「多様性こそ強さ!」社会から差別や偏見をなくすために、私たちができることって?
ANGIE / 2018年11月2日 11時0分
女性活躍の推進や多文化共生、LGBTなどの性の多様性、障がいを持つ方々の社会活躍などについて理解を深め、多様性を受容し誰もが活躍できる社会を目指すキャンペーン「DIVERSITY IS STRENGTH(多様性こそ強さ)」。
このキャンペーンの賛同を募るため、AIGジャパン・ホールディングス株式会社(以下、AIGジャパン)はTwitterを活用したチャリティープログラムを実施。先日、集まった寄付金の贈呈式が開催されました。
私たちも一人一人が考え、解決していくべき取り組みについてご紹介したいと思います!
SNSを通じて多様性に関する理解を深める
「DIVERSITY IS STRENGTH」キャンペーンのチャリティープログラムは、AIGのアカウントから発信される、ハッシュタグ「#DiversityIsStrength」が付いた所定のツイートをリツイートすることで、その数×100円を、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性とその受容)分野で活動している特定の非営利団体に対して寄付するというものです。
初回プログラムは2018年5月末までで、LGBTへの理解を深めるため各種機関での研修や就労支援など様々な活動を行う“特定非営利活動法人 ReBit”への寄付を対象に実施され、約20,000リツイートを達成しました。
AIGが目指す、多様性を受け入れる社会への取り組み
「AIGはあらゆる人の多様性を祝福し、受容すること、そのような社会を目指すことを強くコミットしている」と、AIGジャパンの代表取締役副社長であるラリック・ホールさん。
世界の100を超える国や地域で事業を展開しているため、サービスや商品を提供しているお客様は非常に多様性に富んでいるそう。企業として、多様性とその受容を身をもって反映しなければいけないという使命感から「DIVERSITY IS STRENGTH」キャンペーンがスタートしたとか。
今回のSNSを通じたキャンペーンは、目標の2倍ほどリツイートされるという大成功に至りました。
「多様性とその受容がいかに重要か、いかに多様性こそが強さであるのかを、皆さんに考えて理解してもらう活動を今後も続けます。皆さんも、私たちのチームの一員にぜひ加わって欲しい。我々の力を合わせることによってあらゆる差別や偏見をなくし、本来の美しい世界へと導いていきたい」と、ラリックさんは力強くメッセージを送りました。
悩む子どもたちの力になる「DIVERSITY IS STRENGTH」
今回寄付を受けた特定非営利活動法人ReBitは、日本におけるLGBTサポートの先駆け的な存在。LGBTの理解を深めるために、主に子どもたちを対象に研修などを行っているそう。
LGBTの子どもは現在国内に13人に1人ともいわれ、まだまだ正しい情報や適切な支援が少ない状況。その中で7割のLGBTの子どもたちがいじめを経験していたり、自死未遂率が6倍というデータも。とりわけ希死念慮が高まるのは、二次性徴期である小学校高学年から高校の子どもの時期だともいわれているのだとか。
ReBitはLGBTの子どもや若者の課題を解決したいという想いから、9年前から学校で子どもや先生方を対象に授業をしたり、教材を提供したり、LGBTの就活生のサポートをしたりしてきたそう。代表理事の藥師実芳さんは、今回の寄付金もこのような活動に使っていきたいと語りました。
藥師さん自身も女の子として産まれたものの、幼い頃から「自分は男の子なんじゃないか」という思いを抱え、皆と違うことがおかしいのではと悩んできたそう。
藥師さんは、「DIVERSITY IS STRENGTHという言葉は当時の自分のように、『他の皆と自分は違うのではないか』と悩み恐れる全ての子どもたちにとって、すごく大きなパワーを与えてくれる言葉だと思う」と語りました。
お互いの多様性を受け入れて最強になる!オールブラックスの考え方
贈呈式ではプレゼンターとして、AIGとパートナシップを結ぶ、ラグビーニュージーランド代表のオールブラックスの選手も登場。
様々な人種の人がチームに所属しているオールブラックスにとって、多様性はとても重要なことだそう。たとえばチームメイトにサモアの人がいたらサモア地域の食事を楽しみながらダンスを楽しむなどの“サモアナイト”を開催するなど、お互いの文化的背景を尊重しているのだとか。そうしてお互いの理解を深めることが、チームの士気を高めることに繋がるそうです。
ジェンダーや様々なバックグラウンドを持つ人に均等な機会が与えられなければならないこと、あらゆる人を受け入れていくこと、そのような理解を深めていく発信をしていくこと。「DIVERSITY IS STRENGTH」はオールブラックスにも大事なことだと選手たちは語っていました。
多様性を知ることは、私たちにも今すぐにできることです。まずはそこからスタートし、社会から差別や偏見をなくす第一歩を踏み出してみましょう。
「多様性こそ強さ!」と、皆が自信を持って言える社会になることを目指して。
参考:「DIVERSITY IS STRENGTH」特設サイト、スペシャルムービー
取材/ライター:森田文菜
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