今の働き方に満足してる?人生を豊かにするドイツ流「仕事」への向き合い方
ANGIE / 2017年9月9日 21時0分
「明日も仕事か……」仕事のことを考えると若干テンションが下がるのは当たり前のことですよね。生きるために、食べるために、そして“なんとなく”仕事を続けている人も多いと思います。
しかし、ドイツ人女性たちは「働くこと=生きがい」と捉え、働くことにプライドを持っている人が多いんですよ。彼女たちの仕事への価値観を聞くと、色々と刺激を受けます。
ドイツ人女性たちは仕事に対してどんなふうに向き合っているのでしょうか。その姿勢を覗いてみましょう。
働くことは社会の一部
日本人女性が自分のキャリアを考えたとき、自身の私生活とのバランスは切っても切り離せませんよね。シングルの人は「このまま仕事に生きていいのか」、既婚者の人は「家族との時間をとれるか」考えずにはいられません。
しかしドイツ人女性はシングルだろうと結婚をしていようと、とにかく働きます。そもそもドイツでは、長く働くことは「社会に貢献していること」を意味するので、女性で重要なポジションに上がることになんの迷いもないんです。
女性で長年会社にいても「お局」だなんて言われることはなく、むしろ「それだけ税金を納めている」と自分も周りも思っています。逆に働いていないと「体でも悪いの?」と心配されてしまうこともあります。
企業や社会の環境が女性を受け入れやすいという面もあるかもしれませんが、働くことは自分だけではなく「社会のため」と思うと、また気持ちが違ってきますよね。
働くことは、人生への投資
ドイツ人女性は仕事にかなりのプライドを持っています。彼女たちは“一日の半分くらいの時間は仕事が占めるのだから、仕事が充実していれば毎日が充実する”と考え、それはイコール人生が充実することだと思っているんです。
そのため、自身が誇りを持てる仕事をする努力をみんな欠かさずしています。例えば今の仕事に刺激がないなと思えば、そうなるように新しいプロジェクトへの参加に名乗りを上げたり、部署の異動を申し出ることもよくあるんですよ!
ある程度仕事ができるようになって手を抜く部分も分かるようになってしまったら、それこそが「つまらない」と思っている証拠。みんな、仕事ができることが充実ではなくて、仕事ができるように努力することこそが充実だと考えているんですね。
女性が30代ともなれば、仕事をバリバリこなすことになんだか迷いが出てきますが、ドイツ人女性は迷うどころか5年後10年後にどんな自分になっていたいかを見据え、その上で今、自分がすべきことを考えているんですね。
働くこと=お金にしすぎない
1ヶ月仕事を頑張って、お給料がもらえたらそれだけで価値がありそうに感じてしまいますが、ドイツ人女性は働くことは金を稼ぐためであると思えば思うほど仕事が辛くなると考えています。
確かに働くことの理由の大部分がお金を占めてしまうとモチベーションが上がらず、仕事の時間が苦痛に感じますよね。特に女性は家族を養うために働いている人は少ないと思うので、家族のために働くというよりはお金のために働こうと思いがちかもしれません。
では彼女たちは働くことに何を一番求めているのでしょうか。
それは、わくわくするような体験ができているかや社会や家族に貢献しているかといった、“やりがい”を一番の重要な要素にしているんです。みんな「やりがいはお金で買えないんだから、価値のあるものでしょ?」と言い切ります。……おっしゃる通り!
もちろん、彼女たちもお金も大切な要素ではあると理解していますが、それを第一にしすぎてはいません。あくまでもやりがいを第一にして、その後にお金とのバランスを考えています。
自分の好きなことを仕事にできている人は、はっきり言ってほんの一握りかもしれません。しかし今いる場所で自分の仕事が楽しくなる工夫をしたり、自分の将来を思い描いてわくわくできるような職場を自ら探してみることも大切です。
ドイツ人は女性だからと言って「いつかは辞めるし……」と否定的にならず、ずっと誇りを持って続けられるような仕事をする努力をしています。そうすることで自分の人生をも楽しくしているんですね。
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