ダイエットや美白効果も?プロ直伝お悩み別「女性に嬉しいハーブティー」とは
ANGIE / 2017年10月17日 21時0分
ドイツではスーパーにも薬局にも常時50種類以上のハーブティーが並び、「なんだか体の調子が悪いかも」というときはみんなハーブティーを飲んでいます。熱が出ても薬に頼らず、ハーブティーで治すほどなんですよ。
そこで今回は、ハーブティーのプロとも言えるドイツの薬剤師さんに「女性に嬉しい効果を発揮するハーブティー」を聞いてきました! 生理痛の緩和やダイエットが期待できるものまで、ハーブティーの素晴らしい効果を見ていきましょう。
生理中は薬よりこれ! 「女性ホルモンをアップさせるハーブティー」
生理痛や更年期など、女性には多くの悩みがあります。そんな悩みを解消してくれるおすすめハーブティーを伺うと、真っ先に「チェストベリー」と教えてくれました!
チェストベリーはヨーロッパ南部が原産のハーブで、ヨーロッパの女性は古くからよくこのハーブティーを飲んでいたそうです。「プロゲステロン」という成分がホルモンに働きかけ、生理周期を安定させたり生理痛を和らげるのに効果的で、「つらい生理の問題はこのハーブティーから試してみるのが一番」と太鼓判を押していました。生理前のイライラにも効果的で、気持ちを穏やかに和らげてくれるみたいです。
薬剤師さんは「女性として元気がないとき、ホルモンをアップさせるために飲むのも良いよ」と言っていましたよ。少しに苦みがありますが、苦手ならハチミツを入れると飲みやすくなります。
また、「ラズベリーリーフ」や「レディスマントル」も滋養強壮に効果があり、“女性のためのハーブ”として多くの人に支持されています。
ラズベリーリーフはヨーロッパ木いちごの葉っぱを乾燥させたものですが、名前から想像するようなフルーティーな香りはそこまでなく、どちからというと香ばしくて食事とも合いそうです。ラズベリーリーフに含まれている「フラガリン」という成分が子宮の状態を正常に整えるよう働きかけ、妊婦さんが飲むことで安産を導きます。
レディスマントルもヨーロッパでは中世の時代から飲まれていた女性のための定番ハーブで、こちらもホルモンバランスを整えてくれます。これらはブレンドして飲んでも良いそうなので、自分好みにアレンジして好きなテイストを見つけてみましょう。
ホットで飲みたい「体を温める冷え改善ハーブティー」
ドイツの冬はとにかく冷えるので、女性はハーブティーで体を温めています。中でも一番人気なのは「ローズマリー」で、ドイツでは摘みたてのフレッシュなものにお湯を注いで飲むことも多いです。
ローズマリーの効果を聞くと「毛細血管を強くして血行を促進すること」だそうで、末端冷え症の人には特に効果があるようです。体が冷えると肩こりなどの症状も出てきますが、ローズマリーは筋肉を優しくほぐす役割も担ってくれるんですよ。冷えによる他の症状にも働きかけてくれる万能ハーブですね。
30代後半~40代の人には「ギンコウ」がよく効くそうです。ギンコウは日本でもお馴染みイチョウの葉のハーブで、ギンコウのハーブティーを飲んだ1時間後に、血行が50%以上も良くなったという実験結果もあると言います。めまいや耳鳴りにも効くことから、医療用にも使われており、「寒さからくる体調の悪さ」を感じたときには、こちらをおすすめするそうです。
ローズマリーもギンコウも漢方薬のようなクセが少々ありますが、シナモンや擦ったショウガを混ぜると飲みやすくなります。しかもシナモンやショウガも血行促進に有効なので、相乗効果が見込めますよ。すでにシナモンやショウガパウダーが入ったローズマリーハーブティーは、確かにドイツのスーパーでもよく見かけます。
美白は必須! 「エイジング効果があるハーブティー」
エイジングケアに効果が期待できるハーブティーといえば、定番「ローズヒップティー」です。ヨーロッパでも多くの女性が肌のために飲んでいるのを見かけます。
薬剤師さんにその効果のほどを聞くと「数あるハーブの中でも最もビタミンCが豊富で、ターンオーバーの正常化や美白を導いてくれる」と嬉しい答えが。「ビタミンCはレモンの約20倍で、体の酸化を防止するビタミンEも入っているから顔のたるみにも効果的だよ」と教えてくれました。
ちなみに乾燥気味の私の肌を見せ、「これも治るか」と尋ねると、「毎日1杯飲めばすぐ美肌よ」と即答の薬剤師さん! 早速買って試していますが、確かに朝方の肌が元気になっている気がします。できればビオ製品がいいそうで、効果が特に増すそうです。
他にも「レモンバーム」は長く飲み続けることで根本から肌が改善され、寝不足など生活習慣に“左右されにくい”肌をつくることができるそうです。肌の新陳代謝が上がることがその理由で、香りも楽しみながら飲むとリラックスにも繋がります。
またこれらによくブレンドされる「ヒース」もおすすめで、メラニンの生成を抑制したり、にきびを防いだりしてくれます。ヒースは別名エリカとも呼ばれ、飲むだけではなく化粧品にもよく使われているんですよ。「濃いめに煮だして、それで顔を洗っても効果があるよ」とのことで、化粧水代わりに使うこともできます。匂いもほとんどないので安心してください。
食前に飲むと満腹に? 「飲むだけでダイエットができちゃうハーブティー」
ヨーロッパではダイエットのためにハーブティーを購入する人も珍しくはなく、新陳代謝が低下する30代くらいの購入層が特に多いと言います。そんな彼女たちに薬剤師さんがすすめるのは、迷いなく「フェンネルティー」だそうです。
フェンネルティーは古代ギリシャ人が愛飲していたハーブティーとも言われ、当時も女性がキレイになるために利用していたそうです。フェンネルティーの第一の効果はなんと言っても食欲を抑える働きがあること。食事の30分前ほどに飲むことで、食べたい気持ちを8分目程までに抑えてくれます。ギリシャでは食べ過ぎ防止と香りづけの両方をかねて、料理にも使われているようですよ。
また、便秘の解消、利尿作用、発汗作用もあって、皮下脂肪を溜めにくい体に導きます。特に運動前に飲むと発汗作用が効率よく働くので、水の代わりにフェンネルティーを飲んでみても良いでしょう。薬剤師さんは「便秘気味の人にもすすめている」そうで、ダイエットが目的でなくても気軽に飲めるハーブティーなようです。
さらに体内脂肪対策をしたいなら「アーティチョーク」がおすすめです。アーティチョークはドイツの保健省が中性脂肪を低下させると認めたほどで、「継続して飲むと効果が現れやすい」と言っていました。しかもアーティチョークに含まれる食物繊維は、膨らんで胃の中に滞在しやすいので、こちらも食べ過ぎを防止してくれます。
便秘にも効果的で「おならが臭くなくなるほど、腸内環境が良くなる」らしく、この効果を求めて買う人も多いのだとか。それこそがハーブが体内に変化を与えている証拠で、根本的な体の改善が見込めるということですね!
現在飲まれているハーブティーの数は何百種類以上にもなると言われ、海外では気分転換に飲むというよりお薬に近い立ち位置で飲んでいる人が多いようです。
日本ではなかなか聞き慣れない種類のものもあるかと思いますが、インターネットや専門ショップに行けば簡単に手に入るので、気になる効用のものがあればぜひ試してみてださい。1日1杯のハーブティーで健康と美容が手に入るかもしれませんね。
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