肌の甘やかしはNG!保湿しすぎでおきる「5つのデメリット」
ANGIE / 2018年3月24日 11時0分
「保湿ケア」という言葉は、30歳をすぎてから特に意識するものではないでしょうか?
産まれたときは誰でもプリプリの赤ちゃん肌だったのに、加齢と共に失われていく潤いやハリツヤ……。これは、年齢と共に「体内の水分量」が低下することに加えて、お肌を過度に甘やかしてしまうことが原因である可能性も。
エイジングケアとして、お肌に不足しがちな栄養素を補ってあげることはとても大切です。しかし、お肌を「保湿しすぎる」ということに関しては、やりすぎることで返って「お肌が本来持っている力を弱めてしまう」ことにつながる可能性が……。
そこで今回は、30歳以降のエイジングケアに最適の「保湿方法」と合わせて、保湿しすぎることで引き起こるデメリットを詳しくご紹介します!
保湿しすぎると肌はどうなる?
肌には本来、「自らが潤う力」が備えられていることをご存知でしょうか?
肌には「皮脂膜」「天然保湿因子」「角層細胞間脂質」という潤いを保つ3つの分泌物がありますが、これら3つの分泌物が正常に分泌されることにより、私たちの肌は潤いを保つことができています。
そしてなにを隠そう、保湿のしすぎは上記3つの分泌物のなかでも特に「天然のクリーム」と呼ばれている、皮脂膜の分泌量を減らしてしまうケースもあるんです!
皮脂膜の気持ちになって考えてみると……「保湿剤たっぷり塗られてるから、私は分泌しなくても大丈夫そうね〜♪」といったところでしょうか。
また、皮脂膜というのは汗と皮脂が混ざり合ってできたもので、分泌が少なすぎると乾燥を招き、逆に分泌が多すぎるとニキビの原因になるという繊細な存在でもあります。
肌を快適に保湿するためには「多すぎず少なすぎず」の、適度な皮脂分泌が必要になってきますよ◎(それが一番難しかったりするんですけどね!)
こういったお肌の基本的な働きを無視して、「クリームをべったり塗る」「肌質に合わない保湿剤を使う」といった保湿しすぎケアを続けていると……
・肌本来の潤う力が弱くなる
・皮脂膜が分泌されなくなる
・保湿剤をたっぷり使わないと満足できなくなる
・肌の機能が低下する
・皮脂分泌量の乱れから肌荒れが引き起こされる
・肌がどんよりする
などといった症状がお肌に現れてしまう可能性もあります。
実際に、「保湿のしすぎには気をつけましょう!」と積極的に注意を促している皮膚科医もいるほどですので、やはり保湿しすぎはお肌にとって「いいことなし」といえるのではないでしょうか。
保湿しすぎによるデメリットとは
ここでは、保湿しすぎによるデメリットを5つご紹介します。
ニキビができやすくなる
上記でもお伝えしたように、保湿をしすぎることで皮脂の分泌量が乱れることもあります。
過剰分泌された皮脂は「ニキビの原因となるアクネ菌の餌」となってしまうため、ニキビができやすくなってしまいます。
元々ニキビができやすい人であれば、なおさら「保湿しすぎのケア」は危険です!
毛穴トラブルの可能性が増える
毛穴が開きがちな肌質の人にとっては、保湿しすぎケアによって「毛穴の開きがひどくなってしまう!」なんて場合もあります。
その原因は、開いた毛穴に保湿剤が入り込んでしまうから!
過剰な油分は「毛穴トラブルの天敵」という観点からみても、使用する乳液やクリームの量は適量を守り、最低限の使用量に留めたいところです。
肌がかゆくなる
保湿のしすぎによって「肌がかゆくなった」という口コミが挙がっていますが、これは過剰保湿が原因で肌の機能が低下し、カビや細菌などの影響を受けてしまっていると考えられます。
背中ニキビの原因でもある「マラセチア」というカビは、油分や皮脂を餌に繁殖してかゆみや肌荒れを引き起こします。
保湿剤でベタベタになっている顔面は、カビにとって「まさに格好の餌食」となってしまうんです!
たるみにつながる?
「え?たるみを解消するために保湿するんじゃないの?」と思った皆さん、正解です◎
確かにたるみを予防するために、保湿ケアは欠かせません。しかし、過剰に保湿をしすぎてしまうと「肌本来の力が低下しやすくなる」ということを忘れてはいけません。
たっぷり保湿でその場の乾燥をしのぐことができても、肌本来の力が低下してしまえば、重力にどんどん負けていってしまうでしょう。
皮膚炎の発症
「酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)」という皮膚炎は、保湿のしすぎによって発症する代表的な皮膚炎のひとつです。
皮膚が赤くなるだけでなく、顔中にニキビが発生するという特徴があるもの。
保湿のしすぎを長期間続けることで、このような皮膚炎をも招いてしまうということは、いかに保湿のしすぎが「肌のバリア機能を低下させる」ことにつながっているのかがわかりますね!
あなたはいくつ当てはまる?保湿しすぎのセルフチェック
・顔面がベタベタになるまで保湿剤を塗っている
・化粧水の直後に保湿剤をつけないと乾燥してくる
・顔全体に乳液やクリームを重ね付けしている
・1年中こってりとしたテクスチャーの保湿剤を使用している
・化粧水、保湿剤共に「超しっとりタイプ」を使用している
・顔が赤くなりかゆみがでている
・保湿をしっかりしているのに肌の調子が悪いと感じる
上記のチェック項目に当てはまる数が多いほど、保湿しすぎの可能性があります!
また、手の甲を頬につけてみましょう。手を離すときに「頬が手に吸い付く」といった状態であれば、あなたのケアは「過剰保湿」になっているかもしれません!
30代以降こそ"肌を甘やかさない"保湿ケアを!
乾燥が進んでくると、ついつい「こってり保湿」をしてしまいがちな30代以降の女性ですが、ここはぐっとこらえて「最低限の保湿ケア」を徹底させてみませんか?
かという私も、実は最近まで「保湿しすぎ」のために肌トラブルを引き起こしていたひとり。
とろみのある化粧水を重ね塗りした後は、顔面がベタベタになるまでワセリンを塗りたくっていました。
しかし、保湿のしすぎが肌を甘やかすことにつながると知り、思い切って化粧品を見直すことに。
私の選んだ化粧品は、皮膚科医協力の元で開発されている「CLINIQUE」です♡
CLINIQUEの基本的な肌ケアは、「洗顔→拭き取り化粧水→乳液」という3ステップで、初めは「物足りないなー」「ちゃんと保湿できてる?」と不安になっていましたが……。
3ステップを2週間も続ければ、驚くほどに「お肌が自らの力で潤っている!」と実感できるように♪
ちなみに「保湿のしすぎはよくない」「肌を甘やかしてはいけない」と散々お伝えしてきましたが、目元だけは例外です!
目元の皮膚はその他の皮膚と比べて極端に薄く、「自らが潤う力」があまり備わっていません。そのため「たるみ」「しわ」「まぶたのくぼみ」などという加齢に伴う現象は、放っておくと深刻化する一方です!
顔全体の保湿は最小限に留めて「甘やかさないケア」を、目元には栄養素たっぷりのアイクリームなどで「甘やかすケア」といったメリハリが、30代以降の輝くお肌をサポートしてくれるはず♡
参考:大塚製薬、NIKKEI STYLE
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