備蓄がムダにならない!withコロナの防災は「フェーズフリー」がキーワード
ANGIE / 2020年8月26日 12時30分
9月1日は防災の日です。withコロナ時代の新しい生活様式が求められる中、防災対策についても見直しが必要になっています。
必需品が不足すれば何でもすぐに買い足せたのは、もはやコロナ以前のこと。
これから迎える台風シーズンの前に、withコロナ時代の防災対策について考えてみましょう。
withコロナで変わる防災意識
日本製紙クレシア
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現状では、防災対策を考える上でもwithコロナの意識を持つことが重要です。
日本製紙クレシア株式会社が「防災の日」を迎えるにあたり実施した「新型コロナウイルス感染拡大以降の防災意識と対策」に関する調査では、「現在、災害が起きて避難が必要になった場合、移動時や避難先での新型コロナウイルス感染を不安に感じますか?」の質問に、9割以上が「不安に感じる」と回答しています。
具体的には、
・「避難先は密集が想定されるので感染リスクが高まりそう」(55歳・男性)
・「手洗いなどの対策が十分にできるか不明」(43歳・女性)
・「避難所では除菌グッズなどの物資も不足しそう」(23歳・男性)
などの不安の声があがっています。
日本製紙クレシア
実際、感染拡大以降は「防災グッズに除菌・消毒アイテムを新たに追加した」人が約3人に1人という結果になっています。
災害自体のリスクだけでなく、避難所での感染リスクにも注意が必要と考える人が多いことがわかります。
7月に九州地方を中心に大きな被害をもたらした豪雨災害の時も、避難所での新型コロナウイルス感染対策をどうするかという課題が突き付けられました。
コロナ後に増加した備蓄品・・・片付け場所は?
新型コロナウイルス感染拡大以降は、こうした「防災グッズ」だけでなく、外出機会を減らすためのまとめ買いや、ネットでのまとめ注文が進みました。
飲料・食料・生活用品などの「備蓄・ストック量」も増加傾向にあると言われています。
日本製紙クレシア
今回の調査でも、新型コロナウイルス感染拡大以降、自宅における備蓄・ストック量が「増えた」人は、実に4人に1人(25%)という結果でした。
緊急事態宣言の発令前後は、マスクや消毒液、トイレットペーパーの買い占めが起こり、社会問題になったことも記憶に新しいですよね。
これらの物資不足はほぼ解消されていますが、未だ感染拡大が続く中で不安を抱える方は少なくないのではないでしょうか。
こうした不安意識も備蓄品が増加する要因になっている可能性があります。
備蓄品の置き場所に困る人が多数
一方で、増えた備蓄品の置き場に困っている人は多く、以下のような回答も寄せられました。
・「マンションの為、スペース的に狭くて困っている」(56歳・女性)
・収納先に困って「車に積んでいる」(27歳・男性)
・「玄関に置いている」(47歳・女性)
・「普段邪魔にならず、かつ非常時すぐに持ち出せる場所を、今も探している最中」(52歳・女性)
備蓄品で生活が圧迫されるのはストレスですよね。
そこで注目されているのが、防災の新キーワード「フェーズフリー」です。
防災対策は備蓄からフェーズフリーへ
フェーズフリーとは2015年頃から広まりだした「防災」に関わる新しい価値観です。
日常と非日常の境を無くし、日常時に身のまわりで役立っているモノやサービスが、非常時にも私たちの命や生活を守ってくれるようにするという考え方です。
備蓄品をストックし続けるのは難しい…
そもそも非常時のために備え続けることは、簡単ではありません。
大きな災害が発生すると世の中の防災意識は高まりますが、時間が経つとそんな意識も薄れてしまいがち。
そのため備え続けることができずに、再び災害が起きた際には大きな被害が繰り返されてしまうのが問題です。
さらに、食料のように保存期間が限られているものは、いざ使おうとした時には期限切れで役に立たないということも……。
フェーズフリーは「備えることが難しい」を大前提に、普段から使うモノを非常時にも活用しようという考え方で、新しい防災対策の意識として注目されているのです。
日本製紙クレシア
調査を実施したクレシアでも、フェーズフリーの考え方を取り入れた商品開発を進めています。
例えばウェットティッシュなどは、日常生活の中で便利に使えて、かつ災害が起きた時にも役に立つ日用品のひとつ。こうしたアイテムは非常時のことを考えて、切らさないようにしつつ日常的に使用するのがおすすめです。
フェーズフリーはモノ選びや片付けのストレスを軽減して、シンプルに暮らすための新思考。
不安やストレスの多い時代だからこそ、フェーズフリーを意識した生活にシフトしてみてはいかがでしょう。
参考:日本製紙クレシア
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