と出産を機に非正規社員になった場合とでは、一生に稼げる金額にどれくらいの差が出てくると思いますか?
先ほど、女性が60歳まで正社員として働き続けた場合、得られる生涯年収は約1億4,500万円とお伝えしました。
一方、出産を機にアルバイトやパートなどの非正規雇用となった場合、得られる生涯年収は約9,900万円。なんと、約4,600万円も稼げる金額に差が出てしまうんです!
出産時に働き続けているかどうかでも、出産・育児手当金などの収入に大きな差が。
将来やりたいことや家庭の状況を考えて、あえて非正規雇用で働くことを選択する場合もあるでしょう。しかし、単に結婚したから、出産したからと仕事を辞めたりするのではなく、生涯年収の差を踏まえ、自分のライフプランとも照らし合わせた上で決断したいものです。
いったん正社員の仕事を辞めてしまうと、次に働き始めようとしたときにスキルや経験が足りず仕事を選べなくなる可能性があることも、念頭に入れておく必要がありますよ。
とはいえ、キャリアを中断しても正社員でバリバリ稼いでいる人もいます。そうなるには、将来いつでも自分で仕事を選択できるように、結婚・出産前からきちんとキャリアを積んでおくことが大切です。
女性は男性と比べ、結婚・出産・子育てなどのライフイベントに働き方が影響を受けやすく、働き方を変える必要に迫られます。その際に、自分の「生涯年収」にどれくらいの差が生まれるのかシュミレーションし、「ライフプラン」を実現するためにはどのような働き方がいいかを考えてみましょう!
「稼げる自分」になる
生涯年収を上げる方法の一つに「稼げる自分になる」があります。それができれば苦労しませんね。でも、ちょっとした意識でなれるかもしれません。
Chapter1「お金の基礎の基礎」で、自分自身に投資して価値を高めることが何よりも大切ということをお伝えしました。
自己投資というと自分だけにお金を使うイメージですが、異業種交流会に出席して人脈を広げたり、友人と過ごす時間のためにお金を使うことも自己投資の一つ。この「人脈」が「稼げる自分」になるポイントなのです。
人との出会いはその後の人生に大きく影響します。まったく関係がないと思っていた出会いから、思わぬ「稼げる自分」に繋がる道が見えるかもしれませんし、一人では解決できない問題に直面した時もブレーンとなる人が多ければ多いほど、その問題解決が容易になります。
友人や人脈は今後のあなたの人生を豊かなものにしてくれる「財産」になるのです。人脈やご縁は大事……ということを忘れずに!
収入経路を複数もつ!
生涯年収を上げるためにはいくつになっても(例えば会社員の人は定年を迎えても)収入を得られるように、本業以外での収入経路を持つことを考える必要があります。
株や投資などの資産運用で、自分が働かなくても収入を得られるような仕組みを作っておくことも収入を増やすひとつの方法。
現代では終身雇用が基盤ではなくなり、多様で柔軟な働き方に注目が集まる中、最近ではサブ的な意味合いの「副業」ではなく、2つの仕事を同時進行する場合、どちらも本業として捉える「複業」を受け入れようという動きも広まってきています。
1つの仕事だけではなく、複数の仕事を掛け持ちする働き方は、生涯年収をあげるだけではなく、どちらかの会社が倒産になったり、リストラで職を失った場合のリスク回避にもなります。
また、趣味が高じて仕事になる場合も! 趣味は趣味として楽しむのももちろんアリですが、趣味を追求して知識を高めていくことで今後、複業や起業に繋がっていく場合もあります。
本業でのスキルアップはもちろん必要ですが、自分のライフスタイルに合った「本業以外で稼ぐ」方法を探してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか? 生涯年収を拡大することは、将来を不安なく生きていくためにも、なりたい自分を実現するためにも今から取り組んでいきたいことです。
自分は今後どんな働き方をしていくのか、どんな方法で収入を上げていくのが自分に合っているのか、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
次回はChapter5「ファイナンシャルプランナー(FP)選びのコツ」です! お楽しみに!
水野綾香Profile
全国各地のマネーセミナーで講師を務める美人ファイナンシャル・プランナー。30代ソロ女。自分を磨くことへの投資も惜しみなくしつつ、堅実な資産形成を実践中!「自立した女性をもっと増やしたい!」という信条で日々活動中。得意分野はFinTechアプリの活用術、生命保険。ブロードマインド所属。
Photo by SHOHEI ISHIDA
この記事に関連するニュース
-
大学中退後、アルバイトを転々とする息子。フリーターの年収と会社勤めの年収ではどれだけ差がでるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月24日 9時50分
-
資産1億8000万円「お金に関しての後悔はないが…」60歳男性がリタイア後に悔やんでいること
オールアバウト / 2024年4月20日 20時5分
-
下り坂の日本で密かに増殖する「富裕層」だが…普通のサラリーマンが新NISA+仕事で「資産1億円」を築く方法【FPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月16日 11時15分
-
60歳を迎えた人の3分の1がパートナーを持たず、男性の生涯未婚率は3割に。異常な難婚社会の背景にある「日本独自の親子関係」
集英社オンライン / 2024年4月2日 8時0分
-
45歳の専業主婦、4月から「年収300万円」の正社員として働きます。夫の扶養から抜けるのですが、老後の年金はいくら増えますか? これまでずっと専業主婦でした
ファイナンシャルフィールド / 2024年3月30日 4時40分
ランキング
-
1ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
2お目当ては“ワケあり”商品……半額以下も! 購入客もナゼ? 安さの理由 物価高の家計助かる販売所へ『every.気になる!』
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 17時46分
-
3「乗り心地が良くなってしまうなんて……」日本唯一「カーレーター」の座席が“改善” 惜しむ声続々!?
乗りものニュース / 2024年4月25日 18時12分
-
4麻生氏のトランプ会談に透ける下心丸出しな“片思い”…前大統領にいたっては親友シンゾーの死を忘れた?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月26日 9時26分
-
5【SNSで話題】エアコン冷房「室外機に濡れタオル」で節電になるのか - ダイキンが検証結果を発表
マイナビニュース / 2024年4月25日 9時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください